三種の神器

先日、我が家に悲劇が起こりました。
購入してから、5年程度しか経っていない洗濯機が突然壊れたのです。

厳密に言うと勝手に電源が入ったり消えたり、動いたり動かなかったり、
全くいう事をきかなくなってしまいました。
とは言え、「壊れたから買い替えましょう。」と簡単に言える物でもないので、
まずはメーカーに状況を伝えて、修理の依頼をしました。

子供たちの成長と共に洋服のサイズは大きくなっているし、
部活やアルバイトのユニフォームなどの洗い物も増えているので、
朝晩で2~3回フル稼働で活躍していました。

それが使い物にならない状態となってしまったので、
洗濯かごはあっという間に山のようになり、溢れかえりました。
修理が終わるまではコインランドリーを利用しなければなりません。

しかし、これはいい機会だと発想を切り替え、靴下などと下着類は
各自で手洗いする事にしました。

脱衣所に脱ぎ捨てておけば、自動的に洗濯機が洗い、
翌日にはきれいになって手元に戻る。この日常がいかに幸せな事だったのか。
洗濯機がなかった時代には、どのくらい大変な思いと時間をかけて
洗濯をしていたのかを、少しでも体感してもらう事で、
便利な時代に生まれてきた事のありがたみを味わってほしいと考えたのです。

子供達はデジタルネイティブ、いわゆる「Z世代」で、
生れた時からスマホやインターネットが普及している環境で育ち、
情報収集能力や情報処理能力に優れ、効率を重視する世代とも言われ、
何不自由のない生活を送ってきています。
そんな彼らは、便利なコンテンツを駆使して「タイパやコスパ」を考えて
行動することに関しては、私たちの世代に比べてきっと優れていると思います。

「物事が上手くいかないときに、原点回帰をしてみたり、
成功した事例のプロセスを探ってみたりするような思考を持つことができれば、
これから生きていく上できっと役に立つと思うぞ。」と、
オヤジの小言を言いながら私も子供たちと一緒に自分の靴下や下着などを洗っています。

修理屋さんが来るまであと2日間。
言い出した私がやめるわけにもいかず、腰痛と手の痛みに耐えながら
三種の神器の一つを作り出した過去の偉人にありがたみを感じています。

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