最近、舞台にはまって月に数回、舞台鑑賞することが習慣化しつつあります。
最近観た「ミスサイゴン」というミュージカルでは「これぞ舞台の醍醐味」というのを味わうことが出来ました。
作品自体は以前にも観たことがありましたが、今回は新演出版ということもあり、
ヘリコプターや爆竹の爆音などリアルを追及したスペクタクルな演出に、完ぺきなミスサイゴンの世界観を感じました。
しかし、今回一番魅了されたのは、キャスト一人ひとりのプロとしての気迫に圧倒され、
生で味わう醍醐味と感動を得られました。
キャストの中でも、市村正親氏のエンターテイナーとしてのプロフェッショナルさに感動しました。
ミスサイゴンと言えば、1980年代から世界中で上演され続けているミュージカルの定番です。
歴史ある作品にも関わらず、アドリブや笑いを混ぜて役を演じている姿を見て、驚きとともに、偉そうで恐縮ですが感心しました。
ただ芝居をしているだけでは、映画館と同じですが、生の観客を前にした舞台だからこそ、観客を巻き込んだ笑いや涙の一体感を作れる。
それこそが、舞台の醍醐味のように思います。演じている市村氏から「今、この場にいることを楽しんで欲しい」というメッセージが明確に伝わってきました。
市村氏だけではなく、他のキャストも歌から伝わる本気の演技に、役者としてのプロさを感じました。
自分が相手(お客様)から求められている役割は何か。
その本質を理解し、手を抜かない仕事が出来る人がプロなんじゃないかと、私は思います。
市村氏で言えば、「今日この舞台を見られて良かった。最高の夜を過ごすことが出来た」と感じていただくことだったのかもしれない。
私たちも役者ではないけど、
「うちのこの商品を、もっと多くのお客様に手にとっていただきたい」
「肌トラブルに悩む多くの女性を救うためのスキンケアを開発したい」など、
それぞれの仕事として求められている役割があるはずです。
その役割を全うする為に、日々考え、悩み、失敗と成功を繰り返し、その体験の積み重ねが経験となる。
経験の多さだけではプロとは言えず、そこに高い意識があってこそ、プロとしての仕事ができるようになります。
私自身は迷ったり悩んだりすることも多いのですが、私と出会えてよかった、コアに出会えてよかった、
おかげで今の自分がある、と思っていただけるように、プロとしての仕事ができるよう日々精進したいと思います。
最後に、昨日のニュースで市村氏が早期の胃癌の治療に専念するため、公演を降板することになったと知りました。
市村氏の一日も早い復帰を心よりお祈り申し上げます。

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