2015-08

未分類

コア☆レア

原材料、価格以上の価値を生みだすことに、各社必死になっている。「コト消費」や「価値消費」など付加価値を売りものにする商品が市場を席巻している。しかし、取ってつけたような商品やサービスも多く、こぞって取り組むため「差別化」のための戦略が「同一化」しつつある。そんな2015年、「レアもの」に焦点を当てることでヒントを見つけ出す。レアものとは「珍しい、めったに手に入らないもの」などの意味の表現や「稀少性が高くめったに発見できないもの」を指す語と定義されている。高度経済成長を経て、バブルが弾け、すべてが出揃った飽和状態を超えて、この「レア」という言葉が注目されたのは必然ではないだろうか。社会の発展と共に必要なものは全て揃った時、「安かろう悪かろう」のように、高ければ正義のような価値観は崩れ始め、「量から質」へ転換した社会状況の中で当然のように現れたのである。ビンテージデニムのブームを皮切りに様々な価値が生まれてから30年近く経過するが、「レア」という言葉は確実に市民権を得ているように見える。数千円のジーンズが何十万円の価格に高騰したが我々は素直に「価値」として受け入れていたのである。ではなぜ「...
ルール化

単純なルールで大きな差

何気ない日常の中でも、段取り力の違いを感じる事があります。例えば、旅行の計画や年末の大掃除、あるいは接待の場面など。気の利いたことを当たり前のように実行する人がいます。その行動に関心や感謝をしつつも、よくよく考えると「どうして自分は気づけなかったんだろう?」と思うくらい、小さな配慮の差だったりします。しかし、その場で気づける事、あるいは実行できる事、これ自体に大きな価値があり、差がつくのであって、その内容が高度かどうかはあまり重要ではありません。段取り力というのは「仕事がデキる、デキない」に非常に強く相関している能力の一つだと思います。この能力の差には様々な要因があると思いますが、個人的に最近思うのは「とりあえず唾をつけてみる」という感覚がとても重要だという事です。物事には期限や相手が存在するという前提は、ほとんどのケースであてはまると思います。そんな中で、与えられた課題を大事に箱に収めたままにしておく時間が長ければ長いほど、結局は触れたり考えたりする回数や時間が少なくなるため、その仕上がりも期待値を超えられなかったり、自分も納得できなかったりする事が多くなってしまいます(非常に単純な...
ルール化

人生の山登り2

以前、このブログで「人生の山登り」を書かせていただいたが、仕事において自分の大きな夢を実現するという「雲を掴むような壮大なテーマ」のもと、新しい職場で人材紹介業という名の山登りを始めて数ヶ月が経つ。相変わらず目の前の山は、実に険しく立ちはだかっている。しかし、最近は山道の幅や土質といった登る上での環境と自分の登るペースが徐々に理解出来てきた感がある。とは言ってもまだまだ序盤、つまずく事や転ぶ事も多々ある。そんな中で「事前準備」が自分には足りないところがあると思った。山登りには山登りなりの準備が必要、水中ダイビングでは水中ダイビングなりの準備が必要である。当然と言えば当然だが、経験のある人間には他愛もないことが新人の私にはその準備はなかなか難しい。それは「経験からの予測」ができていないからである。準備とは予測から成り立つもので、予測とは少し思考をこらせばできるものである。結論、準備の足りない私には思考が欠けているということになる。我々の仕事に置き換えるとこの「思考」が重要な部分であり、思考が欠けていると優れたサービスには繋がらない。何故なら、人と人とを繋げていく仕事において、場当たり的な...
キャリアについて

脱他力本願

先日、駅の構内で具合を悪そうにしている男性を見掛けた。通勤ラッシュだったこともあり、その男性の周りを多くの人が行き交っていましたが、しばらくの間、その男性に声を掛ける人がいませんでした。その状況は心理学用語で言うところの、「リンゲルマン効果」に近い現象であったと考えられます。それは集団になればなる程、誰かが何とかしてくれるだろうという手抜きの心理が無意識のうちに働いてしまう現象のことです。男性の周りに少人数の人しかいない場合、もしくは自分しかいない場合、恐らく迷わずその男性に声を掛けることでしょう。ところが、多くの人がいたことで、誰かが何とかしてくれると皆が考えた結果だったのであろう。因みに、ドイツの心理学者である、マクシミリアン・リンゲルマンが100年以上前に行った研究は、運動会でお馴染みの綱引きを使っての実験である。1人で引いた時の力を100とすると2人で引いた時の1人当たりの力は93になり3人で引いた時の1人当たりの力は85になるそして最終的に8人で引いた時の1人当たりの力はなんと49まで下がるようです。小学生時代によく運動会で頑張っていた綱引きが、自分の実力の半分も出せていなか...