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敵か味方か習慣化

今週から飲食店への時間短縮要請が解除され、弊社のある恵比寿も通常の夜の風景に戻りつつあります。「よし、じゃあ飲みに行こう!」と言いたい所ですが実は、現在の私の飲酒量は以前の4割程度。コロナ禍での体調管理意識の高まりを軸として、少しだけお酒離れの状態になってしまいました。ちなみに、飲酒量減で下記の様なメリットがありました。① 痩せる(肝機能が活性化されて基礎代謝が高まる)② お金が溜まる(交際費、酒+「おつまみ」の購入代金が浮く)③ 失態や失言がなくなる(覚えてない…という恐怖から解放される)④ 夜更かししなくなる(睡眠の質も高まります)並べてみるとこれはこれで結構なインセンティブだと感じますが、個人的には「無理だと思ってた節酒ができた!」事の方が衝撃でした。以前の私は「趣味お酒」と言っていいくらい、とにかく365日飲まないと気が済みませんでした。美味さもありますが、完全に「習慣化」していたと思います(アルコールなんで、ストレートに「依存」ですかね…)。習慣化の恐ろしさは、自分でそれに気づけていないこと。なので、いつでもその習慣を変えられると思いながら、一方では止めない理由を必死に探し、...
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制限

制限を受けるのが好きという人はいないと思う。しかしながら、制限や制約が自分の能力を向上させる場合もある。自分は仕事が終わった後、ラーメンやカレー等のいわゆるジャンクフードを毎日のように食べていたが、コロナウイルスの影響で外食店が時短要請を受け、なかなか行けない時期が続いていた。(我々の仕事は始業が遅めである分、終業もやや遅めなので、外食が時短になると、行けない店も出てくる。)フラストレーションがたまってくる。そこで、考え方を変える事にした。朝早く出社するスケジュールに変えた。あえて日中の業務時間を圧縮し、仕事を効率良く終わらせ退社。様々な選択肢の中でやはり、ラーメンに。気持ち良く20時の閉店前に滑り込みセーフ。夜、絶対に食べに行くと決めて、1日を過ごしてみると、普段より仕事がはかどる。時間を制限することが仕事のスピードアップにつながった。業務遂行に掛かる時間自体は見違える程に短縮できる訳ではない。判断スピードが上がったのだと思われる。成功している人の中には、敢えて自分にプレッシャーをかけていることが多い。「いつまでに何をやり遂げる」と人前で言い、自分を追い込む。数年前に亡くなったプロボ...
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「つながらない権利」と「時間どろぼう」

「つながらない権利」とは、就業時間外にメールなどでの業務連絡を拒む、働き手の権利のこと。コロナウイルス禍の中、テレワークが定着し、仕事とプライベートの境目がより曖昧になり、長時間労働に繋がるという実態から、就業時間外の業務連絡を受けない「つながらない権利」が世界的に注目されているらしい。確かに、テレワークになったことでONとOFFの切り替えが難しく感じるし、相手の様子が見えない分、ちょっとしたことを連絡するタイミングが分かりにくい。タイミングをはかっているうちに忘れることがあるため、つい“忘れないうちに伝えておこう”とメールをしてしまいがちでもある。「自分の(プライベートの)時間を奪われる」「休みたい」という自分目線で考えると、「つながらない権利は必要だ」と個人の権利を主張したくなるが、一方で、自分自身も誰かの時間を奪っている可能性があることも意識しておきたい。時間を奪う・奪われるのは、就業時間外や休日に限ったことではなく、日頃の業務においても、私たちは常に誰かの時間を使って仕事をしている。例えば、会議。会議は多くの人たちが参加し、多くの時間を費やしている。それぞれの時給で換算したら、...
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魔法の特効薬

