2013-04

ルール化

「現代のコミュニケーション」

SNSが世の中に浸透し、しばらく経つが、次第にストレスを感じるようになる人が多いという。女性の約7割弱が何かしらのストレスを感じているようだ。なんとも高い割合いである。その理由としては返事が来ない、「いいね」をやってくれない、おかしな書き込みをされた、誕生日に年齢をばらされた、等が代表的な理由である。知人の女性に「なんでiPhoneにしてるの?」と聞いたところ、「SNSを常にチェックするから」とのことである。完全にSNSに依存しているのではないかと感じた。Aさんとはaの話題、Bさんとはbの話題、Xさんとはxという軸の話、Yさんとはyという時代の話、等々、相手によって出す自分も変わるだろう。それを一まとめにして情報を垂れ流しているのがSNSである。Aさんのページを開くと、よくわからないc,d,e,f,gの話が載っていたりして、見たい情報aについてはごく一部である。そしてaに辿り着くためにだけその他の溢れんばかりの情報をチェックしなくてはいけないことになる。もちろん、実はc,fの話も面白そうだとか、そういった広がりに期待しているのかもしれない。しかし、数百人に及ぶ友人の情報すべてを毎日チェ...
ルール化

少年よ、大志を抱け

先日の新聞で、現在の高校生の6割が「留学したくない」と考えていることが文科省実施の調査で分かったと掲載されていました。私自身は高校時代に留学を志し、以前の職場では高校生留学を支援していたので、何だか残念な想いを抱き、記事に目を通しました。その記事によると、語学力や留学費用を懸念している為、留学に消極的になっているそうです。その為、自治体によってはグローバル人材を育てる為に、留学費用の支援制度を設けるなどして、生徒の内向き姿勢を打破しようと躍起になっているとのこと。留学を諦めざるを得ない理由の多くは金銭的に難しい場合である為、支援制度が充実することは海外を目指す若者を増やす一手になると思います。しかし、金銭面の援助だけでは、もともと留学をしたいと思っている限られた人数を増やすだけに止まり、潜在層を増やすことにはならず、そもそも、留学の大きな目的の一つになるであろう「世界に興味を持ち、挑戦する」という想いを生むことに繋がらないのではないだろうか。若者が世界を志すためには、あと2つの要素が必要だと個人的に思っています。①世界との接点②想像が出来る現実ではなく、想像もつかないことを楽しめる勇気...
ルール化

欠点

職場でも、社外でも、いつの時代も、人間関係は、最も重要な事のひとつだと思う。「自分のこんな欠点が嫌なのに、直せなくて、また人に迷惑をかけてしまった」と自己嫌悪に陥ったことや、周囲の人のこんな点が嫌で鼻につく、という思いをした経験は、誰にでもあるのではないのだろうか。しかし、これは、経験上、生きづらい。そう思っていたある日、50代半ばの方で、キャリアの集大成を迎えられようとしている方にお会いする機会があった。年月を経て培われた柔和な表情が魅力的で、この方の部下になりたいと思うビジネスマンは一人や二人ではないだろうと容易に想像できた。冒頭のように、自分や他人の欠点が目につく、というお話をこの方にすると、下記のようにお答えになったのが印象的だった。「自分も若いころは、よくそう思っていました。だから、人に厳しく、ツンツンして、近寄りがたい雰囲気だったと思います。でもあるとき、思ったのです。自分は、人にも自分にも求めすぎなのではないか。もし完全無欠の人がいたら、窮屈で、親しみもわかず、近寄りがたいのではないかと。誰かに欠点があるから、周囲がそれを支える。支えられたほうは、別の形で、それを補う。そ...