2025-09

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トイレの母様

お盆のタイミングで1年ぶりに実家に帰った時の話。母親から「あんたどうせ、トイレのこと気づいてないでしょ?」と聞かれたので「え…ひょっとして水の勢いが違うとか?」と返答すると「やっぱりね…全部新品で色も形も全然違うんだけど」と見透かされた様に言われた。アハ体験という言葉は皆さんよくご存じだと思う。答えを知ると「なんで気づかなかったんだ??」となる、徐々に画像の一部の色が変わったり消えたりする、あれだ(※学術的には少しニュアンスが異なるらしいが)。どこかに注目すると別のことを処理できなくなる脳の構造をうまく利用しているらしく、マジックに近いのかもしれないが、静止画の中で「今まさに動いている」場所になぜか気づけない。母親からトイレの話を聞いた瞬間に私の脳も活性化したかもしれない。一方で、周囲の変化やちょっとした違和感にすぐ気づける人もいる。時に、当事者すら意識化できていないような違いさえ指摘することがあり、「なんでそれ、わかったの?」と皆が驚くような鋭さを持っている。この違いは何かと言えば、「常」を知っているかどうかという事になる。常とは「本来そうであるはずのもの」「筋としてそうなるはずのこ...
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テクノロジーの価値は、人の幸せのために

世界中で生成AIを駆使したロボットの開発競争が激化しています。産業用ロボットでは日本に強みがある一方で、サービスロボットでは中国が先行しており、それを米国が追っている状況だそうです。各国は資金力と技術力を武器に、効率や性能を徹底的に追求し、「どれだけ速く、賢く、便利にできるか」を競い合っています。そんな中で、トヨタのロボット開発についての記事を読み、同社のアプローチは他とは違う印象を受けました。トヨタは、「人の代わりになるロボット」ではなく「人と共に生き、心を豊かにするロボット」の開発を目指しているそうです。例えば、生成AIを使ったコミュニケーションロボット「トミーくん」は、単に複数の言語で会話できるだけでなく、表情や動作、行動のタイミングまで相手に合わせ、寄り添う存在となるように設計されているとのこと。トヨタは「技術そのもの」ではなく、それを通して人が得る喜びや感動にこそ価値があると考えているそうです。だからこそ、効率や性能の高さだけを追い求めるのではなく、人にどんな体験や安心を届けられるかを軸にして開発を進めているとのことでした。世界の市場が性能競争に走るなか、人の幸せに軸を置く姿...