2016-06

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具体性から熱量が生まれる

「自分にとっての偉人とは誰か?」何気なく社内で話し合う機会がありました。経営者のみならず、政治家やスポーツ選手、芸術家まで、それぞれが思うひとかどの人物がいて、その理由も様々でした。特定の世界において何かを成し遂げた人たちというのは、周囲の大多数が出来ない事をやってのける能力を持っており、局面で発生するいくつかの勝負に、しかるべきタイミングで勝利し、その立ち位置を手に入れているのだと思います(運不運も味方につけて)。彼らに対しての賛辞や尊敬の念を強く持つと同時に、偉人と自分との垣根はどこにあるのかを考えてみると、つまるところ行動に備わっている「熱量」の違いにあるのかも、と思いました。「自分は今、何と勝負しているのか?」全ては、それを強く意識する事から始まる様に思います。恐らく、偉人と呼ばれる人は、極めて具体的に自分の勝負する相手や場所、そのための努力配分について仮説を立て、それを実践しているはずです。目標が具体的であれば、それを成し遂げるための行動も明確になり、結果、勝負に勝つ事への高いモチベーションも発生し、周囲を巻き込む熱量にもつながっていく。そんな図式がある気がします。我々の「C...
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努力のカタチ

メジャーリーガーのイチロー選手。彼の一連の動きには何か惹き付けられるものがある。まるで真剣をしなやかに振るような感じのバット捌きで硬球を捉える。その真剣は自分の身体と一体化しているようにも見える。まさにそれはスポーツの域を超えて芸術の域にも匹敵する。彼は何度その真剣を振ったのだろうか。あらゆる変化をする硬球を捉えるが為に。重心はどこに置くか。真剣を振り抜くタイミングは。脇の開き具合。手首の返し。ある意味、機械のように何万回と繰り返すことで脳と身体に覚えさせる。全てが無意識に反応し、それを捉える。人は理想の姿を実現させたい時に努力をする。それを最初は意識的に行い、徐々に無意識に出来るようにもっていく。だか、その過程で重要なことは理想を意識するという事を常に意識することである。そして、それを継続して行うこと。そうすれば経験と共に無意識レベルに到達する。我々の仕事もある領域に達すると、芸術と言っていいほど人を感動させる瞬間が存在する。経験を積み重ね、あらゆるパターンとその事象に適した対応を繰り返し繰り返し行い、脳に刻み込むことで無意識レベルにもっていくことが可能となる。だが、人の心理を考え抜...
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自己満足に陥りがちな自己評価

各種メディアで、『日本人が自分の住む日本という国に誇りを持ちたがっている』という内容の論調が増えている気がする。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」から一転して、「失われた20年」の後、喪失した自信を回復しようとする作用が働いているのではないだろうか?もちろん自信を持つということは良いことだが、そこにどの位の説得力があるのかということこそが大事だと思う。どの国においても、お国自慢というのは存在するだろう。しかし、単なる『自己満足』と見られるのか、「確かにもっともだ」と思われるのかで、結果は全く違うものになってくる。どのような部分が結果を変えるのだろうか?私は、鍵を握るのは「客観性」ではないかと考えている。例えば、一世を風靡した「おもてなし」。確かにすばらしいのだが、日本を訪れる外国人観光客に対するアンケートの回答を見てみると、日本の評価されている点は「歴史のある文化」であったり、「食事」や「自然体験」といったものが上位のようだ。一方で、一部の富裕層が求めているような超高級ホテルは、まだまだ黎明期。「おもてなし」は、外国人よりもむしろ日本人に評価されているような印象を受ける。先に述べた客観性...
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転職をする前に考えてほしいこと

最近、TVCMや電車の中などで人材紹介会社の広告を目にする機会が増えました。新聞などでも中途採用のニーズが増え、人材紹介会社の増収増益についての記事もよく目にします。気になれば手元のスマホで何でも調べることができる時代のため、サクッと転職についての検索をしてみたことをきっかけに漠然と転職について考えていた人があっという間に転職してしまうケースが増えています。それは悪いことではありませんが、中には「何となく」「とりあえず」といった状況に流されて転職してしまったが為に、再度、転職活動をしている方が多くいらっしゃいます。情報が溢れているからこそ、何が自分にとって大切かを見極める力が求められています。自身の生涯のキャリアを構築するために、場当たり的な転職活動ではなく、まずは自分と向き合うことから始めてほしいと心から願っています。弊社のコンサルタントが転職を考える全ての方にお会いして話ができればお手伝いができるのですが、それは叶わないため、今回のブログが一助となれば幸いです。① 「ありたい自分」を明確にし、自己実現に向けたキャリアプランを描くには、経験の整理から始めます。これまで仕事をしてきた中...
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仕事のプロであるという事

この仕事を始めて、一年近くになるが、最近、よく考えることがある。当社では何についても考える時間を持つということを大事にしてもらえる環境がある。その中で業務上、『人が働く』ということについてよく考える。様々な方との出会いの中から、この人は「なぜこの仕事をするのか?」「家族の為」「趣味の為」「惰性!?」理由は何でもいいのだろう。ただ30年近く生きてきた中で、ある程度わかってきたことは信念があるかないかなのだろう。噛み砕くと与えられた業務をきちんとやるかやらないか。  仕事をして賃金をもらう、生業にするということはその時点で「プロ」でなければならない。業務を卒なくこなす人、仕事のできる人は「誰かを養える力」もあるように思う。そもそも、労働賃金とは労働力提供の対価であり、求められる労働の提供をして、賃金を貰い、その上で、家族を養い、欲しいもの、必要なものを購入するものだ。私たちが購入した商品に不具合や汚れがあった場合、交換も要求するし、返品もする。メーカーは責任もって、求められた機能を果たし、汚れのない商品をお客様に提供する。雇用は購入とは違い、返品、交換が効かない。それに甘んじていて良いので...