2017-07

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転職で重要なこと

来月から私の友人が結婚の都合で、別の職場で働くことになっている。今の勤め先は小さな田舎町の電気屋さん。地域密着のその店は、小さな子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、電気のことで困ったらご自宅まで足を運び、何でも相談にのって解決すると言う仕事。お茶を頂きながら世間話をすることも重要なお仕事のひとつである。一方、転職先は一部上場企業。会社の製品を作る工場にて、工場が安定的に稼働するように電気全般を管理・メンテナンスする仕事。縁の下の力持ちという役割。基本的には工場から出ることは無く、接する人も決まっている。給与を含めた福利厚生などは、街の電気屋さんと一部上場企業だ、開きがある事は言うまでもない。貴方が電気職人だったらどちらの企業を選ぶだろうか。当然、正解などない。人によって価値観も異なるし、モノの見方も異なる。因みに私の友人は街の電気屋さんの方が自分には合っているだろうと言っていた。私は彼との付き合いは30年ほど。饒舌ではなく、芯が細い感じもあるが、真面目で人当たりも良く、何より人と話す事が好きな人間だ。私も町の電気屋さんの方が彼には合っているのだろうと感じている。自分でもその事は理解...
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原因

先日、体全体に発疹のようなものが出て、皮膚が痒くなったので、皮膚科を受診した。原因は特定出来ず、ドクターは、「薬を出して、ひとまず様子を見ましょう」とのこと。しかし、数日経っても、症状が収まる気配がない。そのことを医師に告げると、「すぐに症状が収まらないのは、珍しくない」とのことだった。だが、この説明を聞いても、気分がいまいちスッキリしない。これは、問題の原因が特定出来ていないからだと思う。人は、サービスに費用を払うとき、結果だけでなく、結果に至る過程にも、費用を払っているのではないだろうか。日本でもインフォームド・コンセントが叫ばれて久しいが、それも同じ理由なのではないだろうか。自分自身の例を振り返っても、家を購入した際、「AとBの物件があり、一般的にはAの方が人気があるのですが、○○という理由で、お客様にはBをお勧めします。」とか、「この物件は○と△と×の理由でこの価格です」と、結論に至る根拠をハッキリ説明してくれた不動産屋さんの方が信頼出来た。自分自身も、キャリアコンサルティングの際、結論を解り易く説明するのは勿論だが、「結論に至る根拠をいかに解り易く説明するか」にも重点を置いて...
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二極化する価値

少し前の話になりますが、ソニー・ミュージックエンタテインメントが29年ぶりにレコードの自社生産を再開するというニュースがありました。最近はレコードがブームだという話を耳にしていましたが、レコード市場をけん引しているのは、主にデジタルに慣れ親しんだ若い世代のようです。確かに、レコードにはデジタルにはない“プチプチ”という音を含んだアナログで温かい感じが良いと思えるのかもしれないし、お気に入りのジャケットをそろえたり、音楽配信では得られない「所有する」という気持ちに応えられる部分があるのかもしれませんね。考えてみると、物事は、何か一方が極端な方向に進み過ぎると、相反する方向を求める「二極化」していくことが多いように思います。このレコード市場が伸びているという一方で、CD販売は既に激減し、たいていは音楽配信(デジタルストリーミング)で気に入った曲をダウンロードして聴くという市場がある。その他には、例えば、将棋。藤井4段の活躍により、フジノミクスと呼ばれるほど将棋ゲームや子供の将棋教室が流行っているようです。その背景には、スマホゲームに疲れはじめ、懐かしいと思って始める大人世代が増えている事が...
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あり方

最近、将棋の藤井四段が、歴代最多の29連勝を達成し、話題になった。将棋と違って、野球やサッカー、テニス等は、見た目に派手な動きがあり、ルールを知らなくても、プレーの凄さが伝わってくる。一方で、将棋は、対局を見ても、ルール等を知らないと、何が凄いのか解らない。だから、今回のブームの中で、「藤井氏は何が優れているのか」という解説が盛んに行われた。そんな中、「藤井氏の強さの一つは、相手の弱みを突くのが上手い点だ」という新聞記事を見かけた。私は、将棋の事は下手の横好きで、上記の記事が正しいかどうかは解らないのだが、記事の内容に違和感を感じ、下記のような事を考えてみた。大変、大雑把な分け方かもしれないが、これまでの将棋の棋士は、大きく二通りに分かれると思う。一つは、日本が経済的にまだ貧しかった時代によくいた、「勝負師」タイプ。相手に心理戦を仕掛けたり、勝負の様子が人間模様に富んでおり、盤上の戦い以外も興味深かった。もう一つは、七冠を達成した羽生善治氏に代表される、「羽生世代」以降の棋士。人物像としては、割と淡々としている印象を受ける。羽生氏のインタビューを聞いていると、「ご本人としては、『目の前...
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情報発信ツール「アウトプット」

先週、某番組でプレジデント社主催のdancyuという雑誌の編集長が出演されていました。情報発信がデジタル中心の時代に発行部数を伸ばし続ける編集長に密着取材したものでした。「食」をテーマに色々なお店に行って取材を試みるが、会員制や一見様お断り、常連客のみで形成されるお店に対して如何に取材を受けていただけるかを交渉する仕事の裏側が垣間見れました。お店側に対しては味のみではなく、材料やお店つくり(雰囲気)、店主のお人柄や生い立ちと様々な角度から取材をします。編集長が取材をして掲載したお店にお客様が殺到して店を閉めざるを得なくなったという悲しいエピソードから、編集長だからこそ取材を受けてくださるお店などさまざまな関係者の思いと人との繋がりがありました。サイトなどで行ったこともないお店の口コミの星の数による評価だけではなく、足で情報を稼ぐ姿はまさに本物で実際にお客様がお店を予約する段取りを想定して従業員の電話応対の質などのサーチもしておられました。dancyuの冊子もそうですが、見ていて楽しい本やテレビというのは人がその場で体感していなくても自身がなりきれる、(疑似体験ができる)情景が浮かぶとい...