未分類 ピンチをチャンスに・・・
先日、カンブリア宮殿を見ている時に、富士フイルムホールディングスの古森会長が最後に話されていた「ピンチをチャンスにというが、それは降って湧くものではない。過去に何をどれだけやったか、過去の遺産に救われるのだ。」と言う言葉がとても印象的だった。富士フイルムは今でこそ、多様な事業展開をする企業として知られるが、デジタルカメラの発展と共に、メイン事業だった写真フィルムの需要が激減したことで経営危機を目の当たりにし、化粧品事業やヘルスケア事業へと大きく舵を切った。最近でも、コロナウイルスの治療薬候補としての「アビガン」でも同社は注目を浴びている。当時は、富士フイルムの異業種参入は衝撃的だった。そういった富士フイルムの背景を踏まえて冒頭の古森会長の言葉を考えてみると、なるほどと思う。困った時に、善意の第三者が突然現れて手を差し伸べてくれるわけではない。これまで己の技術に真摯に向き合い、試行錯誤してきた積み重ねが結果であり、富士フイルムも、巨人コダックに負けじと創業以来磨いてきたイノベーションの結晶が、今の富士フイルムを支えている。今は在宅勤務が続く中で、自らのこれまでのキャリアを振り返り、「本当...