未分類 対話と独り言
国立西洋美術館でやっていた「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」に滑り込みの最終日に行ってきた。数百年に及ぶ西洋美術の歴史とともに、その時代背景を色濃く反映した作品群を「対比」させて展示していたり、その作品が描かれた時代の歴史背景を端的に記載してくれていたりなど、素人でもわかりやすく鑑賞できる工夫が随所にしてあった。それでも、美術免疫のない自分にとっては難解なものが多くて、小4の息子は入り口付近の作品あたりで早くもギブアップしていた。「あの描写の細かさ、ほら、わかるでしょ?ネーデルランドの…」の様な会話がそこかしこから聞こえていたので、ド素人の参戦は少なかった様子だったが、知識のない人間からすると、絵画の対比や時代背景がちょっとでも記されているとその絵を観るための重要な「手ががり」が手に入り、思考が大きく膨らむと感じた。絵画の良し悪しはわからなくとも、自分なりに「だからぼんやりしてるのか…」とか「この辺わかって欲しいんだろうなぁ」などの見立てが内側から出てくる様になり、作者や作品自体との距離を近づけ「対話」できたような感覚にな...