2012-10

余談

温故知新

企業の大切な採用に関わる倫理憲章で定められた解禁日である10月1日は、恒例行事といえる内定式がある。採用に関わる職業柄、内定式に対しては、長年、思うことが多々あり、疑問が年々深まっているため、今回は、あえて大胆な提言をしてみたい。実際、「内定式」なるものの意義や有効性、大学生の修学軽視といったところへの"理詰め"な疑問と、組織の形式主義や窮屈さを感じる"感性的"な引っ掛かりや反発心を持っている。内定式の意義は「新卒一括採用」や「モチベーション向上」、「会社の代表訓示」、「新卒の同期とのコミュニケーション」などが挙げられると思う。しかし、「内定証書」授与と承諾書提出が主な目的なら、本人に渡す証明をしてくれる簡易書留で十分ではないか。学生の他社との「二重内定」防止のためだけの設営なら、社長や関係取締役もこの日のために準備と当日の拘束があり、ホテル予約などもあり、そのコストに見合うほど重要なものか。内定者は、入社する頃には、半年前の代表の話を、大半はメモしたことすら忘れているのが正直なところだろう。会社の前例踏襲主義のカルチャーや社内アピールだけの場になっていないか。「業務改善」を提言しても...