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誰かの一歩を見送る季節に思うこと。

年末に向けて、部署の異動や挑戦する仲間の話題が増える時期です。長く一緒に働いてきた仲間が、新しいステージへ踏み出す姿を見ると、胸が少しざわつきます。でもそのざわつきの中には、少し不思議な温かさも混ざっているように思います。一緒に過ごした時間の中で、助け合ったこと、共有した経験、学び合ったこと、それらは決してその人だけのものではなく、職場でともに働く私たちにも残っています。そして、その経験や知識は、次へと自然と引き継がれていきます。過去の学びや思いがリセットされるのではなく、新たな挑戦の中で活かされ、次の物語へとつながっていくのです。送り出す側として特に感じるのは、その一歩を見守れることのあたたかさです。私たちはキャリアアドバイザーとして、多くの人が新しい挑戦に踏み出す背中を見てきました。挑戦には迷いや葛藤もありますが、それでも歩み出す人を応援できることは、送り出す側にしか味わえない特別な経験です。だからこそ、送り出す時にはただ別れを惜しむのではなく、「ここで培ったものを次につなげてほしい」「その挑戦をそっと支えたい」という思いが自然に湧いてきます。年末という節目は、別れが少し切なくもあ...
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ベクトル(意識)を自分に向ける

一年はあっという間で、気付けばもう11月の最終週となりました。この時期になると、「一年の振り返り」という言葉を耳にする機会が増えてきます。歌でいえば紅白歌合戦の出場者決定、言葉でいえば流行語大賞、スポーツでいえば各スポーツのMVPなど。様々なテーマでこの一年の総括が行われます。皆さんの一年の総括はいかがでしたでしょうか?年始に「今年こそこれをやる」「こんな成長をしたい」と目標を立てる人は多いと思います。しかし、約一年後の年末にゆっくり一年を振り返り、「何ができて、何ができなかったのか」を見つめ直す人は案外少ないのではないでしょうか?就労している方であれば、決算が12月末ではなく3月末の企業だと、振り返るタイミングも曖昧となり、先送りしてしまうこともあるかもしれません。それでも、年の瀬に「自分自身の一年」を振り返ることは有意義なことだと思います。ちなみに、2024年の紅白大トリ、流行語大賞、今年の漢字一文字を覚えていますか?どれも大きな話題となっており、耳にしたこともあるはずなのに、いざ聞かれると思い出せません。理由は、自分事としてその情報に向き合っていないためです。聞き流していて、その...
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デジタルデトックスが生む「余白」と「質」

最近、愛知県豊明市で「スマホ使用は1日2時間まで」という条例が施行されました。罰則はありませんが、子どもたちの睡眠や生活リズムを守る提案として、全国的に注目されています。条例は極端に感じるかもしれませんが、とある企業の調査では、スマホの利用時間が大学生・若年層(18〜24歳)で平均約5〜7時間/日、社会人(25〜50代)では約3〜4時間/日という結果が出ているそうです。さらに増加傾向にあることを考えると、もはやこれは子どもだけの問題ではなく、社会全体が「デジタルとの距離の取り方」を見直す段階に来ているのかもしれません。仕事中も移動中も、気づけばスマホを手にしています。通知が鳴るたびに注意が分散し、SNSやメールの確認が習慣になりがちです。脳は常に情報の処理に追われ、思考の余裕は削られている状態です。そう考えると、デジタルデトックスは、単にスマホを触らないことではなく、「思考の余白を取り戻す行為」と言えるかもしれません。たとえば、スマホを手放して15分だけ散歩する、誰かと雑談する、そんな「余白のある時間」の中から生まれるひらめきや気づきこそが、仕事の質を高めることに繋がります。さらに、「...
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点と点を結ぶ

