ルール化

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単純なルールで大きな差

何気ない日常の中でも、段取り力の違いを感じる事があります。例えば、旅行の計画や年末の大掃除、あるいは接待の場面など。気の利いたことを当たり前のように実行する人がいます。その行動に関心や感謝をしつつも、よくよく考えると「どうして自分は気づけなかったんだろう?」と思うくらい、小さな配慮の差だったりします。しかし、その場で気づける事、あるいは実行できる事、これ自体に大きな価値があり、差がつくのであって、その内容が高度かどうかはあまり重要ではありません。段取り力というのは「仕事がデキる、デキない」に非常に強く相関している能力の一つだと思います。この能力の差には様々な要因があると思いますが、個人的に最近思うのは「とりあえず唾をつけてみる」という感覚がとても重要だという事です。物事には期限や相手が存在するという前提は、ほとんどのケースであてはまると思います。そんな中で、与えられた課題を大事に箱に収めたままにしておく時間が長ければ長いほど、結局は触れたり考えたりする回数や時間が少なくなるため、その仕上がりも期待値を超えられなかったり、自分も納得できなかったりする事が多くなってしまいます(非常に単純な...
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人生の山登り2

以前、このブログで「人生の山登り」を書かせていただいたが、仕事において自分の大きな夢を実現するという「雲を掴むような壮大なテーマ」のもと、新しい職場で人材紹介業という名の山登りを始めて数ヶ月が経つ。相変わらず目の前の山は、実に険しく立ちはだかっている。しかし、最近は山道の幅や土質といった登る上での環境と自分の登るペースが徐々に理解出来てきた感がある。とは言ってもまだまだ序盤、つまずく事や転ぶ事も多々ある。そんな中で「事前準備」が自分には足りないところがあると思った。山登りには山登りなりの準備が必要、水中ダイビングでは水中ダイビングなりの準備が必要である。当然と言えば当然だが、経験のある人間には他愛もないことが新人の私にはその準備はなかなか難しい。それは「経験からの予測」ができていないからである。準備とは予測から成り立つもので、予測とは少し思考をこらせばできるものである。結論、準備の足りない私には思考が欠けているということになる。我々の仕事に置き換えるとこの「思考」が重要な部分であり、思考が欠けていると優れたサービスには繋がらない。何故なら、人と人とを繋げていく仕事において、場当たり的な...
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前向き発想

日々、多くの転職希望者とお会いさせて頂いている中で、最近2名の優秀な営業マンと出会った。彼らは性別、年齢、現在勤めている企業、業界、バックグラウンドも違うのだが、共通して言える点は、兎にも角にも面接に強いことである。面談時の所感としては万人受けするタイプだなという印象しかなかったのだが、何度かやり取りを重ねている内に、彼らの最大の強みは「自分に自信を持っている」ことだと気が付いた。以前に読んだ記事でドミニク・ジョンソンという心理学博士が自信過剰な人と控えめな人の研究をしており、その研究では自分の能力を自分で高く評価する人は集団の中でも優位に立てるという内容のものがあった。周囲の人間がどのような評価をしていようと、「俺は(私は)出来る」位の方がうまく物事が進むということである。自分の周りを見ても、自分に自信を持っている者の方が「自信の根拠」はさておき、最終的には物事がうまく運んでいる人間が多いのではないかと感じる。これは理論で説明できることではなく、特異性だと考える。人はそもそも体の構成上、前向きに出来ている。顔のパーツのどれを取っても全て前を向いている。歩く時も基本的には前を向いて歩く...
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いつの時代も、求められる者になるために

ワンピース、もはやドラえもんなどの国民的アニメとも言える程のインパクトがあります。そこまで詳しくはありませんが、現代版海賊劇「七人の侍」というイメージがあります。一つの大きな目標やゴールに向かって、一丸となって進む。だけど、個々の役割や能力はバラバラである。でも全員前線で戦っている。特性を活かしながら。コアも実は「七人の侍」をイメージして、立ち上げました。それぞれがプロのコンサルタントでありながら、コアという船の中で、個々の役割を全うする。特徴や性質が異なる人を集めて、組織を形成していますので、見事に全員異質です。そんなバラバラのメンバーですが、一つだけ共通するモノがあります。「顧客にプロ」であり続けること。どんな嵐が来た時も、どの様な波が来ても、それぞれの船員が役割とミッションを正確に理解し、コアという船が沈まぬように・前進し続けられるように、プロとして考動しています。特徴や得意なモノなどは一律じゃなくても良い、だけどコアに乗船する限りは、「常に顧客にプロであれ」という掟があります。話はワンピースに戻りますが、海賊とは良く言ったもので、遊んでいる時と戦の時の顔付きが見事に変わります。...
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初心忘るべからず

