2025-06

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対話と独り言

国立西洋美術館でやっていた「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」に滑り込みの最終日に行ってきた。数百年に及ぶ西洋美術の歴史とともに、その時代背景を色濃く反映した作品群を「対比」させて展示していたり、その作品が描かれた時代の歴史背景を端的に記載してくれていたりなど、素人でもわかりやすく鑑賞できる工夫が随所にしてあった。それでも、美術免疫のない自分にとっては難解なものが多くて、小4の息子は入り口付近の作品あたりで早くもギブアップしていた。「あの描写の細かさ、ほら、わかるでしょ?ネーデルランドの…」の様な会話がそこかしこから聞こえていたので、ド素人の参戦は少なかった様子だったが、知識のない人間からすると、絵画の対比や時代背景がちょっとでも記されているとその絵を観るための重要な「手ががり」が手に入り、思考が大きく膨らむと感じた。絵画の良し悪しはわからなくとも、自分なりに「だからぼんやりしてるのか…」とか「この辺わかって欲しいんだろうなぁ」などの見立てが内側から出てくる様になり、作者や作品自体との距離を近づけ「対話」できたような感覚にな...
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W成人式(所謂40歳)の仕事観

ヒューマンホールディングスが今年行った1985年生まれの会社員を対象にした調査によると、「現在の仕事について満足している」割合は58.2%(「非常に満足している」と「どちらかといえば満足」の合計)と回答している一方で、「給与が低い」「昇給が見込めない」「モチベーションが上がらない」といった仕事の悩みを抱えており、転職の意向は6割にも達しているということだった。現状にもある程度満足はしているけど、給与が上がり今よりも良い条件のところがあれば、積極的に転職も検討したいということだろう。特に興味深いのは、管理職よりもスペシャリスト志向が7割を超えていたことだ。その理由に「管理職に向いていないから」「管理職になりたくないから」「専門性を高めたいから」といった声が多かったとのこと。調査自体が、どういった企業・団体に勤める方を対象にしているかは不明であるため今回の結果が全てではないことが前提だが、「管理職」は理想の職責ではなくなってきており、その価値観も変化してきているといえる。他方で、企業側は40歳に何を期待しているのだろうか?主観も入るが、管理職であるかどうかに限らず、30代半ばくらいまでは「...