2024-07

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勝利のルーティン

7月26日からパリでオリンピックが開催される。柔道やスケートボードなど日本のメダル獲得が期待されている種目も多い。新種目として加わるダンススポーツ競技の「ブレイキン」も楽しみだ。アスリートにとってオリンピックは、小さい頃から目指してきた人生の大舞台だ。その状況下で一流のアスリートの心境とはどのようなものなのか。夢の舞台に立ち、とてつもない緊張にどのように向き合っているのだろうか?柔道の阿部一二三選手は試合前に自らの顔を叩いて気合を入れる。妹の阿部詩選手は試合場に入る前に飛び跳ねるなどのルーティーンがある。他にも、アスリートの中には「ルーティン」を重んじる人は多い。最近ではメジャーリーガーの大谷翔平選手が打席に立つときのルーティンが新しくなったことが話題になった。ラグビーの五郎丸選手の祈りのポーズも有名だ。これらのルーティンは、平常時の状態にリセットするための行為だとのこと。スポーツ心理学によると、自ら感情をコントロールするための切り替え術には、「抑制」「ディストラクション」「再評価」という3つの方法があるらしい。「抑制」は高ぶった感情を、自分の中に抑え込む内省的な方法。⇒アンガーマネジ...
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何の為に

灰色の空とジメジメとした蒸し暑さに、例年より遅い梅雨の到来を感じるここ数日。天気のせいか、どこか沈んだ空気のいつもの最寄り駅。赤いメガホンをもちながら道行く人に声をかけている人々が目につく。都知事選に向けた最後の追い込みだろう。軽く会釈をし、駅の構内へと進み電車に乗る。ご存知の通り、今年の都知事選の候補者は過去最多の56名を数え今までで最も多い22名(2020年)から比べても、その特異さが伺える。ニュースでも取り上げられていることだが、候補者の中には売名行為とも取れる宣伝をしSNSや動画サイトを駆使して話題作りに奔走しているようにも見える。ある意味では立候補した時点で自分たちなりの目標は達成しているのかもしれない。本来、選挙に出馬する目的は当選することなのだと思うのだが明らかに都政のトップとなることを目的とするように見える候補者は少ない。多様性や自分らしさなどが重要視される現代においては、このような現状を選挙を通した自己表現の機会と取ることもできるのかもしれない。しかし、それによって本来の選挙の目的が達成されなければ本末転倒である。同じように、日々の仕事、生活の中においても、いつの間に...