先日、知人の結婚式に呼んで頂き、参加してきました。昔の仕事関係で出会った知人だったため、10年ぶりくらいに再会する人が多くいました。当時の私は高校留学を企画運営する仕事をしており、彼らの留学をサポートしたのが最初の出会いでした。制服姿の時期を経て、その後も大学進学・就職と、友人として彼らが成長していく姿を見て来ました。結婚式で久々に再会した友人たちは、医師になっていた人や、キャビンアテンダントになっていた人、起業した人など、様々な仕事に就いていました。医師になった友人は、学生の頃からいつも笑顔で、他人の話しにじっくり耳を傾け、勉強やバイト・ボランティアなどでいつも忙しそうにしていましたが、どんな時もベストを尽くすような子でした。その頃から医師となることを志し、目を輝かせながら夢を語っていました。10年ぶりくらいに会った彼は、自信に満ちた素敵な男性へと成長していました。研修医を終え、今は毎日多くの患者さんとそのご家族に向き合い、日々格闘しているようです。その姿を誇らしく思いましたが、同時に違和感のようなものを覚えました。それは気の置けない友人の前だったからだとは思うのですが、仕事や環境に...
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新たなるスタート

「パパのお仕事って何屋さん?」眉間にシワを寄せながらネクタイを何度か締め直している私に幼稚園の制服に着替え終わった娘が突然聞いてくる。社名を言えば誰もが知っているであろう企業だが、相手が子供だけにこう言った。「ん~◯◯屋さん」目も合わせずにさらっと私。「ふぅ~ん」と顰めっ面の彼女。だが、彼女の目を見ながら笑顔で言えない自分がいた。この子が大きく育っているのもこの会社のお陰なのに。何故だろう。考えてみるとやはり誇りを持って仕事をしている人間とそうでない人間とでは内に秘めているものがまるで違う。私は、当時、後者だったのかも知れない。仕事という労働契約に伴い、求められる数字の要求にも応えてきたし、実績も積んできた。作り笑顔でお客様に接していたのかも知れない。ふと、車のバックミラーに映る顔を見た時、曇った表情の自分に照れ笑いしてしまった。娘の目を見て笑顔で言えないのもそう言うところからくるのだろう。本当は物心つく前から彼女に言いたかった。「パパは◯◯の仕事してるんだぞ」って。「すごいだろって」。誇らしげにでもそうは言えなかった。世の中には自分のやりたい仕事が出来ている人はどれくらい存在するだろ...
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先が見えない時こそ堅実に

学生の頃、映画やドラマを夢中になって観ていた時期がありました。好きな事にいくらでも時間を注げる状況でしたし、何よりも劇中の人々の気持ちの動きや物語の展開に素直に引き込まれていた記憶があります。今でも時折DVDを借りて観たりしますが、「これは面白い」と感じることは昔に比べて少ないような気がします。年齢を重ねて私の感覚や好みが変わっただけかもしれませんが、一つの要因としては、取ってつけたような展開や、とにかくクライマックスに向けて盛り上げようとする意図が強すぎてしまうため、途中で白けてしまう事が多いからだと思います。要は、演出があまりにも過剰で表層的、短絡的なのでわざわざ時間を取って観るに値しない作品が多いと感じてしまうのです。これは映画やドラマの話ではありますが、現実世界でも同じ事を感じる場面はあります。例えば、消費者としてモノを買ったり、サービスを受けたりする際に思う事ですが、あまりにも短期的な消費活動を扇動するプロモーションや、時流に乗りすぎた製品を見ると、やはり食傷気味になり一歩ひいてしまいます。マーケティングの凄さは認めますが、提供する側から「こういうの欲しかったですよね?」とあ...
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新しい居場所