人は何かを達成したいと思う時、いかに最短で効率的に、加えて楽にできる方法は何かを考える。ダイエット、筋トレを例に挙げると「飲むだけで、1ヶ月でモテボディ」、ビジネスに於いても「この1冊で完結!王道のロジカルシンキングが分かる本」など、人間の欲求に上手く訴求する謳い文句のサービス・商品を頻繁に目にする。それ自体が悪いものではなく、しっかり取り組んで行動すれば効果を見込めるだろう。しかし、忘れてはいけないのは、人間は自分に甘い生き物で、放っておくと、つい楽な道を選んでしまうということ。そして、「◯◯だけで完結」のような最短で答えを求める思考に囚われすぎると、無意識的にそれ以外の情報を排除してしまうリスクがある。冒頭の考え方を例にとれば、最短でスキルアップしようと考え、1冊に必要な情報がコンパクトに凝縮されている本を読み、書いてあることを実践すれば、基本の型を身に付けることはできるかも知れない。しかし、ビジネスの現場で使うことを考えると、思考スキルの以前に、クライアントの基本情報や特徴、加えて、周辺情報(クライアントを取り巻く市場全体のこと、競合の動向等)のリサーチを欠いた途端、思考の型を学...
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ハードル

19都道府県を対象にした緊急事態宣言と8県へのまん延防止等重点措置が9月30日に全面解除された。これを機に、経済が活性化してほしいと願わずにはいられない。特に、休業や時短の要請があった外食・宿泊・観光・イベントなどの業種の方は尚更だろう。しかし、以前と完全に同じ世界に戻るわけではない。例えば、喚起対策があまりなされていない外食店に行くかといえば、なかなか、そうはならないだろう。選ぶ側の基準が高くなっていることは確かだ。外食・宿泊・観光・イベントに限らず様々な業種においていえるが、業界を問わず、営業職をしている人の話を聞くと、新規顧客のガードが高くなったという話をよく聞く。以前よりも取引を開始してもらいにくくなったということだ。多くの会社が経費節減に努力する中、わざわざ新しい業者と取引するメリットが感じられなければ、話を聞く時間を割かないというのは当然のことだろう。営業職の人に話を聞くと、対面の往訪も減った。代わりにオンライン会議が普及しているが、顧客との打ち合わせの数が変わらないかというと、減ったと答える人が多い。かつては「挨拶のため立ち寄った」というのも十分ありえたが、現在はこれが成...
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「自己の中心で、アウトプットを嘆く」

「〇〇が9割」的なビジネス本が引き続き売れている。先日、似た感じで「要約力」について書かれている本を読み、社内メンバーにも展開しようとアウトプットしたら、全く要約できていなかった…という笑えない状況になってしまった。筋の良くない読書、というのはまさしくこういう事なのだろうが、そうなったのは、下記が原因だったと反省している。① 勝手知ったる仲だからという甘え(相手任せ)② 良い本だから内容をできる限り伝えたい(自己満足)③ インプット時に実務へ具体的に落とし込めていない(目的意識)基本的に何かを「話す」あるいは「記す」場合、「全く聞き手を考えなくてもOK」というシチュエーションはまず考えられない(日記ですら未来の自分が読んでわかる必要がある)。しかし、この「聞き手を考えて」というのが極めて難しく、だいたいの場合上記①~③の様に「話し手」である自分を成立させる事だけに必死になってしまう。ちなみに同じ「伝わらない」にも二つあると思う。ラーメンで例えると、一つは食傷気味の「全部のせ」ともう一つはあまりに簡素な「味気なさ」のいずれかだ。私は前者の「全部のせ」の傾向が強く、あれもこれもと用意した内...
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夏休みの宿題

皆さんは小中学校時代、夏休みの宿題にいつ頃とりかかっていただろうか?多いのは「スタートダッシュで休みの前半で全てを終える派」と、「最後まで溜め込む派」の二つではないだろうか。先日、『「夏休みの宿題」の取り組み方でわかる、敏腕社員と残業社員の仕事格差』という記事を読んだのだが、この記事ではスタートダッシュ派が「敏腕社員」、溜め込む派が「残業の多い社員」と定義づけており、非常に納得感があった。そもそも「夏休みの宿題を早くやりたくてしかたがない!」という子供はいないだろうから、つまるところ「自分を律する事ができるか?」という点がポイントになっている。「三つ子の魂百まで」というが、子供の頃の癖が大人になっても抜けないという話でもある。自分自身を振り返ると、恥ずかしながら溜め込む派の典型だった。以前のブログでも書いたのだが、若い頃は社会人になってからも、面倒なことや嫌なことを先送りしたり、先延ばしにすることが多く、周囲に迷惑をかける事も多かった。そのため、強く意識して行動を修正するようにしてきた。しかし、ちょっと油断すると自分の悪い癖が顔を出すことも知っている。そんな自分にとって、「まぁ、いいか...
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夏休みの宿題

