2017-01

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愛のある叱り方

皆さんは親にこっぴどく叱られたり、怒鳴られたりしたことはあるだろうか。私はよく怒られていた記憶があるが、当時の私は、怒ったりする人は私を嫌いな人なのだと思っていた。つまり、親は私のことを嫌いなんだと思っていたのである。私には4歳の二女がいる。まだまだ流暢に言葉を発することは出来ないが、コミュニケーションはある程度はとれるレベルである。彼女は強気な性格で、姉にもよく挑んでいくし、また怒るとすぐに手が出るという悪い癖がある。そんな彼女の我儘ぶりに私も強く叱る時があり、妻よりキツイ口調で叱る時がある。二女は私に怒られると決まって、『パパなんか大っっキライッ』と思いっきり言い放つ。いつものお決まりである。そんな彼女と先日お風呂に入った時に、初めて聞いてみた。「パパって怒ると怖い?」父親としてのプライドもあるので、「怖い」と言ってほしかったところも正直ある。そして彼女は、「お口は怖いよ」「でもココロは怖くないよ。優しい。」そして、ニッコリ微笑んだ。「この人は口では厳しいことを言うが、私のことを愛してくれている」と感じとっているのか。そして、少し黙ってから『お口とココロは違うんだよ』と言ったのだ。...
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空き

去年やっとガラケーからスマホに変えた。スマホにはカレンダー機能ももちろんあるので予定など入れていたのだが、その日をクリックしないと予定を一覧できない仕組みになっていた。あれはいつだっけ??これはいつまでにしなくちゃいけなかったんだっけ???などと、予定を入れているにも関わらず、頭の中は整理できておらず、非常に忙しく感じた。「忘れる」ということを安心してさせてもらえないのである。日々忙しいので、一切を忘れて現在の物事に集中する必要があるが、いつまでも脳のワーキングメモリが「忘れられない」予定たちに支配されており、必要な容量が残っていなかった。そのため全体としての効率が落ちていたのである。 ある日、某大型書店の前を通ると、手帳フェアが大々的に開催されていた。親切な店員さんもおり、このタイプだとこの手帳があります、大きさはこれとこれで色は・・と無数の手帳の中からアドバイスしてくれる。こんな手帳マスターがいたのか。さらに、手帳というアナログな手段を選ぶ人がまだこれほど多いのかということにも驚いた。さらに歩いてみると、見たことのないようなレイアウトのものもあり、楽しく検討できた。その中で、文字の...
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ミシェル米大統領夫人のラストメッセージ

今月20日に、新たな米国大統領としてトランプ氏をホワイトハウスが迎える。一方、同日にホワイトハウスをオバマ大統領と共に去ることになるミシェル夫人が公式としては最後となるスピーチを先日公開行事にて行っていた。その動画をたまたま目にする機会があり、人の心を動かすスピーチに感動した。スピーチの内容自体は、日本人である自分にはピンと来ない部分もあったが、ミシェル夫人が、自身の言葉で想いを語り、訴え、聴衆の心を動かしていたことに感動した。また、「働く」ということを考えさせるスピーチだった。「この国はあなた方のものです。あらゆる経歴、あらゆる社会的地位のすべての人々のもの。多様性こそが(移民・人種・宗教などを指していた)、米国の誇り高き伝統の一部である」と、白人主義・反グローバリズム的な発言をするトランプ氏とは真逆なメッセージを送り、「たゆまぬ勤勉さと優れた教育があれば、どんなことも可能になる。大統領にだってなれる。それこそがアメリカンドリームなのです。多様性こそが米国を形作っている。」貧民街からハーバード大学で学び、苦労と努力の上にファーストレディーとなったミシェル夫人だからこそ、言葉に重みがあ...
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不確実性の時代

不確実性の時代――。今は亡き、「経済学の巨人」と呼ばれた人の代表作だ。日本でも、四十年近く前にベストセラーとなった。当時は、日本経済が絶好調で、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』がベストセラーになる直前。AIは、囲碁やチェスのプロの脅威となるレベルにあるはずもなく、パソコンの前身である「マイコン」が流行語で、日本では、ワープロさえ、まだ生まれていなかった。時が経って、世界は複雑さを増し、今程、「不確実性の時代」という言葉が当てはまる時代もないのではないかと感じる。世界の論調を形成するメディアの大半が、主要国の国民投票や、国家元首の選挙結果の予想を外してしまうのだ。人が不確実性に不安を感じる理由を、イギリスのある政治学者は、下記のように分析している。安定した生活は、安定したキャリア形成が基盤となっている。だが、雇用の不安定さが増し、以前程、安定した生活を送れなくなりつつあるから、不安を感じるのだと。上記は、イギリスだけでなく、日本にも十分当てはまる見方ではないだろうか。どうすれば、私達は不確実性を克服できるのだろうか?そう考える一方で、下記のような話にも、はっとさせられる。ある大会社の経営...