2歳半の息子が保育園に入ることになり、入園式に出席した。保育園の倍率が高い中で抽選を通過できたことは、非常に幸運だったとしか言いようがない。息子の通うことになる保育園の建物に入って、新鮮に感じたことの一つは、靴箱やロッカー、机に息子の名前が書いてあることだった。今は全快し、何の支障もなく毎日を送っているが、息子はかつて長い間入院していた時期があり、今まで自宅以外で息子の名札を見る場所といえば、病室だった。そのため、今回他の場所で息子の名前を見たときは、一瞬時が止まったと感じる程驚いた。また、保育園の先生方と話すと、心から歓迎してくださっているのが感じられた。普段支えてくれている周囲の人達、具体的には家族や親族、職場の仲間や友人以外に、息子の居場所が新しくできたのだと実感し、日頃から支えてくださった方々への感謝で、胸に熱いものがこみ上げてきて止まらなかった。入園式では、先生方がお祝いの言葉を話してくださり、年上の園児たちが歌を歌ってくれていた。息子も、周囲が歓迎してくれている場の空気を本人なりに感じ、喜んでいるようだった。ここが、彼の新しい居場所になる。人は、必ず何かの国や地域、団体や組...
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「グローバル化」の解釈

先日、ある総合商社OBの方と話をする機会があった。世界を飛び回り、ビジネスをされてこられた方の言う事は面白く、話す内容が豊かである。話の途中に、「英語は出来ますか?」という質問を頂き、私は「いいえ」と答えた、さらに突っ込まれて「何で出来ないのですか?」と聞かれ、私は「苦手な上に勉強していないので」と少し笑いながら回答した。すると今度は「日本人は何で英語が出来ないのか?」と意見を求められた。それに対して、「日本語を勉強しているからではないですか?」と質問で返した。少し興味を持って頂いたようで、話が盛り上がった。私自身の考えは、日本人の英語習得人口率が他国より低いのは「日本が優秀だから」と考えている。植民地化もされず、他国の文化の真似をすることもなく、日本独自のカラーを発色し、在り続けてきた。日本人は英語よりも何よりも守るべき「日本語と日本文化」があるからこそ、英語を後回しにしてきたと考えている。昨今のグローバルというものに関して、少し違和感を覚えているのは自分だけではないであろう。最近では、グローバル化に影響され、英語のレベルを日本全体で高めようという機運も高まっており、小学校(幼稚園か...
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選挙権と少年法

先日、公職選挙法改正案によって選挙権を18歳以上に引き下げる法案が成立する見込みであるとニュースになっていました。改正案では、飲食・喫煙などは20歳以上とする民法と、少年法の年齢にかい離がある為、合わせて議論すべきであると指摘されていました。おりしも、その翌週に川崎市の中学生が17歳・18歳の少年たちに殺されるという残虐な事件が起こり、少年法の適用年齢の引き下げについてあちこちで議論が飛び交っています。そもそも少年法の目的は「少年の健全な育成を期す」「非行のある少年に対して性格の矯正及び環境の調整に関する保護処分を行う」となっており、もともとは刑罰を科すことではなく、少年の更生なのです。人間味のある法律だと思いますが、先に述べた川崎の少年刺殺事件や昨今の名大生事件等現代の残虐な事件を見たときに、果たして、この少年法が理想とする効果があるものなのだろうかと疑問を持たずにはいられません。一方、少年法に守られ本当に立ち直り、その後の人生を真っ当に歩んでいる若者も多くいるに違いないと思うと、非常に難しい問題であると思います。しかし、あくまで個人的な考えではありますが、取り戻すことが出来ない大切...
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一流 その4

今年から新卒採用要綱が変わり、各社も新卒スケジュールを後ろ倒しにされており、例年よりも圧縮して新卒採用活動をやっているようです。より多くの学生を面接したいという想いからか過密なスケジュールが採用担当者を激務にさせているようです。私の友人の一人も、某企業の人事として新卒担当をしております。やはり相当忙しく、スケジュールもかなり圧縮しているようです。先日話をしていたら、このような話題がありました。「面接で厳しい事を言ったら、ネットで晒された。嫌な時代になったものだ。」と。詳しく話を聞いてみたところ、志望動機を確認する中で友人が発した言葉が、学生にその様な行動をさせたのではないかとのこと。そのフレーズとは、「その志望意欲であれば、うち(友人が勤める企業)じゃなくても良いというように聞こえるけど」とのことでした。私は、その言葉で癇癪を起こすことはないと思い、もう一度聞いてみました。そうしたら、言葉は確かに間違いないのだが、少しスケジュールに無理があり、疲れもたまり、態度に出ていたようです。これでは、面接の様相は全く別のものになってきます。学生も暇ではないですし、ましてや志望してきてくれているだ...
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認識のズレへの気づき