皆さんは小中学校時代、夏休みの宿題にいつ頃とりかかっていただろうか?多いのは「スタートダッシュで休みの前半で全てを終える派」と、「最後まで溜め込む派」の二つではないだろうか。先日、『「夏休みの宿題」の取り組み方でわかる、敏腕社員と残業社員の仕事格差』という記事を読んだのだが、この記事ではスタートダッシュ派が「敏腕社員」、溜め込む派が「残業の多い社員」と定義づけており、非常に納得感があった。そもそも「夏休みの宿題を早くやりたくてしかたがない!」という子供はいないだろうから、つまるところ「自分を律する事ができるか?」という点がポイントになっている。「三つ子の魂百まで」というが、子供の頃の癖が大人になっても抜けないという話でもある。自分自身を振り返ると、恥ずかしながら溜め込む派の典型だった。以前のブログでも書いたのだが、若い頃は社会人になってからも、面倒なことや嫌なことを先送りしたり、先延ばしにすることが多く、周囲に迷惑をかける事も多かった。そのため、強く意識して行動を修正するようにしてきた。しかし、ちょっと油断すると自分の悪い癖が顔を出すことも知っている。そんな自分にとって、「まぁ、いいか...
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アップデート

キリンホールディングスが、既存のAIを活用した商品開発支援システムに、「目指す味にするために必要な原材料と工程条件を導き出すような機能」を追加したという記事を目にした。このAI機能によって、経験の浅い技術者でも熟練した職人のように目標の味を実現できるようになり、より効率的に商品開発が可能になるということだ。研究開発/商品開発担当の採用の際に、採用企業が求める人物像の1つとして、「根気強さ」があげられる。目指す商品にするために、微妙な配合、モノによってグラムではなく、マイクロ単位で配合を微調整しながら何度も何度も試作を繰り返してより良いものを目指す妥協しない姿勢が大切だからだ。しかし、キリンのようなシステムがあたり前の世の中になっていくとしたら、AIに指示された配合をすれば良いのだから、開発担当者は自ら思考する・試行錯誤する必要がなくなり、さらに、誰でも作れるのであれば、開発担当者は数名で良いということになるかもしれない、等と悲観的な見方も出来る。一方で、経営的な視点で考えたら、商品開発のスピードが驚くほど速くなり、新商品を次々につくることができるようになる。さらに、スケールアップのテス...
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人の真価

人の真価は何で決まるか?わかりやすい所では収入、仕事の成果、名声等だろうか。人それぞれ答えや信念があると思うが、日頃、なかなか考える事は少ないと思う。例えば転職活動などの人生の岐路に立った際に、初めてそれを問われることになるのではないか。その際、ひとつのモノサシとして持っておきたいのは自分という存在に、どれだけの人が集まるかという部分だ。「肩書きが無くなっても今まで通りにビジネスや人付き合いが続くか?」「積み上げてきたものを失っても手を差し伸べてくれる人がいるか?」これについては、自分の父親のことを思い出す。父は残念ながら、私が16歳の時に病気で亡くなってしまったが、自身の価値を客観的に見つめなければならないタイミングの多くで、父親の生き方を基に考え、決断をしてきた。父親は、小さな映像会社のカメラマンとして働いていた。家庭では、休日は家でグルメ番組、釣り、ゴルフの打ちっぱなしなど、趣味を楽しむ至って平凡な人という印象しかなかった。取り返しのつかない病気が見つかった際、本当に多くの人達が、父親宛に激励の連絡をくれ、自分の時間を割いて医者探しをして下さり、気晴らしになれば、と父親を色んな場...
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引き受ける

東京オリンピックが終わり、パラリンピックが開催された。コロナ禍の厳しい環境下、、オリンピック開催に反対する意見が多かった。連日、開催に反対する有識者や著名人の意見をマスコミで見かけた。これを見ながら思ったのは、「開催を中止にしたら、報道はどうなっていたのだろうか」ということだ。きっと、オリンピック開催を支持する声があふれたに違いない。世界中に、選手を始め、関係者が多数いて、その人達を支える家族がいる。選ばれた選手の陰に、選ばれなかった多くの選手がいる。その両方とも、オリンピックに向けて何年も努力している。膨大な費用を投資したスポンサー企業もいる。そういった人達のことを考えると、とても中止にはできない。無観客にして、感染対策を徹底して開催すればよいではないか。……こんな論調になるだろうか。開催した方が良かったとか、中止した方が良かったとか言いたいわけではない。要は、何をやっても批判が出るということだ。開催を支持する立場にも、中止を支持する立場にも、それぞれの言い分がある。こういう苦境で政権を担う人には、逆風が吹き荒れる。政治は何をやっても批判が出るが、その傾向が加速するからだ。日本の話で...
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背中の値打ち