こどもの学習教材で数字を順番になぞって、なぞり終えると一つの絵となる教材を覚えてますか?改めて、「よくできた教材」だと思います。数を覚える、字を覚える。数字の順番に覚える。点と点をまっすぐ結ぶ。曲げて結ぶ。筆記具をうまく使う。手先を使う。先を見て線をイメージする。などなど、様々な事を学べる素晴らしい教材です。しかし、小学生になり中高大と進学すると、このような教材を見ることは全くありません。本来は使い方によっては思考のプロセスなども学べるものだと思います。社会に出てからは点でしかないことが多く、先輩・上司・同僚・後輩・お客様・飲み屋で知り合った方などに、「仕事」「人」「金」「立場」と様々なことを教えてもらい、言われた事、聞いた事が点として表れる。そして自分の中に体験として点在しているものが、ふとした瞬間に繋がり結ばれる事に気づく。「あっ!これとこれはこう繋がるんだ」「これってこう言うことなんだ」点と点の繋がりや結ばれた事を自分で気付けると、その気付きは与えられたものではなく、自ら得たものになる。自ら得たものは経験としてしっかり自分に蓄積されていく。生きている限り、情報は無限に入ってきて、...
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トイレの母様

お盆のタイミングで1年ぶりに実家に帰った時の話。母親から「あんたどうせ、トイレのこと気づいてないでしょ?」と聞かれたので「え…ひょっとして水の勢いが違うとか?」と返答すると「やっぱりね…全部新品で色も形も全然違うんだけど」と見透かされた様に言われた。アハ体験という言葉は皆さんよくご存じだと思う。答えを知ると「なんで気づかなかったんだ??」となる、徐々に画像の一部の色が変わったり消えたりする、あれだ(※学術的には少しニュアンスが異なるらしいが)。どこかに注目すると別のことを処理できなくなる脳の構造をうまく利用しているらしく、マジックに近いのかもしれないが、静止画の中で「今まさに動いている」場所になぜか気づけない。母親からトイレの話を聞いた瞬間に私の脳も活性化したかもしれない。一方で、周囲の変化やちょっとした違和感にすぐ気づける人もいる。時に、当事者すら意識化できていないような違いさえ指摘することがあり、「なんでそれ、わかったの?」と皆が驚くような鋭さを持っている。この違いは何かと言えば、「常」を知っているかどうかという事になる。常とは「本来そうであるはずのもの」「筋としてそうなるはずのこ...
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テクノロジーの価値は、人の幸せのために

世界中で生成AIを駆使したロボットの開発競争が激化しています。産業用ロボットでは日本に強みがある一方で、サービスロボットでは中国が先行しており、それを米国が追っている状況だそうです。各国は資金力と技術力を武器に、効率や性能を徹底的に追求し、「どれだけ速く、賢く、便利にできるか」を競い合っています。そんな中で、トヨタのロボット開発についての記事を読み、同社のアプローチは他とは違う印象を受けました。トヨタは、「人の代わりになるロボット」ではなく「人と共に生き、心を豊かにするロボット」の開発を目指しているそうです。例えば、生成AIを使ったコミュニケーションロボット「トミーくん」は、単に複数の言語で会話できるだけでなく、表情や動作、行動のタイミングまで相手に合わせ、寄り添う存在となるように設計されているとのこと。トヨタは「技術そのもの」ではなく、それを通して人が得る喜びや感動にこそ価値があると考えているそうです。だからこそ、効率や性能の高さだけを追い求めるのではなく、人にどんな体験や安心を届けられるかを軸にして開発を進めているとのことでした。世界の市場が性能競争に走るなか、人の幸せに軸を置く姿...
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青のプライド

夏の楽しみの一つ、全国高校野球選手権大会が今年も様々な熱戦が繰り広げられ、全国3396校の頂点が決まりました。沖縄尚学高等学校の選手、関係者の皆様、本当におめでとうございます。今年の地方予選では、母校が「数十年ぶりの甲子園出場」をかけ、決勝戦まで駒を進めたので、野球部OBとして応援に駆けつけました。相手は甲子園の常連校で県内の優勝候補。完全に格上の強豪チーム。一方、母校は、チームワークと勢いで勝ち上がってきたチーム。試合は一進一退の好ゲームで、優勝候補に食らいつき3対3の同点のまま、延長線となりタイブレークに突入しました。高校野球の応援歌には、「魔曲」と呼ばれている曲があります。その曲が流れると不思議と大量得点や逆転劇を起こす可能性が高いからです。母校の魔曲は「青のブライド」と呼ばれ、奈良大付属高校に作られたものを、アレンジした楽曲です。10回表の母校の攻撃、「青のプライド」の演奏が始まると共に快進撃が始まりました。 さあ来るぞ~○○(学校名)の♫ 攻撃が止まらない~♪ オオ~ 青のプライド見せてやれ♪球場に響きわたる魔曲と揺れる青いメガホンが、後輩達を聖地に誘うかのようでした。両チー...
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表の言葉と黒子のマインド