先日、2歳になる息子の保育園の個人面談に行ってきました。家では見ることができない、園内での友達や先生とのやりとりがどんな様子なのか興味深かったので、ぜひ話を聞きたいと考えて参加を決めたのですが…。実際には少々肩すかしの内容でがっかりする結果になってしまいました。お互いの目線が違う、といいますか、保育園の先生方は園のルールの確認と徹底、親に対して「伝えた」という事実を作りたいという場であったからです。先生方は職務を全うしているだけで何の罪もありませんが、保護者の期待値からすると拍子抜けで若干の不満を持ったのも事実でありました。自分が相手にして欲しい事、あるいはしてもらって当然と考えている事が、実際には相手の気持ちとは大きなギャップがあった、というのはよく聞く話です。単純な事ですが、人はそれぞれが意図や意志を持って行動しているわけですし、例えばそれが仕事上の付き合いであれば、なおさら「利害関係」という枠の中で、全ての言葉や行動は自己の利益に強く誘導されているはずです。たいていの場合、ずれている事を前提にスタートしていると思った方がよさそうです。お客様が何を求めているのか、そしてどうやってそ...
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アナと雪の女王

紅白歌合戦にも出演した、「アナと雪の女王」英語版の主題歌を歌った歌手が、初来日するという。テレビで特集を放映しており、英語版主題歌の歌詞と、対訳が紹介されていた。訳を見て、意外だった。私は洋楽を聴かないので、英語版の歌詞を知らず、オリジナルと日本語版の歌詞は、大体同じ意味だと思っていたが、こんなにも違うものなのかと感じた。テレビでは、英語版の直訳も紹介されていた。それを見ると、英語版の意味を、日本語の限られた字数にそのまま移し変えるのは、無理があると感じた。歌詞の中には、「英語ではこう言っているのが、何故こういう日本語の表現になるのだろう?」と思う箇所がいくつかあり、思わず考えこんでしまった。例えば、下記のような表現だ。A kingdom of isolation / And it looks like I’m the Queen(直訳:孤独の王国 / 私は女王のように見える)→日本語版歌詞:真っ白な世界に / ひとりのわたしThe cold never bothered me anyway(直訳:寒さは二度と私を困らせなかった)→日本語版歌詞:少しも寒くないわ私が思いついた答えは、「...
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本音で話せる人間関係

最近、どこかの新聞記事で約20%以上の方が30代後半を過ぎると言いたいことが言えなくなるというアンケートデータを見ました。会社でもセクハラ・パワハラ・マタハラなどと様々なリスクがある為に、自分の発言に慎重になることが増えました。会社の後輩に叱咤激励のつもりで「男なんだからもっとしっかりしなさいよ!」と言おうものならセクハラリスクを覚悟する必要があるほどですよね。この仕事を始めたばかりの頃は、人それぞれの価値観があり、それがどんなに自分では「本当にいいのかなぁ」と腑に落ちていなかったとしても「この方の選択なのだから」と思いを胸のうちに潜め、ご要望のみにお応えすることに懸命になっていました。でもこれは紛れもなく「嫌われたくない」という心理が働いており、キャリアコンサルタントとして伝えるべきことを伝えずに、本当の意味で自分の仕事を全うしていなかったと思います。これは私だけではなく、相手がどう思うかを気にしすぎるために、周囲とのコミュニケーションを恐れ、口を閉ざすことが増えからのように思います。嫌われるくらいなら、リスクがあるくらいなら、黙っておこう。自分自身のことだけ考えるのであれば、黙って...
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資格より頼れるもの