「〇〇さんって、若いのにほんとに周囲をよく見られてますよね?」「いやー、親が商売してたんで小さい頃からの癖ですかね」面談をしていると、上記の様なやり取りが結構ある。そういう方の持つ感覚の広さ・大きさに私は感心してしまうのだが、やはり経営者が持つ「親の背中」の値打ちというのは、一般家庭のそれより重いという事だろうか。例えば、小売店とか直接お客様が来るような商売だと、子供の頃から物を運ぶ手伝いをする、生活リズムがお店中心になるなど、否応なしに「お客様が大事思考」の感覚に巻き込まれる。また、来店商売でなくとも自営業ならではのお金・時間・人間に対しての距離感やシビアさなどは、仕事の中身はわからなくても子供への影響力は非常に強いと想定される。もちろん、子供心に反発の感情が芽生える側面もあるだろうが、「子供だけどお子様扱いはしない(できない)」という親の接し方によって、精神的な成長速度も速くなり、結果的に自立を促すことになるのだろう。(裕福がゆえに堕落するという負の影響も忘れてはいけないが)。要は、強制的に「親の背中」を介して社会と接点を持つ事になるので、一般の家庭よりデビュー戦が早いというのが大...
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東京オリンピックPART2

オリンピックで多くの日本人選手が活躍している。ホームグラウンドでの開催とはいえ、ここまでの活躍は予想していなかった。なぜ、私たちはスポーツに感動するのだろう?アスリートがオリンピックへの出場、入賞、メダル獲得という目標に向かって、様々なものを犠牲にしながら努力する。結果として、勝つこともあれば負けることもある。時には世界ランキング上位の選手が予選で敗退することもある。いずれにしても、全身全霊を尽くした結果がその一瞬にある。多くの選手が勝っても負けても、関係者や応援者に感謝のコメントをしているシーンを目にする。そのようなひたむきさ、爽やかさに対し、心を打たれるのではないだろうか。自分もある競技に長く打ち込んでいた時期があったが、厳しく自分を律するような努力は出来てなかった。その分、活躍するアスリートに憧れのようなものを重ねてしまうのかもしれない。ビジネスでも自己管理が基本だが、世の中の失敗例を見てみると、基本的なことが出来ていないことが原因となっているものが非常に多い。目標設定、SWOT分析、顧客分析、環境、背景の把握の上で、どのように職務を遂行するかを考える。自分で言ったことは実行する...
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東京オリンピック

アスリートたちがインタビューで真っ先に口を揃えて言っていたのが、「開催していただきありがとうございます」と感謝の気持ちだった。オリンピック開催を反対する声も大きく、実際、日々増えていく感染者数により手放しで喜べる状態ではないが、東京オリンピックで感動を与えてくれるアスリートたちに励まされ、勇気をもらっている人は少なくないはず。テレビの画面越しからでも気迫を感じさせる真剣な眼差し、ようやくメダルを獲得して見せる喜びの笑顔、嬉し涙、悔し涙、その奥に、どんなストーリーがあるのだろうかと想像する。そして、いろんな背景から溢れてくる想い・言葉に感動する。そこには、信念のもとに何かと戦う姿があり、自分自身と闘い続けた姿がある。アスリートだけではなく、どんな人にもストーリーが存在する。それは成功や実績に限らない、その人がどのように道を歩んできたのかを示すものである。アスリートとの違いがあるとすれば、それは「意識の差」「決意の差」なのだろう。人は弱い生き物で、自分に甘い。目の前のケーキを食べてからダイエットしたいし、休みが多ければ多いほど嬉しい。やらなくても良い理由を探したい、自分に都合の良い言い訳を...
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断捨離

