2019-04

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書評:「戦略読書」

読書の仕方について書かれた本が引き続き流行っています。少し前のものですがこちらもお勧めです。コンサルタントとして様々な顧客に向き合うために、必要な知識をどうやってインプットしていくかわかりやすく説明してくれています。普通に選んだら、まず手にする事がないジャンルというのが誰でもあると思いますが、著者はそういう本も戦略的に読んでいく事を強く推奨しています。三谷 宏治 「戦略読書」 ダイヤモンド社
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「答えらしきもの」は「答え」ではない

長男が4月から小学生になり、文字通り保育されていた時代から、少しずつ自分で考え、行動する事が求められるようになった。親としてもろもろ心配は尽きないが、本人の成長を一番に考えた結果、あまり干渉しない事に決めた。本人なりに、危険を感じたり嫌な思いをしたりするのが大事だと思うし、そもそも親だって何が正解かもわからないから、積極的に「何もしない事」を選択しているというわけだ。我々は日常において科学技術の恩恵をこれでもかと受けている。無意識に何かの答えや「流れ」の様なものを受け取って暮らしている。ネット通販等ではリコメンドで自分が好きそうな商品が自動で出てくるし、ハンドルから手を放しても車が運転できてしまう世の中。これだけ技術が発展すれば、過去の事象や結果を積み重ねていき、その分析から相当な精度(価値)を担保できるのだろう。今世界を動かしているのは、まさしくそういうビジネスを展開する企業であり、常に、そしてオートマチックに答えらしきものが提示される時代である。初めから答えがわかっている状態というのは、便利だけれど刺激も少ないので、結果として人の成長の機会を奪う。そのうちきっと、寄り道やチャレンジ...
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ブラックホール

日本を含む国際研究チームが、謎に包まれた天体「ブラックホール」の撮影に人類史上初めて成功した。ブラックホールの存在は、約100年前にアインシュタインの一般相対性理論によって予測されていたが、観測が難しく、これまで誰も目にすることがなかった。今回の撮影は、その一般相対性理論を裏付けた形で、専門家は「まさかここまで予言とピッタリのものが出てくるとは」と驚き、「ノーベル賞級の成果だ」と評価している。ブラックホールは光を出さないだけでなく、遠い場所にあるため、地球からの見た目が極めて小さく観測が困難だ。今回撮影に成功した「M87」銀河の中心にある「ブラックホールの影」は、地球からの見た目の大きさが、月面に置いたテニスボールと同じくらいしかない。これを見分けるには口径が地球の直径ほどの巨大な望遠鏡が必要になる。それはさすがに無理なので、世界6か所の電波望遠鏡をつなぐことで地球サイズの望遠鏡を構築し、人間の目のおよそ300万倍に相当する視力を実現し、撮影を成功させた。撮影が成功する前に、研究チームの一員がコメントしていた内容も印象に残った。「解らないことがあれば挑む。チャレンジをやめたら研究者では...
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令和元年の入社式

令和元年の入社式。新元号「令和」の発表があった4月1日、多くの企業で入社式が行われ、平成最後の新入社員たちが社会人への第一歩を踏み出した。産労総合研究所が毎年発表している「新入社員のタイプ」によると、2019年度は「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」。AIスピーカーには便利そうだけれど、使いこなすのがなかなか難しいという面があるそうだ。彼らが生まれたのは、山一證券、北海道拓殖銀行といった大手金融機関が続々と破綻するなど、バブル崩壊の後始末が始まった頃。物心ついた時からリストラが起きており、終身雇用などは神話であり、日本の企業組織にそもそも期待などあまりしていないらしい。しかし、自身が就活するときには、売り手市場に流れが変わったこともあり、「どうせ」組織からの恩恵を得られないのだから、適当に就職すればいい「どうせ、何とかなる」と思っている人すらいるというから驚く。「AIスピーカータイプ」のように一括りにしてとらえるのはいかがなものかと違和感を覚えるが、実際、とある企業の調査では現在就活中の大学の新4年生のうち「将来的には転職もあり」と考える人が71%を占め「転職はなし」の6%を大きく上...
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リセット(平成→令和」)

四月一日に、新元号が発表された。「令和」。この言葉には、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味がこめられているという。先日、改元の歴史に関する特集番組がテレビで放映されており、興味深く見た。元号は元々、中国で始まったものだが、下記のように、日本で独自の発達を遂げたという。・中国では元号の重複がある(同じ元号が複数回使われたことがある)が、日本には重複が存在しない。 一部の例外を除き、他国の元号との重複もないようにしている。・中国の元号の数は189とされている。一方で、日本は247。意外にも日本の方が元号の数が多い。 一方で、元号に使用された文字の種類は、中国が148字、日本が72字。 日本は中国の約半分の漢字で、中国よりも多くの元号を作り上げている。 (上記はいずれも平成までの数字。)いまや、元号は本家である中国でも使われておらず、制度として残っている国は日本のみだという。歴史をさかのぼると、改元には何種類かあり、新天皇の即位以外に、凶事をリセットするための改元も多かったし、「珍しい亀が見つかった」「病を治す泉を発見した」といった、吉兆に由来する改元もあった。改元は...