2023-07

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チームメイトにも好かれる人

中古車販売会社の保険金不正請求が明るみになっている。記者会見も含めて、色々と突っ込みどころがある企業と感じたが仮に「経営体制が180度変わりました、膿を出し切りました!」と言われてもこの会社で車を買うのは、超逆張り発想の人か相当な猛者に限られるだろう。短期の数字にこだわり、信頼を裏切った代償はあまりに大きい。日常において信頼関係をベースに成立している事はとても多い。例えば、毎日保育園に子供を預けるのだってそうだし、顔の見える野菜の方が美味しそうに感じるのも同じ様な理由だろう。職場を例に出せば、リモート勤務の是非が問われたり、心理的安全性がことさらクローズアップされたりするのは、業務スキル以外の「人としての信頼」の存在感が大きいからだろう。組織に属している以上、仕事の実行は人間関係に紐づく事となり、ただ期日通りに終わればよい、ミスが無ければOKという単純な話ではなく、「誰とやるか?」という部分で仕事や会社の価値を大きく変化させる。きっと、大谷翔平にはスキルに加え「人として」も備わっているからこそ、チームメイトに「出て行かないで!」とまで言われているのだろう。この「誰とやるか?」軸で高い評...
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星野君の二塁打に捧ぐ

小学校の道徳の教科書から、「星野君の二塁打」という教材がなくなるという記事を読んだ。今年はWBCが開催されたことでこの話が注目されたのかもしれない。記憶にない方も多いと思うが、下記のようなあらすじだ。野球の試合で、星野君は監督からのバントの指示に逆らい、自身の直感を優先し、バットを振った。結果、彼は二塁打を打ち、チームを勝利に導いた。しかし、星野君の行動は監督からの指示を無視した行為であり、次の試合以降、出場機会を暫くもらえなくなったというストーリーだ。この日の星野君は第一打席からずっと不振で、最終回の打席を迎えた。彼は監督に「打たせて下さい。今度は打てそうな気がするんです」と訴えた。監督は「打てそうな気がする」という言葉で、作戦を変える訳にはいかない。ノーアウトなのでここは正攻法でバントでいくべきだという話があった上での二塁打だった。監督は星野くんがすぐれた選手であることを認めつつも、チームの統制をみだしたことを理由に当面の試合出場禁止を命じる。その事で、チームの戦力が落ちることは承知の上だった。更にはそれで大会で負けたとしても仕方がないとまで伝えていた。星野くんには監督の言葉ひとつ...
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主体的なキャリアの構築

中小企業の倒産が増えているらしい。東京商工リサーチの調べによると、2023年上半期の倒産件数は前年同期に比べ3割増え、4000件を超えるそうだ。コロナウィルス禍による手厚い資金繰り支援で延命してきた企業が、その返済時期を迎え、さらに物価高・人手不足により非常に苦しい状況に陥っている会社が多いとのこと。産業別で見ると、建築業を始め製造業、小売業などが多いとのことだった。一方で、大手企業では、昨年は過去最高益でも大規模な早期退職を募っている会社もある。上記のニュースと同時期に、塩野義製薬株式会社が約200人の早期退職者を募集すると発表していた。塩野義製薬といえば、国産初のコロナの飲み薬がよく知られているが、業績好調の今だからこそ、さらなるグローバル化の加速や、新規事業の確立などを目指し、人材のポートフォリオを見直し、人事制度も新しく導入する予定とのことだった。共通して言えることは、終身雇用が崩壊しつつある今、規模の大小関係なく、組織に頼るのではなく、社員一人一人が自立して自らのキャリアを考える必要がある、ということ。どこでも通用するスキルや能力の習得を、自らが積極的に身につけなければ、今後...
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7の魅力と思考の魅力

今日は7月7日、「七夕」ですね。彦星と織姫が1年で一度だけ会うことができる日が、七夕だということを皆様もご存知かと思います。七夕とは「七」の日の「夕」と書きますが、これは7月7日の夜のこと。十五夜(=15日の夜/満月)になる手前の「上弦の月」を意味します。上弦の月の頃は「あの世」と「この世」が半分ずつになる日と言われており、両世界の境目が曖昧になる日が7日です。つまり、上弦の月から始まって十五夜まではご先祖様達がこの世に存在する日。十五夜、すなわち満月になればまたあの世に帰っていきます。このことからもわかる通り、七夕とは本来ご先祖様を供養する盆行事だったとも言われています。さて、7月7日ということもあり、このブログをご覧の皆様は「7」という数字を聞いて何を思い浮かべ、何を想像する事が出来ますか?今日はこの「7」という数字について少し深掘りをしてみようと思います。日本での「7」というと・「七つ道具」「親の七光り」「七変化」「七福神」(ここだけの話、七福神のうち恵比寿様だけが日本の純国産の神様だそうです)・「七転び八起き」は、本当に7回転んだ人のことを表現しているわけでないですが、7が使わ...