年始に親戚と会った時の話です。看護師の女性で、もう20年になるベテランですが、2人目の子供が生まれるので近々仕事を辞めるとのことでした。割と軽い感じで話をするので、大丈夫かな?と思いましたが、「まあ、また探せばみつかるから」という返答。なるほど、食べていくに困らない資格を持っているというのは本当に強いものだな…とつくづく思いました。終身雇用が崩れ、絶対安泰と言えるような企業を挙げるのが難い世の中では、究極の安定の一つは「辞めても次がある」という状態を指すのかもしれません。昨年も「この先無くなる仕事、食べていける仕事」のような特集が数多く組まれていました。大体の論調としては、ロボットやIT技術の浸透に代表されるような自動化に伴うもの、人口減少に伴うそもそものニーズの減少、および外国人労働者の受け入れに伴う競争の激化などが、今後消えてしまう仕事に共通したリスクとされています。消えてしまうというのは極端だとしても、自分自身の存在価値を守ることに、皆が必死にならなければならない時代がそこまで来ているという事だと思います。看護師のような国家資格をこれから取得する、というのは現実的ではありませんし...
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リセット(ReSet)の覚悟

明けましておめでとうございます。旧年は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年もより一層、励んで参りますので、倍旧のご支援を賜れますよう宜しくお願い申し上げます。旧年に引き続き、今年も人材ビジネス業界の変動は激しく、より一層の研鑽や成長が必要になる一年になりそうです。弊社も2010年からの設立で、いよいよ5年目です。まず、今年のスタートテーマは「原点回帰の再徹底」としたいと考えております。5年目を迎え、これまでの日常感覚と認識を刷新するステージに弊社は段階を上げてきたと思います。それと同時に、自分自身の足元を再度固め直し、基本事項の再徹底をルール化としたいと考えております。先に申し上げた通り、業界の変動もあり、転職やキャリアの価値観も日々変化しております。そういう世相に求められるような会社とするべく、またそういう社員でありたいと考え、改めて5年目のスタートは基礎固めを行うと決心致しました。慣れや慢心への寄り掛かりをやめ、新たな自分自身の基軸を作り、良い部分だけが全社に反映できればと考えています。思い起こしてみると、2010年の年末から2011年の年始にかけては、非常に緊張感を...
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Made in Japan(メイドインジャパン)

みなさんは、日本がその歴史から日本各地で聖地があることを御存知でしょうか。たとえば、よく知るところでは、倉敷市がデニムの聖地であることなどはご存じの方も多いのではないでしょうか。先日、「そろそろ眼鏡を新調しないとな~」と思い、プラっと眼鏡屋さんに入りました。その時は、下調べ程度で購入するつもりは全くなかったのですが、親切な店員さんに導かれるままに、どれが自分に合うかと色々な眼鏡をかけて探していました。そのうち、某有名海外ブランドのデザインが候補に上がり、「やや予算オーバーだけど、これかな」と妥協はあるものの、購入しようと心に決め始めていました。そんな中、「これは鯖江の眼鏡なんですよ~」と店員さんに進められ、かけた眼鏡が、これまでの眼鏡とは比べ物にならない程のフィット感に感激!その結果、海外ブランド製品を更に超える金額ではありましたが、完成度の高さに感動し、鯖江の眼鏡を購入してしまいました。デザインを重視するのであれば、某有名海外ブランドの方が格好良かったと思いますが、鯖江の眼鏡を選んでいました。その後、テレビ東京の「ガイアの夜明け」でメイドインジャパンの商品特集しているのを見て、この時...
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受信と発信

私が以前、実家に住んでいたとき、地元で名士と言われる方と、お付き合いをさせて頂いた事があった。いつもお忙しく、日本各地を飛び回って活躍しておられる方だった。私が実家を出て、離れた地で暮らすようになり、だいぶ経った後、父が亡くなった。そのとき、上記の方から、実家に弔電が届いた。その方と父とはお付き合いがなかったが、丁寧な方だと思った。一周忌を迎えた頃、その方の秘書の方から、お電話を頂いた。ご本人様が、線香を上げさせてほしいということだった。ご指定の日程に、家人も私も都合がつかなかったため、その話はなくなったが、何度も連絡をもらううちに、ふと不思議に思った。ご本人がどういう意図かは分からないし、穿った見方だったら申し訳ないが、地元の人間の家に来ること自体が目的のように感じられたのだ。もしこの受け取り方が実際と違ったら、誰にとっても損な話だと思う。自分を振り返ると、同じことを人にしていないだろうか。人に何かしていただくとき、自分の気持ちを人に伝えているか。気持ちがあっても、正しく伝えているか。そもそも相手を思う心があるか。生きていく以上、働く以上、人と関わることは不可欠だが、何かを伝えたり人...
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休み方の作法

