年末に向けて、部署の異動や挑戦する仲間の話題が増える時期です。
長く一緒に働いてきた仲間が、新しいステージへ踏み出す姿を見ると、胸が少しざわつきます。
でもそのざわつきの中には、少し不思議な温かさも混ざっているように思います。
一緒に過ごした時間の中で、助け合ったこと、共有した経験、学び合ったこと、
それらは決してその人だけのものではなく、職場でともに働く私たちにも残っています。
そして、その経験や知識は、次へと自然と引き継がれていきます。
過去の学びや思いがリセットされるのではなく、新たな挑戦の中で活かされ、
次の物語へとつながっていくのです。
送り出す側として特に感じるのは、その一歩を見守れることのあたたかさです。
私たちはキャリアアドバイザーとして、多くの人が新しい挑戦に踏み出す背中を見てきました。
挑戦には迷いや葛藤もありますが、それでも歩み出す人を応援できることは、
送り出す側にしか味わえない特別な経験です。
だからこそ、送り出す時にはただ別れを惜しむのではなく、
「ここで培ったものを次につなげてほしい」
「その挑戦をそっと支えたい」
という思いが自然に湧いてきます。
年末という節目は、別れが少し切なくもあり、同時に過去の経験や思いが
新しいチャプターへとつながっていくことを実感できる季節です。
私たちは常に、挑戦する人の背中を見守る立場にいます。
その背中が前へ進むのを見届けられること――
それ自体が、私たちにとって大きな喜びであり、やりがいでもあります。
これから向かうそれぞれのステージが、また新しい学びや出会いに満ちていますように。
そして私たち自身も、誰かの一歩を温かく見守り、支えられる存在であり続けたいと思います。

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