2012-09

ルール化

沸騰

最近、こんな言葉を知った。「井戸掘って あと三寸で出る水を 掘らずにやめる 人のはかなさ」耳の痛いところであるが、非常に的確に、人の性(さが)を言い当てていると思う。弊社は、英語研修も実施しているが、TOEICを例に取ると、よく受講生様から、「今まで何度も勉強したのに点数が伸びないんです」というお悩みを伺うことが多い。その度に思うことは、「結果が出るまで、集中して取り組む期間をもう少し長く取っていれば……」ということである。一度学習を始めると、成果を出すには、一日何時間か必ず要るので、その間は、趣味だとか、何かしら、したいことをあきらめないといけない。その期間を、例えば一年続けるのは苦痛だと思うが、実は、2~3か月続ければ成果が出る。これがなかなか難しく、息切れする方がよく現れる。お忙しい受講生様の心情もわかるので、つらいところではあるが、心を鬼にして、「続けましょう」と励ますことにしている。ヤカンで水を沸かすのに似ていて、沸騰するまで続けるのがコツだと思う。「もう少しで沸騰する」というのは、経験しないとなかなかわからないので、信じるのは難しいが、沸騰するのを信じて粘り強く続けることが...
ルール化

『夜と霧』ビクトール・フランクルの言葉

「『夜と霧』ビクトール・フランクルの言葉」という本を読んだ。ナチス強制収容所の体験を、自著『夜と霧』で綴った人だ。極限を経験した人の言葉は、重みがある。例えばこんな具合だ。「あなたの内側で起こっていることを見つめないで、あなたに見出されるのを待っている何かを探してください。」自分自身のことを振り返っても、非常に心当たりがある。仕事なり、生活なり、悪循環に落ちいるときは、メンタルも悪化している場合があるが、思考というものは、ループする傾向があるので、ぐるぐると悪いことだけ考え、空回りしてしまうことがある。それよりは、あなたを必要としている誰か、あなたを待っている何かを探しましょう、というメッセージだ。人は、人との関係性の中で、初めて成立するものだから、幸せも、その中にある、と語りかけている。弊社の企業理念でも、似たことを謳っており、本書を読んで、嬉しくなった。【以下、株式会社コア経営理念より抜粋】> 仕事が「“人から必要とされること”によって> 初めて報酬を得ることができるもの」だからです。> 人から必要とされ続けることができる人の人生は間違いなく幸せです。> ですから、その人が必要とさ...