「あなたの理想とするキャリアに向き合い、最適解を提案します」そのような言葉を人材紹介会社ではよく耳にすると思う。しかしこれは本当に「言うは易し行うは難し」であると感じる。そう思う理由は3つほどある。まず「今よりもっと良い会社に転職したい」という気持ちはほぼ全ての方が共通してお持ちであると思うが、その「もっと良い」という中身は人それぞれであり、それを完全に言語化してもらう事は非常に難しいものである。目指すべきゴールや働き方も多様化している中、エージェントの思い込みや古い価値観がバイアスになることも相まって「ずばり、こうでしょう!」というアドバイスが相手の最適解として突き刺さる、なんてことはまずありえない。二つ目は、当たり前のことだが「相手がいる」という点だ。転職とは、求職者と企業という二つの存在で成り立つわけだが、必ずしも求職者が思う武器と採用サイドの欲しい部分が合致するわけではない。パラメータ的にはその人が思う理想の会社の数値を満たしていても、「その働き方だったらやりがいは感じない」という事はままあるし、同じようなキャリアを歩んできた方でもその判断軸は大きく異なる。誰もが羨むビッグオフ...
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Z世代が作る新構文と日本語の美しさ

先日「Z世代が選ぶ2025年上半期トレンドランキング」がZ総研より発表され、バズった言葉などが明らかになりました。最近では、「構文」がヒットのネタになることが多いらしいです。受験の時にしか聞かなかったような言葉ですが、Z世代を中心にSNSでバズった文章を構文化して表現しているとのこと。例えば、バズった言葉1位となった「エッホエッホ、〜は〜だって伝えなきゃ!」という構文。フクロウのヒナがヨチヨチ歩きながら必死に伝えようとするネットミームが元ネタ。「エッホエッホ、明日は雨だって伝えなきゃ!」のように使うそう。嫌みのないかわいさや、頑張っている感をコミカルに伝えられる点がうけて、広がっているようです。こうした新構文や言葉が流行する一方で、少し危惧していることもあります。それは、これらの言葉が一時的な流行で終わるならまだしも、「間違った日本語」として定着してしまう可能性です。言葉は時代とともに変わるもの。だから流行語が出るのは自然ですし、使うことが悪いわけではありません。しかし、その言葉がどう生まれたかとか、もともとどんな意味だったのかを知ってから使うことは、とても大事なのではないかと思います...
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長所と短所の伝え方

先日娘から、「私のこと、どう思う?」と突然聞かれました。今さら「目の中に入れても痛くない存在だよ」という言葉を期待しているとも思えず、どういう意味なのか確認したところ「就活で使用する、エントリーシートに自己PRを書く為に、私のいいところも悪いところも教えて欲しい」との事でした。思わず、「そういう言葉が足りないところが短所だよ」と言いそうになりましたが、ここは感情的になってはいけないと思いとどまり、友達ではなく父親に聞いてきてくれたことにも、少し喜びを感じていました。生まれた時から一緒に暮らしていますし、正しい事をした時には褒めて、間違ったことをした時には注意をしてきましたので、彼女の癖も含めて良いところも悪いところもよく知っています。いざ、長所と短所を言葉にして伝えようとしてみると、言葉が出てこない。特に短所は、やってしまった行為を指摘するのではなく、そうなってしまう思考やこれまでの生き方を否定する事にもなりかねないからだ。また、このようないい方をしたら傷つくのではないか、「お父さん嫌い」と言われないだろうか、ということも脳裏に浮かびました。しかし、就職活動に必要であることそして何より...
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対話と独り言

国立西洋美術館でやっていた「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」に滑り込みの最終日に行ってきた。数百年に及ぶ西洋美術の歴史とともに、その時代背景を色濃く反映した作品群を「対比」させて展示していたり、その作品が描かれた時代の歴史背景を端的に記載してくれていたりなど、素人でもわかりやすく鑑賞できる工夫が随所にしてあった。それでも、美術免疫のない自分にとっては難解なものが多くて、小4の息子は入り口付近の作品あたりで早くもギブアップしていた。「あの描写の細かさ、ほら、わかるでしょ?ネーデルランドの…」の様な会話がそこかしこから聞こえていたので、ド素人の参戦は少なかった様子だったが、知識のない人間からすると、絵画の対比や時代背景がちょっとでも記されているとその絵を観るための重要な「手ががり」が手に入り、思考が大きく膨らむと感じた。絵画の良し悪しはわからなくとも、自分なりに「だからぼんやりしてるのか…」とか「この辺わかって欲しいんだろうなぁ」などの見立てが内側から出てくる様になり、作者や作品自体との距離を近づけ「対話」できたような感覚にな...
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W成人式(所謂40歳)の仕事観

