2016-07

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ドヤ家電に想う

食品、日用品、化粧品など、一般消費財の人材紹介というイメージが強い当社ですが、耐久消費財に分類される、デザイン家電も強みとしています。私自身、趣味を兼ねて、家電売り場に良く行きますが、十年前と比べても、驚く程、製品が変わったと感じます。機能をシンプルに研ぎ澄ませた製品や、持っていて自慢したくなるような、洗練された製品が増えました。そういえば、日経MJの2016年上半期ヒット商品番付に、「ドヤ家電」が入りました。私も、最近、実家に帰省したときに、両親が、「新しく買ったデザイン家電を近所の○○さんに見せよう」と話し合っているのを見て、「これがドヤ家電か」と想った記憶があります。上記のようなトレンドを体験するにつれて、「人が真に求めているのはモノではない」と感じます。生活上のニーズは、かなり昔に充足し、各メーカーが競うように、新機能A、B、C……と、多くの機能を備えた製品を市場に投入しても、以前ほど、消費者の支持を得られなくなりました。人が製品を通じて求めているのは、ドヤ家電のような、人に対する誇らしい想いであったり、美味しく料理できる調理器具があって、家族が朝ごはんを楽しみに早起きして集ま...
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「上昇」のあり方(上昇志向と常勝思考)

最近、よく考えることの一つとして自分と同世代人間の代名詞として「草食系」と言われるようでありますが、団塊世代からすると、ハングリー精神のない「温室育ち」に見えるのだと思います。特に今のビジネスリーダーの方々は、小さい頃から進学、就職などあらゆることで競争社会でありました。ところが、社会が豊かになるにつれてハングリー精神が奪われていき、いい意味での上昇志向も低下してきました。特に約20年前から、詰め込み教育や受験競争がよくないというので始まったゆとり教育が、競争社会を生き抜こうという強い気持ちを養う機会を減らしてしまったと考えます。世代間での「上昇志向」認識に関しては大きくことなり、団塊の世代の認識としては「競争社会を生き抜く」、つまり「経済的に成功する」お金を稼ぎ、競争に勝つことが上昇の定義。私は「上昇」はもっと多様なものではないかと考えます。お金を稼がない上昇もありえますし、競争を避けた上での上昇もありえます。金銭的欲求のない社会問題を解決しようとする若者は、団塊の世代の方たちの視点から見れば「優しい草食系」に見えるのかもしれません。草食系だったらそもそも社会問題の解決に関与しようと...
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2000度を超えろ!!!

今回は時代を超えて愛され続けている「ファイヤーキング」について触れさせて頂きます。ファイヤーキングとは1941年より米国アンカーホッキング社が製造販売した耐熱ガラスの食器ブランドです。うっすら透明感があり、無骨な質感が特徴です。数多くのシリーズが生み出され、家庭用のテーブルウェアとして、業務用のレストランウェアとして、多様なモチーフや企業ロゴがプリントされた広告用商品として生活に溶け込んでいきました。機能的なデザインと非常に丈夫な素材で製造されているため、月日が経過しても、表情を変えず、愛され続けています。様々な映画に登場したり、名前を冠したカフェが代々木上原に存在したり、時代を超えて人気のコレクタブルアイテムです。ファイヤーキングのミルクガラスのアイコンカラーがジェダイです。ジェダイとはあるSF映画の僧侶(超人)の総称で有名ですが、古くから幸運や繁栄を呼ぶ石として使われてきた翡翠石(ジェダイト)に似たカラーをJade-ite=ジェダイと呼んでいます。美しく神秘的な色で人気を呼んだミルクガラスですがその歴史は1986年に終了します。ミルクガラスの製造はとても難易度が高い上に、非常にコス...