何気ない日常の中でも、段取り力の違いを感じる事があります。
例えば、旅行の計画や年末の大掃除、あるいは接待の場面など。
気の利いたことを当たり前のように実行する人がいます。
その行動に関心や感謝をしつつも、よくよく考えると
「どうして自分は気づけなかったんだろう?」
と思うくらい、小さな配慮の差だったりします。
しかし、その場で気づける事、あるいは実行できる事、
これ自体に大きな価値があり、差がつくのであって、
その内容が高度かどうかはあまり重要ではありません。
段取り力というのは「仕事がデキる、デキない」に
非常に強く相関している能力の一つだと思います。
この能力の差には様々な要因があると思いますが、
個人的に最近思うのは「とりあえず唾をつけてみる」
という感覚がとても重要だという事です。
物事には期限や相手が存在するという前提は、
ほとんどのケースであてはまると思います。
そんな中で、与えられた課題を大事に箱に収めたままに
しておく時間が長ければ長いほど、結局は触れたり考えたりする
回数や時間が少なくなるため、その仕上がりも期待値を超えられなかったり、
自分も納得できなかったりする事が多くなってしまいます(非常に単純な話ですが)。
それなりの仕込みの時間が用意できないと、どんなに腕がいい料理人でも
熟成された味には到達できないのと同じですね。
日頃から何か与えられた役割や課題について、
「とにかく早く取り掛かること」そして
「いきなり完璧に仕上げるのではなく何度も見返し形を整えていく事」
これを意識するだけでも、いざという場面で慌てる事は激減すると思います。
大人になればなるほど、「よーい、ドン」で始まる勝負は少なくなり、
どちらかというと事前の準備や行動習慣によって大きな差がつき、
成否が決まってしまう事が多くなると思います。
元々の能力の差というのもあると思いますが、ほとんどのケースは、
小さい心がけの積み重ねを怠らない事、それが大きな差となっている気がします。
やはり、誰もが認める様な「デキる人」は1日にしてならずの様です。

コメント