ヒューマンホールディングスが今年行った1985年生まれの会社員を対象にした調査によると、「現在の仕事について満足している」割合は58.2%(「非常に満足している」と「どちらかといえば満足」の合計)と回答している一方で、「給与が低い」「昇給が見込めない」「モチベーションが上がらない」といった仕事の悩みを抱えており、転職の意向は6割にも達しているということだった。現状にもある程度満足はしているけど、給与が上がり今よりも良い条件のところがあれば、積極的に転職も検討したいということだろう。特に興味深いのは、管理職よりもスペシャリスト志向が7割を超えていたことだ。その理由に「管理職に向いていないから」「管理職になりたくないから」「専門性を高めたいから」といった声が多かったとのこと。調査自体が、どういった企業・団体に勤める方を対象にしているかは不明であるため今回の結果が全てではないことが前提だが、「管理職」は理想の職責ではなくなってきており、その価値観も変化してきているといえる。他方で、企業側は40歳に何を期待しているのだろうか?主観も入るが、管理職であるかどうかに限らず、30代半ばくらいまでは「...
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三種の神器

先日、我が家に悲劇が起こりました。購入してから、5年程度しか経っていない洗濯機が突然壊れたのです。厳密に言うと勝手に電源が入ったり消えたり、動いたり動かなかったり、全くいう事をきかなくなってしまいました。とは言え、「壊れたから買い替えましょう。」と簡単に言える物でもないので、まずはメーカーに状況を伝えて、修理の依頼をしました。子供たちの成長と共に洋服のサイズは大きくなっているし、部活やアルバイトのユニフォームなどの洗い物も増えているので、朝晩で2~3回フル稼働で活躍していました。それが使い物にならない状態となってしまったので、洗濯かごはあっという間に山のようになり、溢れかえりました。修理が終わるまではコインランドリーを利用しなければなりません。しかし、これはいい機会だと発想を切り替え、靴下などと下着類は各自で手洗いする事にしました。脱衣所に脱ぎ捨てておけば、自動的に洗濯機が洗い、翌日にはきれいになって手元に戻る。この日常がいかに幸せな事だったのか。洗濯機がなかった時代には、どのくらい大変な思いと時間をかけて洗濯をしていたのかを、少しでも体感してもらう事で、便利な時代に生まれてきた事のあ...
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オオカミの群れにご用心

先日、ネット界隈で有名なビジネスマンの方が「退職代行ビジネス」について批判的なコメントをしたところ、当事者含めた様々な方から厳しい攻撃を受けていた。端的に言うと「最後に自分でお尻を拭けない人は、どうせ次でも同じ結果になるので、そういう人を量産化するビジネスは世のためにならない」というも主張であった。退職代行サービスの是非は置いておくとしても、それぞれがあえて刺激的な言葉を選んで応戦しているところもあり、結果的に退職代行自体の認知も上がった様に感じた。ちょうど新聞にアテンションエコノミーの記事が載っていた。関心経済、つまりいかにユーザーの興味関心を引くかがビジネスの中心に置かれている状態を指す。SNSでの発信を中心に、ネットを活用した広告やレコメンドなど、世の中は人の関心を奪うことが目的となっており、それが結果的に人が思考する機会自体を奪う事につながり、特定の利益や悪意ある誘導に簡単に操られてしまうようになる危険性があると指摘されていた。物事の真偽、本質などはさておき、自分にとって心地よく刺激的な響きを持つほうが「正しい」という世界になってしまうよ、ということだ。厄介なのは、元々人間が持...
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Well-beingとキャリアパーパス(ToBe)

