2020-05

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ピンチをチャンスに・・・

先日、カンブリア宮殿を見ている時に、富士フイルムホールディングスの古森会長が最後に話されていた「ピンチをチャンスにというが、それは降って湧くものではない。過去に何をどれだけやったか、過去の遺産に救われるのだ。」と言う言葉がとても印象的だった。富士フイルムは今でこそ、多様な事業展開をする企業として知られるが、デジタルカメラの発展と共に、メイン事業だった写真フィルムの需要が激減したことで経営危機を目の当たりにし、化粧品事業やヘルスケア事業へと大きく舵を切った。最近でも、コロナウイルスの治療薬候補としての「アビガン」でも同社は注目を浴びている。当時は、富士フイルムの異業種参入は衝撃的だった。そういった富士フイルムの背景を踏まえて冒頭の古森会長の言葉を考えてみると、なるほどと思う。困った時に、善意の第三者が突然現れて手を差し伸べてくれるわけではない。これまで己の技術に真摯に向き合い、試行錯誤してきた積み重ねが結果であり、富士フイルムも、巨人コダックに負けじと創業以来磨いてきたイノベーションの結晶が、今の富士フイルムを支えている。今は在宅勤務が続く中で、自らのこれまでのキャリアを振り返り、「本当...
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世の中の変化

5月14日(木曜日)に、緊急事態宣言が39県で解除された。とはいえ、世の中のあり方は、数か月前と比べてかなり変わった。特に影響の大きかった医療、飲食店、イベント、輸送、小売といった産業だけでなく、どの業界においても、多くの人が感じていることだろう。一例を挙げると、取引先など、社外のオフィスに電話をかけると、相手が在宅勤務しておられることが多い。やり取りにおけるメールの比率が相当増えたし、打合せにおいても、Web会議がかなり普及した。その意味で、コロナの感染拡大は、通信などの技術がポテンシャルを発揮し、テレワークなどの勤務の仕方が普及するきっかけになったといえる。一方で、変わりつつある世の中で、多くの会社が優先度の低いものをどんどん切り捨てている。その中で、これまで習慣や慣行で成立していたような取引は、急激に減っていくことだろう。従来の勝ちパターンが通用しなくなってきている、ということでもある。転職市場においても、同様のことが言える。求人に応募する人からすると、選考のハードルが大きく上がったことになる。大きく変わりつつある世の中で、これまでよりも多くの貢献や利益を会社にもたらせる人物か、...
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問われる能力

緊急事態宣言のさなか、ワイドショーでは「我慢できない大人」の報道がなされていた。密集した海辺でサーフィンをする人、自分が陽性だと知りながら高速バスで長距離移動してしまう人、遠方で営業しているパチンコ店に並ぶ人…などだ。我慢できない大人に共通して足りていないのは「想像力=思いやり」だ。コロナウイルスの厄介なところは個人により症状が異なることで、感染後に症状が出ない方もいれば、感染後に重症化してしまう方もいたり、場合によっては命すらも落としてしまうということがあることである。我慢できない本人が感染しても自業自得としか言いようがないが、家族や友人への感染リスク、医療従事者へ過度な負荷がかかる。個人を一軸、家族を二軸、医療従事者を三軸として考えた場合、その社会という「容れ物」が思いやりに溢れる形になることを切に願う。今後、緊急事態宣言が解除されたとしても解除後には自粛活動の中で見えてきた新たな課題への取り組みや見直しが求められるが、これからさらに重要度の増すスキルとして「自律」が挙げられる。一日一日を大切に生き、「自律」の力を養うことで数カ月後、数年後に大きな差が生まれる。社会に対する「自律」...
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見えない未来を見る力

このブログを書いているのは「2020年5月1日」。例年ならGW真っただ中の金曜日であり、誰もが少し高揚感をもって仕事をしていたり、すでに長期連休で海外にいる…というのが当たり前の風景だろう。しかし今年は違う。買い物も3日に1回。公園に子供を連れていくことすら困難。この数か月で、生活のあらゆる前提が崩れてしまったと感じる。宿泊、飲食業を中心にコロナ関連での倒産が100件を超えたらしい。人が動かない状態は兵糧攻めみたいなもので、資金はあっという間に底をつく。このままだと、健全な経営状態の企業も5か月で倒産危機、8か月すると預金準備が万端だった企業もシビアな状況に陥るという調査もあった。本当に、想像を絶する危機に直面していることを肌で感じる。仕事を失うことが、全ての人に等しく身近な出来事になってしまったのだ。当社の様な人材紹介業を営む者は、転職の支援を行う事で企業には組織活性や新規事業への投資や成功をもたらし、人材には自己実現や新しい生活の基盤となる環境を獲得して頂いている。つまり、「現在から未来へ」つながるサポートをビジネスとしているわけだ。しかしコロナ禍は、人が未来を思い描く事をとても困...