社会人駆け出しの頃、ある方から、『自分の部屋やデスク周りは、心の状態を映している』と言われたことがある。当初は、何の事かさっぱり分からなかったが、社会人経験を積むにつれ、その言葉の意味や重みが分かるようになった。これまで、弊社の上司・同僚を含め、様々なビジネスパーソンを見てきたが、生産性が高い人は、ほぼ例外無くデスク周りが綺麗に片付いていて、基本的に余計な物を置いていない。断捨離は、物を探す手間が省ける→時間が増える→気が散らなくなり集中できるという、好循環を生み出しやすくなる。考えたら当たり前だが、これだけで気を落ち着かせて仕事に邁進できるので、効果は絶大である。ちなみに、私は下記に留意して、定期的に断捨離を行っている。・利用目的を5秒以内で言えない物は基本的に捨てる・1ヶ月以上、業務で使用していない資料は破棄する(どうしても捨てられない資料はデータで保存する)・業務終了後、デスクトップの不要なファイルは全削除・対応済みのメールは、受信boxに残さず、各フォルダに移動・メルマガ等の明らかに関係無いメールは、開いた瞬間に削除・仕事用の鞄には、必ず使う物以外入れないそして、断捨離は、物の...
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やり切る

東京に、4回目の緊急事態宣言が発出された。宣言慣れという言葉もあるが、宣言の効果はさておき、転職市場は、コロナ前と比べて明らかに変わった。採用のハードルが高くなり、意識の高い人(例を挙げると、自分に対して高い基準を課して達成してきた人、目的意識の強い人)でないと採用されない傾向が更に強くなった。事業を縮小し、従業員を出向させたりリストラする会社が少なくない中、採用に人件費を使うのだから、当然のことだろう。そのような環境下で行われる面接で増えた質問がある。「今の会社でやり切ったか」ということ。転職が逃げでなく、前向きなチャレンジなのか、物事を人のせいにせず、自分の責任として考えられているか、物事を達成する習慣が付いているか。こういった部分が見られている。このような質問に対し、「はい、やり切りました」と答えるだけでは意味がない。仕事で直面する問題に対し、どのように考えどのように行動し、どのような結果が出たか、という具体的な内容を通じて、言葉にどの程度の深みがあるのか、簡単にわかってしまうからだ。天皇陛下(当時)の執刀医として有名な天野篤氏は、陛下の心臓手術後の会見で、「普段の手術を、普段通...
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迷える相談者の立場から

最近まで子供の塾選びに頭を悩ませていた。とりあえず学校の勉強に遅れないでほしい程度の熱量だったがどうせ通わせるなら子供にマッチした場所をという事で近隣のいくつかの塾に説明を聞きに行った。たいていの場合、体験入学やテストを受けてからの説明となる。我が家の場合、強い目的意識がなかったので、塾側からすると説明の勘所が絞りづらかっただろう。実際、有名校への合格率や先生の実績をアピールされても私「はあ、まあ、受験とかはまだ考えてないので…」塾「とりあえず通わせてみたら本人のやる気が芽生えるかもしれませんよ」塾「親が何か言うより塾に丸投げした方が良いですよ、うちの塾は声がけが上手です」など、どこの塾も今一つしっくりこないやり取りになってしまい、「うちの子に塾は必要ないかなー」と考え始めていた。その中で、ひとつだけ対応が異なる場所があった。少し特殊な塾で「〇〇校専門」という特化型の看板を掲げており、なんだか敷居が高そうな雰囲気があった。実際、対応してくれた先生も他所と異なりビジネスライクな感じの方で、「場違いかな?」と感じながら説明が始まった。「ウチの塾はお子さんによっては入塾をおすすめしません」か...
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先送り

最近、先送りをしたことで痛い目に遭った。本来ならば、電話一本で終わる話だった。それを昼ごはんを食べてからと考えた結果、見事に忘却してしまった。先送りしたことで、損をしている人の話しはいくらでもある。・値下がりしている株の売りどきを見誤り、株価が暴落。・取引先に季節品の提案をするのに、社内調整等が面倒で先送りしていたことで、ライバル会社に先を越され、失注。・興味のある求人案件があったが、迷っているうちに応募が殺到し、募集終了。等々。自分のミスでは済まされない大問題にも繋がる。実際にこのような経験をしている人は日常の業務スピードも著しく遅い。反対に、すぐに行動にうつす人は仕事の早い人、仕事ができる人、成果をあげている人が多い。即断即決、即実行しているからだ。本人に聞いてみても、それは当たり前の習慣で、特に意識しているようでもない。後回しにすると、他の判断、決断に追われることになるから、その場で処理しているのだ。当人は苦とも感じないようだ。結局、世の中において人から必要とされる人はこういう人であり、ぶら下がり社員となるのは前者のような人だ。恥ずかしながら、自分は面倒なことや嫌なことを先延ばし...
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世界最高のアウトプットを生む勉強法