近年、「Well-being」という言葉をよく耳にするようになりました。会社でも社員の幸福、Well-beingを経営の重要な指針としているところも多いそうです。会社が社員の健康や幸福を考えてくれるのは、本当にありがたいことです。でも、少し立ち止まってこの「Well-being」について考えてみたいなと思います。会社がどんなに素晴らしい制度や環境を用意してくれていたとしても、なんだか「やらされ感」があったり、満たされないと感じている人もいるのではないでしょうか。実は、Well-beingを実現するためには、会社側の取り組みと同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に私たち「働く側」の意識が大切なのだと考えます。■環境だけでは満たされない「心の幸福感」働く環境が整うことは、心身の健康にとって非常に重要です。しかし、仕事における喜びや幸せといった、内面から湧き上がる幸福感は、もっと根源的なところにあるのではないでしょうか。会社や社会のレールに乗るのではなく、「仕事を通してどうありたいか」という明確な目標、いわば「ToBe」を持つことこそが、真の幸福感に繋がるのではないでしょうか。■「ToBe...
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準備と成長

自宅近くにある早咲きの河津桜はすでに葉桜になりつつあり、新しい季節の訪れを感じます。今週は卒業式も終わり、4月から転職や就職、進学により次なるステップへ進まれる方々にとっては、準備とも言える一週間だったかと思います。新たな環境や挑戦の場面においては「失敗してもいいから、まずは一旦やってみる」という考え方のアプローチがあります。私も社会人として、挑戦するチャンスを多々頂いている立場ですが、その際、イチロー選手のある言葉を胸に準備に取り組むようにしています。最も長く、メジャーリーグで活躍し続けた日本人選手であるイチロー選手ですが彼は世界最高峰の選手が集まるリーグの中でも、周囲が驚くくらい 試合に向けた準備を大事にしていたと言われており、「“準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね。」という言葉を残しておられます。ここで言う「準備」とは、苦手なコースの球を捌く技術的なものからグローブを磨く、スパイクの刃を確認するといった作業的なもの試合に向けたメンタルづくりなど多岐にわたり、単一で形式的な準備ではなく、勝つため...
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春よこい

最高気温が20度に達したと思ったら、翌週に雪が降るなど、「三寒四温」とは言いますが、ここまで寒暖差が激しいと、身体へ負担もかかり、自律神経が一番乱れる時期とも言われています、皆様どうか、体調管理にはお気を付けください。とはいえ3月中旬ですので、桜の開花が待ち遠しいです。実は、我が家は、一足先に違う意味の桜は咲きました。中学3年生の息子の進学先が決まったのです。中学に入った頃は、高校受験どころか高校の名前すら知らないぐらい、無関心でした。バレーボール部に入部したら、それが自分のやりたい事だったようで、高校はバレーボール部が強いところで、部活を続けたいと思うようになり「A高校か、B高校に行きたい」と具体的な目標が定まりました。しかし現実は、1年生の学年末試験の成績では、A高校もB高校も夢のまた夢。バレー部がないC高校か、弱小バレー部のD高校にも行けるか行けないか、という状況でした。そこで私は彼に「どうしたらA高校やB高校に合格出来ると思う?その為に今は何をすれば良いと思う?」と質問をしてみました。すると、今まで見たことがないくらい真剣な表情で、「数学と理科が苦手だからまずはこの2つの成績を...
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たとえ、井の中の蛙であっても

子供が通っている小学校は極めて小規模な学校である。だからこその良さも認めてはいるのだが、親として少し「ぬるい」印象があるのは否めない。人数が少ないので、それぞれの存在価値が確保されている分、知った仲同士の居心地の良さがあるからだと思う。「中学校に行ったら、色々大変かもな…」と親は思うが、子供がそれを実感するのは、入学後しばらくしてからになるのだろう。転職活動においても環境変化に伴うギャップはつきものだ。例えば、ドメスティックな日系企業から外資系企業へ転職するケースでは「私…外資で通用しますかね?」という不安が漂う事もしばしば。大手からベンチャーというパターンの場合であれば、据え膳上げ膳から「え!これも自分でやるんですか???」という「自炊系」の世界に突入し、自由と不自由の両方を噛みしめる事となる。逆に大企業から中小企業へ転職をする流れは(少数派ではあるが)、高いスキルや経験を請われて転職するパターンが多いからか、都会から田舎に来た転校生の様な優越感と緊張感が同居している様に見える。やはり、転職の成功と失敗を分けるのは「意識の差」なのだとつくづく思う。会社はよく「村」に例えられるが、そこ...
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「~してください」は「下さい」か「ください」か

