未分類 コア☆レア
原材料、価格以上の価値を生みだすことに、各社必死になっている。「コト消費」や「価値消費」など付加価値を売りものにする商品が市場を席巻している。しかし、取ってつけたような商品やサービスも多く、こぞって取り組むため「差別化」のための戦略が「同一化」しつつある。そんな2015年、「レアもの」に焦点を当てることでヒントを見つけ出す。レアものとは「珍しい、めったに手に入らないもの」などの意味の表現や「稀少性が高くめったに発見できないもの」を指す語と定義されている。高度経済成長を経て、バブルが弾け、すべてが出揃った飽和状態を超えて、この「レア」という言葉が注目されたのは必然ではないだろうか。社会の発展と共に必要なものは全て揃った時、「安かろう悪かろう」のように、高ければ正義のような価値観は崩れ始め、「量から質」へ転換した社会状況の中で当然のように現れたのである。ビンテージデニムのブームを皮切りに様々な価値が生まれてから30年近く経過するが、「レア」という言葉は確実に市民権を得ているように見える。数千円のジーンズが何十万円の価格に高騰したが我々は素直に「価値」として受け入れていたのである。ではなぜ「...