先日PRESIDENTに同タイトルの佐藤可士和さんの記事があった。佐藤可士和さんと言えば、ユニクロや楽天、今治タオルのブランドロゴなどで有名で、TVでもよく特集を組まれており、今や彼自身が強いブランド力を持つクリエイターと言える。クリエイティブデザインに限らず、ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、時代を読み、一流の経営者からの信頼を得てきた彼のアウトプット。その彼がしているインプット法と言われたら、気になるのではないか。記事の中で、勉強法という観点ではなかったが、私自身が会社で学んできたことや実践していることとリンクしたことで共感し、特に印象に残ったのは以下の点。・インプットやスキルの習得ではなく、「過去から現在に至るまでの文脈を読み解いて、自分なりの解釈を持つこと」が勉強法である。・現在がどのような文脈の上に成り立っているのかを理解した上で、新しい文脈を適切に創っていく。・より深く文脈の解釈をするために必要なのが、答えのない問題にひとまず答えを出す力。 自分なりの仮説を持ち、それをアップデートしていくこと。 ・結局、仕事が出来る人と出来ない人の違いは、想像力の差である。勉強=...
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習慣化

公私問わず、何かをやると決めてルーティン化させること、さらに言えば、成果が出るまでやり続ける事は、取り掛かる前に想像しているより遥かに難しい。恥ずかしながら、幼少期~20代の私は、先延ばしの達人であった。しかし、反対に、約4年間欠かさずに続けていたことがある。大学時代のことで、大好きだったサッカーに関することだが、チーム練習が無い日は、必ず1日2時間弱の自主トレーニングを欠かさなかった。部活動ではなく、地元の社会人チームに所属していたので、活動は基本的に毎週土曜・日曜のいずれか、もしくは2日間のみである。つまり、平日5日間は、自発的に練習をしていた。何故やれたのか。当時は時間が有り余っていたなど、外的要因はあるが、本質はもっとシンプルだった。学校から帰宅したら、何も考えず、着替えてボールを持ち、外に出てリフティングを開始する。これを3ヶ月間続けることで、いつの間にか、ルーティンのトレーニングをしなければ、身体が気持ち悪くて落ち着かなくなり、やる意義を見出す必要がないくらいだった。確かに、好きなサッカーを後悔なくやり切りたい。試合に出たい。そういう上昇志向もあった。だだ、それ以上に、取り...
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ドリームキラー

最近初めて知ったのだが、ドリームキラーという言葉があるそうだ。直訳すると、「夢を殺す人」だが、どういうものなのだろうか。具体的には、新しい挑戦や試みをしようとしているときに、止める人のことだ。家族や恋人など、身近な人ほどこうなる傾向が強い。転職でいうと、「嫁ブロック」(転職を考えた既婚男性が、妻の反対に遭うことを指す)という言葉がここ数年で定着した感がある。嫁ブロックが一概に悪いわけではないが(現職に残ったほうが良い場合もある)、ドリームキラーは、違う形で世の中にあふれている。例えば、「日常的に指導ばかりされている。辛い。自分は頑張っているが、求められるように変われない。」そんなふうに友人にこぼすと、十人中何人かは、「そうか、頑張ってるよね、無理しなくていいんじゃないか」という反応をするだろう。しかし、本当にひどい環境なのだろうか?本当にブラックな職場だということも稀にあるが、こういう場合、実際は上司や先輩、周りの人が本当にその人のことを思って、成長してほしい、改善してほしいという想いで、アドバイスしてくれていることもかなり多い。それでも上記のように「自分は悪くない」というニュアンスで...
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我が身の探求