メールで文章を作成する際に、「~してください」を漢字で書くべきか、平仮名にすべきか迷ったことはないだろうか?どちらを使うのが適切なのかという、漢字能力検定協会の方の記事が目に止まった。私たちは採用企業と転職希望者の間に立つ仕事であるため、コミュニケーションが重要な仕事である。メールや求人票など文字に起こして表現することも多いため、相手に伝わる印象を考え、表題のような、漢字表記か平仮名表記かという迷いは常に生じる。記事では、日本語には漢字と平仮名表記の使い分けのルールがあり、大原則として、「意味の強い部分に漢字を使い、意味の弱い部分に平仮名を使う」ということらしい。ただし、この原則も絶対ではなく、個人や状況によって異なるということだった。平仮名は、柔らかな印象を与えることができる。一方で、多くなりすぎると読みにくく、また柔らかな印象になってしまうからこそ厳密さに欠けるという点もある。例えば、こんな感じだ。/ばらの/はなびらに/あめの/しずくが/のっている⇒全てが平仮名になってしまうと非常に読みにくい。/薔薇の/花弁に/雨の/雫が/乗っている⇒たしかに、漢字を拾って読むだけでも意味が通じる...
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当たり前

「郷に入っては郷に従え」と言う言葉がある。古くは中国の荘子の時代まで遡り鎌倉時代中期から明治時代初期にかけ広く使われていた子供向けの教科書にも記載があることもあってか日本において非常に馴染みの深い言葉でもあるといます。ご存知の通り、よその土地に入ったならばその土地の風習を尊重してそれに従った方が良いという、処世術を説いており転職とも縁の深い言葉だと思います。しかし昨今の報道で次々と明らかになる、業界内では公然の事実であっただろう様々な「悪習」を目にすると、この諺に対しての疑問が湧いてきます。子供向けの教科書に引用されていることからの推測ではありますが、元々は「よそのムラに行ったら、しきたりに合わせ、失礼のないようにしてきなさい。」ぐらいの、今よりも小さなコミュニティの中で孤立しない為の話だったのだろう。しかし、長い年月を経て曲解され「赤信号みんなで渡れば怖くない」的な発想に行きつき結果として組織的な悪習の隠れ蓑となってしまっているケースもあるように感じます。新しく所属する組織の中で「当たり前」となっていることを何の疑いもなく受け入れ、盲目的に信じることはあまり良いことではありません。し...
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光陰矢のごとし

あけましておめでとうございます。つい先日、年賀状の「龍」をどの絵柄にしようかと悩んでいたと思ったら、「巳」のハガキがポストに来て新年が始まっておりました。年を重ねるごとに、時が経つのは早いと感じているのは、私だけではないと思います。これは「ジャネーの法則」と呼ばれ、50歳の人にとっての1年の長さは人生の50分の1程度ですが、5歳の人間にとっては5分の1に相当するそうです。つまり50歳にとっての10年間は5歳にとっての1年間にあたる理屈だそうです。また、人は経験したことがないことをやっているときは強く意識に残り時間を長く感じさせますが、慣れてしまうと、時間の長さが気にならなくなり、あっという間に時間が過ぎたように感じるそうです。大人になればなるほど、経験を積めば積むほど、新しい経験をする機会が減り、同じ事の繰り返しをしているうちに、時間が過ぎてしまうという事のようです。残りの人生を、「経験した事、知っている事、見たこと聞いたことがある事」と無意識に過ごしてしまうと、これまでよりも、さらに速いスピードで過ぎ去り、気付けば多くの歳を重ねてしまっているかもしれません。ではこの「ジャネーの法則」...
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バトンをつなぐ