皆様、お盆はどのように過ごされたでしょうか。ご実家に帰られた方、少し遠出をされて羽をのばされた方、様々だと思いますが、しっかりとお休みを取られて無事に仕事に復帰されていれば何よりでございます。(まだこれからの方は楽しみが残っていますね)。ここ最近、また、「休み」についての議論が盛り上がっている気がいたします。聞き飽きたテーマかもしれませんが、日本人は働きすぎである、欧米をお手本にもう少し上手に休むべきであるというような内容がその議論の柱になっています。実際に、ある調査では日本で働く人の有給取得率は4割少々くらいとの事で、会社から与えられた休みの半分以上の日数を諦めていることになります。理由としては周りの目が気になるという「うしろめたさ」だったり、自分が果たさなければならない「責任感」など、会社環境や立場によっても様々だと思いますが、基本的に日本人は主体的に休みを取ることが苦手だとされています。端的に言えば、休みを取ることがネガティブなイメージに結び付きやすい、という事だと思います。その結果、周囲を見ながら「空気を読んで」自分の休みを取ったりスケジュールを組んだりするので、右にならえ、一...
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真の仕事人~プロの仕事とは~

最近、舞台にはまって月に数回、舞台鑑賞することが習慣化しつつあります。最近観た「ミスサイゴン」というミュージカルでは「これぞ舞台の醍醐味」というのを味わうことが出来ました。作品自体は以前にも観たことがありましたが、今回は新演出版ということもあり、ヘリコプターや爆竹の爆音などリアルを追及したスペクタクルな演出に、完ぺきなミスサイゴンの世界観を感じました。しかし、今回一番魅了されたのは、キャスト一人ひとりのプロとしての気迫に圧倒され、生で味わう醍醐味と感動を得られました。キャストの中でも、市村正親氏のエンターテイナーとしてのプロフェッショナルさに感動しました。ミスサイゴンと言えば、1980年代から世界中で上演され続けているミュージカルの定番です。歴史ある作品にも関わらず、アドリブや笑いを混ぜて役を演じている姿を見て、驚きとともに、偉そうで恐縮ですが感心しました。ただ芝居をしているだけでは、映画館と同じですが、生の観客を前にした舞台だからこそ、観客を巻き込んだ笑いや涙の一体感を作れる。それこそが、舞台の醍醐味のように思います。演じている市村氏から「今、この場にいることを楽しんで欲しい」という...
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組織の中での働き方

ドラマ「半沢直樹」の大ヒットに続いて、池井戸潤氏の小説でドラマ化された「花咲舞が黙ってない」が高視聴率で、最終話を終えた。銀行を舞台とし、主人公の花咲舞が“臨店班”として各支店で起こる問題を解決していくドラマである。「お言葉を返すようですが」と上司に対しても、真正面から立ち向かっていく姿が、幅広い世代から支持を集めたようである。最終話では、理不尽な処遇で、出向となった行員と、その家族との別れを行ったあと、花咲は「働くって何なんでしょうか。」と、問いかける。銀行員としての在り方、会社組織の中の一員としての在り方に、疑問を持ち、上司に問いかけたシーンは印象的であった。ドラマのみならず、書店でも、こういった「組織の中での働き方」をテーマにした書籍は多く、人気も高いようである。自己啓発本や、できる会社員になる、といった個人を視点にしたものではなく、会社員としての働き方そのものを見直す、といった内容のものや、会社に使われない働き方を提案するものなど、さまざまな視点から「組織の中での働き方」について考えさせられるものが、増えてきたのではないかと思う。会社の一員だから、振り回されても仕方ない、と考え...
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求人票