自らの言葉や行動は自分を映し出す鏡の如く、お客様の反応となって返ってくるものだ。同時に、自らの業務に対する熱量とお客様の熱量は比例するということも「CORE」の業務で学んできた。「人×人が織り成す化学式の答えは私たちの想像を遥かに超え、時としてとんでもない化学反応(ビジネス)を生み出す」率直に、この職業の醍醐味だと感じている。これは「人×機械」、「機械×機械」では得難い成果(価値)である。様々な企業様の採用課題や求職者様の方々と向き合う中で、世の中のほとんどのビジネスマンが「目的意識」を持てていないと痛感する。「そんなの持っていて当然だろう」と思われるかもしれないが、「これが私の目的だ」と自信をもって語れる人は驚くほど少ないはずだ。ここで言う「目的意識」は、内側の自分(心の底、腹の底までの理解)と直結(連動)しているかどうかが重要であり、表層的にただ流行を追い求めるような、ぼんやりとした「意識高い系」の目的意識とは異なる。むしろ、借り物の言葉や着飾った言葉を操る事に一生懸命になってしまい、本質を見失う原因を自ら作っているケースすらある。つくづく、本当に大事な部分はもっと基本にあるのだと...
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痛くて怒るが役に立つ

通って5年になる歯医者がある。患者に対してストレートに小言を言うタイプの医者だ。先日しばらくぶりにチェックしてもらったら、少し状態の悪い歯が見つかり、現在治療中である。ここの先生は「怒られるのに頼りたい」という気持ちにさせる、不思議な存在である。商売のことだけを考えれば、「優しくてなんでも許してくれそうな先生」を演じるべきだが、本当に患者の事を考えているのは「喝」を入れてくれる人だろう。だからこそ自分はこの先生を信頼し、選択している。人材紹介会社も歯科ほどではないが供給過多であり、お客様から選んでいただくのは簡単な事ではない。嫌われない点だけを重視すれば「御用聞き」スタイルになるだろうが、歯科同様にそれはサービスの向上を放棄している事になる。歯は一生ものと言われる。転職も今でこそ一生に一度では無くなってきたが、その決断の持つ意味が軽くなっているわけではない。むしろ、カジュアル化すればその分失敗もしやすくなるはずなので、人材紹介会社の人間が伝える言葉の重みは増していくだろうし、無意識にお客様の決断にマイナスの影響を与える可能性だってある。歯は直接触れてみたりレントゲンを撮ったりすれば、そ...
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ポジティブ思考と具体的行動

人と会ったとき、「また会いたいな」と思う人もいれば、そう思わない人もいる。一緒にいるだけで元気になる人もいれば、逆に不安を感じさせられる人もいる。この違いは生き方がポジティブか否かに起因する場合が多い。自分自身、大変なことがあって、「一体どうすれば良いのだろう」と途方に暮れたとき、周囲の人の「大丈夫だよ」という励ましに助けられたことが幾度となくある。場合によっては甘えられる環境を求めて、不安(ネガティブ)を装うことすらあるものだ。人間の性とは恐ろしいものだとつくづく感じる。逆に、前向きな人なら、物事がうまく行くかというと、そうでもないらしい。前向きで明るい人から、能天気に『上手くいかないがどうすればよいか』と相談を受けることがある。こういった場合、本心では「どうにかなるさ」と考えており、どうすれば改善するかを具体的な行動に落とし込めていないことが多い。要するに、何も考えていないのだ。では、どうすれば改善を具体的な行動に落とし込めるのか?時にはつらい事実とも向き合わなければならないが、改善のために欠かせないのが現状分析ではないだろうか。仕事に置き換えると・・・上手くいっていない原因は何か...
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知人と孤独

内閣府が行っている国際比較調査で、日本の高齢者の約3割が「親しい友人がいない」と回答しており、調査国4カ国(日本・米国・ドイツ・スウェーデン)の中では最も多かったという記事を目にした。※調査は、昨年12月〜今年1月に60歳以上を対象として、約5千人が回答している(うち日本人1367人)新型コロナウイルスによる自粛生活が続く中での調査期間だったこともあって、人間関係についてより敏感な時期だったことも結果に現れていそうだ。「なんだか寂しい状況だなぁ」と思いながら記事を読みすすめると、調査の設問では、「家族以外で相談や世話をしたり・されたりする親しい友人がいるか」という問いかけであった様子。・・・えっと、相談したり・されたりはあるとして、世話をしたり・されたりするような友人は自分もいないかもデス・・。真面目に考えはじめると結構悩ましい。そもそも「友人」という言葉の定義も人によってばらつきがある。今回の調査では、「世話したり・されたり」の関係とされているので、かなり限定的なシチュエーションをイメージしてしまうが個人的な見解として、他国よりも日本人の方が友人を細かくカテゴライズして捉えているよう...