今年も残すところ一週間ほどとなった。そんな師走の忙しい最中、数年ぶりにインフルエンザになってしまい、会社に迷惑をかけてしまった。幸いにもメンバーのフォローもあり、お客様にご迷惑をかけずに済んでほっと胸を撫でおろしている。自分がインフルエンザに感染して生じたメンバーの負荷というのは、突発的なものなので、質を落とさずにフォローするのは難しいはず。そう考えると、自社のことながら素晴らしいメンバーだなと感心する。コンパクトな組織なので全員が私をよく分かっているのと業界に専門特化しているので皆がそのカテゴリに精通しているというのも、大きな要因だと思われるが、日ごろから「バトンをつなぐ」という意識が皆の中に強く存在しているのも大きいのではないかと感じた。病気やケガ、あるいは一生懸命やっていても起こるミス(ヒューマンエラー)はどんな業界・組織においても避けられないものだろう。思うに、ミスをゼロにすること以上に、二つ重要なことがあると私は感じている。一つは「周囲が大枠として『ぶれない』フォローができる状態にある」こと。当然、担当者以上に各案件の詳細を知る事は出来ていないと思うが、この組織やチームにおけ...
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自分を突き動かすもの

年末になると人と会う機会も増え、同級生や昔の友人と集まることが多くなる。先日会った友人は、年末に柔術の大会に出場するために練習漬けの日々だと話していた。「30代後半になってから、泣くほどハードなトレーニングをすることになるとは思わなかったよ」とはにかんだ笑顔で話す表情は、言葉とは裏腹に、とても充実した良い顔をしていた。彼は、普段は別の仕事をしており、柔術は半年くらい前に始めたらしい。最初は「日常生活に何か彩りが欲しい」と思って始めたそうだ。柔術を始めてからの彼は、明らかに変わった。フィジカルな面だけではなく、普段の仕事もより充実しているように見えた。生き生きと仕事も練習もこなす彼の話は、嬉しさとともに、うらやましくも思えた。何となく流れる日々の中、「このままじゃダメだ。変わらなくちゃ。」と思ったことがある人は、少なくないと思う。そのときに、実際に行動に移せるかどうかが、その後の大きな差となる。彼の場合は、変えたいと思ったときに体験レッスンを受けるという行動を起こしたから、今の充実がある。頭では解っていても、実際に行動に移すことは簡単なことではない。そんな自分を動かしてくれるものは何なの...
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筋トレと意識

短い秋が終わり、年末に向けて少し浮ついた雰囲気の街中。年末年始にしてしまうであろう、暴飲暴食への危機感からか24時間フィットネスジムの看板がやけに目につく。調べてみると、コロナ禍で落ち込んだフィットネス需要が急回復しておりこの2.3年で1000店舗以上に増えているとのこと。このようなフィットネスジムを使い、体を鍛える人が増えてきているがどこに負荷をかけているかを意識しながら、正しい方法で実施する事が重要らしい。何も考えず、闇雲に体を動かし、重りを増やすだけでは効果が半減するだけでなく、怪我につながり逆効果とも言われている。自らに負荷をかけ、鍛えるという意味では、学業や仕事のスキルアップも筋力トレーニングと、重要となるポイントは共通するように思う。昨今、上司や同僚からの「指摘」を素直に受け取ることの出来ない人が増えているという。𠮟られ方研修というのもあるらしく、その問題が珍しくないことを物語っている。内容を見てみると、叱られた内容をポジティブにかつ建設的に受け止める力を養うために、何故指摘されたのか、指摘された内容を改善すると、どのようなスキルアップにつながるかといった思考をケーススタデ...
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誕生日のサプライズ

先日、娘がハタチの誕生日をむかえました。妻が自然分娩で産みたいという想いもあり、お産の家と呼ばれる「明日香医院」での出産。分娩台に乗らずに、自然に寝ている姿勢で出産をするという20年前の貴重な経験。当時、助産師さん達が、なかなか産まれてこないお腹の中の娘に向かって、「あなたはまだ出てきたくないんだね、出てきたいときに出ておいで」と話しかけてくださったことに驚いたのを昨日のように覚えています。のんびり屋の娘は、予定日から5日遅れで産まれてきました。あれから20年、笑顔が多かった気がしますが、友人との別れやけんか、進路に悩んで大泣きしたことなど、色々な事がありました。それでも健やかに育ってくれたことに感謝しています。我が家の誕生日はバースデーを歌い、ケーキのろうそくを消すセレモニーくらいですが、今回の誕生パーティーは、ハタチのお祝いという事もありレストランの個室で開催。最後に両親からのサプライズも仕掛けておきました。娘がトイレに立った隙に、プレゼントのネックレスを息子に持たせ、戻ってきたら驚かせようと、準備をしていました。扉があき、弟が立ち上がろうとしたところ、彼女の手には大きな紙袋そして...