2024-02

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優しさという悪

連休中に目立ち始めた白髪を染めるために美容院に行った。しばらく美容院ジプシーだったが、その美容院へは3回目の訪問だった。「今日はどうなさいますか?」という質問に、伸ばし始めた髪型に飽きてきたため、思い切ってショートにしてもいいかも、と思い立ったものの、さすがに躊躇し、「実は、今のヘアスタイルに飽きてきてしまって、切っちゃおうかなとも思ってるんですけど・・」と控えめに相談。すると、「うーん、今は丁度髪が肩につくので、鬱陶しく感じる時ですねぇ。短くしても良いと思いますし、お客様次第ですね~。」とのコメントが返ってきた。いや、そりゃそうなんだけど、どっちの方が似合うと思いますとか、アドバイスを期待していただけに自らの選択を迫られ、少しがっかりした気持ちになった。その後、白髪を染めながら「優しさ」について考えていた。私を担当してくださっている美容師さんは、経験が長いからこそもしかしたらこれまで数千・数万人の人を接客してきた経験上、私のように「どうしよう」と迷っているタイプのお客は、実は迷っておらず、すでに自分で答えを出しているパターンが多いので、あえて「貴方次第」という返答をした可能性もある。...
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目的意識の積み重ね

毎年2月の上旬になると、出勤中の電車やバスの車内に普段とは異なる雰囲気が漂う。東京の近辺では中学受験と大学受験が2月の1週目から本格的にスタートとなり、受験に向かう親子、緊張した面持ちで単語帳を開く高校生応援にかけつける塾の先生だろうか、紙袋を持ちながらどこかソワソワとしているように見える。多くの子どもたちがこの特別な数日間に向けて努力の日々を積み重ねてきたのだろう。今は様々な受験スタイルがあるが、一般受験においては、中学受験は12年間、高校受験は15年間、大学受験は18年間、子供たちに与えられている時間は基本的にはほぼ同一であり、その時点まででの学びが周りと比べてどうであったか、というものが受験であり、それまでの時間の使い方が問われる日というのを学習塾を経営する友人から聞いたことがある。しかし、同じ時間を学習に充てたとしても、成果は異なり合否も変わる。どのような気持ち、心構えで学習にとりくむのか。いわゆる、モチベーションや目的意識の差が成果の差になるという。学習の成果を質×量で考えた際に、受験勉強を始めた時期によっての差はあるかもしれないが、究極的には生まれてから受験までの時間(=量...