2019-09

未分類

克己

先日、本田圭佑選手がとあるニュース番組に出演し語っていた内容に感銘を受けた。それは、今年18歳で世界一の名門クラブ、レアル・マドリードに移籍し、最近レアル・マドリードからマジョルカにレンタル移籍した久保建英選手についての話。レアルからマジョルカにレンタル移籍したことについて本田選手は、「個人的には(下部チームの)レアルBだとしても、レアルに残ってほしかったなという思いがあるんですよね」と話した。そこにアナウンサーが「マジョルカで、1部でプレーしたほうが良いという論調があるじゃないですか」と挟むと、「それはけっこう素人の意見」とばっさりと言い、次のように続けたのだ。「バルサとかレアルに行ってレンタルで出されると、なかなか戻ってこれないんですよ。しかも久保さんってむっちゃテクニックあるんで、上手いチームでやったほうが活きる。だから中位とか下位のチームでやっちゃうと、良さが消えてしまって、守備に追われたりしたら本末転倒だなって思うんです。そこで大活躍しないと、レアルに戻ることはできない。それは思ってる以上に難しいんですよ。」トップの世界に挑戦し続け、戦ってきた本田選手だからこそ言える言葉だと...
未分類

解釈の一致

9月も終わりに近づき、夏ドラマ・夏アニメが続々と最終回を迎えている。週末に平日取り溜めたドラマやアニメを見るのが習慣になっているのだが、今季はその中でドラマ『凪のお暇』を一番楽しみにして見ている。最近多い漫画の実写ドラマ化だ。コナリミサトさんという作者のファンでもあるので、当初実写化は受け入れられなかった。ただ最終回を迎えて、ストーリーに改編はあったのに原作を読んだ時と同じようにときめいたり、苦しくなったりが楽しくて一番の楽しみになる程実写化を受け入れている。実写化、というところで通常ネックになるのがストーリーの改編と、キャスティングにあると思われるが、一番は『解釈の違い』にあると思う。紙媒体でイラストとセリフ文字で表されている漫画と俳優が声と体、表情で作る実写は表現方法がまったく異なる。さらに原作者がドラマ監督をすることもないので、さらに乖離しがちだ。紙媒体は個人が思い思いに声や場面のスピードを想像して、登場人物の気持ちに入り込む。それがドラマだと声も気持ちの移り変わりも等身大になる為、よりいっそうリアルになる。ドラマだと表現者が監督であったり俳優であったり、関わっている人がそれぞれ...
未分類

プロセス

弊社ではアウトプット能力の向上のため、社内勉強会を定期的に実施している。最近題材になった本の著者は、かつて話し下手だったという予備校講師。生徒からのアンケート結果が全てというシビアな業界で、全く生徒に受けず、一度クビ寸前の危機に陥りながらも、有名な講師の授業を徹底的に分析して、生徒が評価するポイントと伝え方を必死に研究した。その甲斐あって、伝統ある予備校で、若手では無理だと言われたトップ講師になったという人だ。その著者の本を読むと、効果的な伝え方、そうでない伝え方がわかりやすく構造的にまとめられており、非常に納得できる。著者に話し下手という意識があるからこそ、ここまで徹底して研究できたのだろう。ビジネスにおいて結果は大事であり、成果を上げるのに、センスが影響するのも事実だ。しかしセンスには個人差が大きい。違う要因、再現性のあるプロセスを通じて成功した人の方が、共感や理解を得られやすい。転職活動において、成果や実績のアピールは勿論大事だ。しかしもっと大事なのは、組織として成果を上げるまでの過程に、自分がどう関わり、どう貢献したのかということだ。現代の転職では、一昔前よりも、結果に至るまで...
未分類

人の器量と発言

最近、スポーツ界の若い方の活躍が目覚ましい。注目すべきは若い選手たちの素晴らしい躍進と思慮深いコメントである。その一方で、隠蔽、あおり運転などの大人達の不正行為や意味不明な発言、不審な行動を見聞きすると、その意識の差に驚かされる。器量のある人は、自分の立場や役割を立派に果たす優れた能力を持ち、人に好かれ、信頼される魅力的な人柄を持っている。その人の発言は人に希望、勇気を与える。人の器量は持っている能力、置かれる環境そして得られる経験の三要素の構成によって、その人の器の外観が形成され、その内容の質量で価値が決まる。その器の一部が言葉として外に出て発言となる。人の能力には知力、体力、気力の三要素がある。①知力には思考力、判断力、記憶力が大切である。②体力は運動を行って体を鍛える。生活態度を改めて体質改善を図る。自己管理により体調を整える。体力は知力、気力よりその変化が早急かつ明確に生じる。③気力は自分の意欲・意地と責任・使命感そして周囲の支援・協力によって大きく影響を受ける。気力が盛り上がるには2つの場合がある。1つは自分がしていることが好きである、楽しい、周囲に認められる。もう1つは失敗...