求人票は、多くの方が、ご覧になったことがあると思います。人材紹介会社では、求職者様に、求人をご案内するとき、求人票を、提示します。弊社でも、もちろん作成しておりますが、これが、実に、奥の深い代物です。まず、字数制限があります。求人票の表面には、事業内容の欄と、会社特徴の欄がありますが、それぞれ、制限字数が2,000字となっています。企業様から伺った、こんな点も、あんな魅力も、盛り込みたい……と思っているうちに、制限字数を超えてしまうことは、珍しくありません。そのため、内容を削らずに、字数を削るため、頭を悩ませることになります。また、それぞれの欄に関して、横80字×縦38行という制約もあります。いたずらに情報を詰め込んで、良い求人票になるかというと、決してそんなことはありません。上記のスペースに収めながら、読みやすくするため、適度に、空白や改行も入れ、箇条書き等も使う必要があります。ある音楽評論家は、モーツァルトを例に挙げて、「真の芸術家は、制約を逆手に取って、名作を生み出す」と言ったそうですが、もちろん、私のような凡人には、遠い世界の話です。なんとか、企業様から伺った話や、調べたことを...
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材を持って財を成す

つい先日、塾講師をしていた時代に勉強を教えていた当時の生徒だった方から、Facebookを通じて連絡がありました。頭のキレも良く、もともと勤勉な姿勢と意欲を持ち合わせていたことから、あっさりと有名大学に決まり、労せず学生生活に突入した生徒でした。その生徒からの質問で思い出したことといえば、授業中に「こんな事を知って何になるのか?」という純粋な質問でした。生徒に対しては大学に合格するため、という答えで良いのですが本質的な回答になっていないと感じていたことを思い出しました。知性や教養といったものは知ったからといってどうなるものでもない。ましてや、大学合格を果たした後であれば、得たものは水に流すというこの国において、一過性の知識などは何の役にも立たない。そう思えてしまうのかもしれません。ただ、自分の中では「知識(学術的なこと以外においても)は生きるために必要なことではない」という定義があります。「知識というのは豊かになるために必要なことである」と考えています。最低限度の生活を営む程度であれば、そんなに知識は必要ないでしょうし、むしろ知らない方が純粋に楽しめることが多いような気もします。教養は...
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ガラパゴス携帯!?いやガラパゴス経済です!

リストラと聞くとネガティブなイメージがつくかもしれません。実際、人員整理・解雇ということが真っ先に頭に浮かびますし、そのようにすることを「リストラ」という代名詞にしてきた国です。そもそも、リストラというのは「リストラクチャリング」の略語であり、人員削減・解雇だけを指すのではないということは一般的な解釈でしょう。ただ、今までは終身雇用という名目上、余程のことがない限りリストラクチャリングは行いませんでしたし、時代の成長力も相まって何とか切り抜けてきた為、事業整理なども必要なかったのかもしれません。外資系企業や国内系大手企業が事業整理の名のもとに、人員整理を始めることが必然になってきたため、企業側も終身雇用の義務から解き放たれ、まともな成長曲線を描くようになってきたように感じます。さらにこの頃は経済も良い循環になってきたと吹聴されれば、そこまで業績向上していない企業は更に焦りを感じ、足早に構造改革を半ば強制的に行おうとする擬似的な自浄作用が働くのではないかと思います。このあたりが昨今の景気が良いと言われているのに企業がリストラする理由の一つとしてあるのだと感じます。日本企業は少し経済の良い...
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四季と幹

関東でも2週にわたって大雪が降り、珍しい積雪が2週の週末で見ることができました。普段、雪かきなど行う必要がないエリアなので雪に対する対応が不慣れであり、珍しい物を見たという感動と実際に生活する上での面倒さが一緒になった週末でした。2013年は夏が盛況をきわめ、10月に入っても猛暑日が続き、すぐに冬へ入りました。秋を感じる間もなく、冬に入りました。2014年は2月の終盤で大雪の連続、さすがに春を通り越して夏が来ることはないと思いますがが、それでも大幅な気候変化が続いているように感じます。特にここ数年は気候変化が激しく、子供の時に感じた四季が乱れていると感じるようになりました。これだけ温暖化などの環境変化が叫ばれているのですから、四季が狂うのも必然な気がします。元来、四季は季節の移ろいをあらわし、それに伴い生活環境の変化が来ることを予測して生活基盤の指針となるようなものとして日本は活用していました。春が来れば、入学式や新入社員の時期、お花見などの宴も日本ならでは。夏が来れば、学校の夏季休暇に始まり、夏イベントの目白押し。秋が来れば、気温の低下を徐々に感じ、草木や花の変わりに目や鼻が敏感に反...