ヒューマンホールディングスが今年行った1985年生まれの会社員を対象にした調査によると、
「現在の仕事について満足している」割合は58.2%(「非常に満足している」と
「どちらかといえば満足」の合計)と回答している一方で、
「給与が低い」「昇給が見込めない」「モチベーションが上がらない」といった
仕事の悩みを抱えており、転職の意向は6割にも達しているということだった。
現状にもある程度満足はしているけど、給与が上がり今よりも良い条件のところがあれば、
積極的に転職も検討したいということだろう。
特に興味深いのは、管理職よりもスペシャリスト志向が7割を超えていたことだ。
その理由に「管理職に向いていないから」「管理職になりたくないから」「専門性を高めたいから」
といった声が多かったとのこと。
調査自体が、どういった企業・団体に勤める方を対象にしているかは不明であるため
今回の結果が全てではないことが前提だが、「管理職」は理想の職責ではなくなってきており、
その価値観も変化してきているといえる。
他方で、企業側は40歳に何を期待しているのだろうか?
主観も入るが、管理職であるかどうかに限らず、
30代半ばくらいまでは「インプット」が重んじられる時であり、
30代後半からは「アウトプット」が求められる世代となっていく。
それまでに得てきた経験や知識・知恵を、部下や後輩へ、
さらに「MORE(より~)」という視点で課題解決・改善・発展など、
自己成長とともに、周囲や組織、ビジネス成長に向けて何ができるのかを考え、
実行することが期待されているのではないだろうか。
次のキャリアステージに入るためにも、自分がこれからどうありたいか、
そもそも自分は何を持っているのか等、キャリアの棚卸しを含めて
自分自身と向き合ってみることをお勧めしたい。
キャリアの棚卸しには、職務経歴書を作成してみることが一番効果的。
自分には記載出来る実績がないと心配される方も多いが、
自分自身との対話のためには、実績にこだわらず、
インプット時代、アウトプット時代、その時々の思考や行動が
どう変化してきたのかという点を意識して書いてみると、自らを客観視できる。
転職するかどうかは置いておいて、社会人としての成人式を迎えるにあたり、
これまでのキャリアを見直してみたいという方は、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください。

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