2021-04

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自ら場面を作り出す

大半の人は、世の中で起きている事が偶然・偶発的に起こっていると捉え、あまり疑う事なく、政治・経済・会社(組織)の変化を受け入れて生活をしている。こうしている間に、また多くの事実が作り上げられ、しっかりとした振り返りがなされないままに世の中が作り上げられているように感じる。実際のビジネスシーンにおいても突発的(偶然と認識されている)に判断を問われる場面に遭遇した際に「いきなりで対応できなかった」というような意見や見方をする事が多いが、しかし、これは厳密にいうと勘違いかもしれない。過去の経験を振り返ってみると、直接的な因果関係はなくとも何かしら、対応のヒントとなるような類似した案件があったのではないだろうか。対応力がある人(咄嗟の場面でも質の高いアクションができる人)たちとの違いはまさにそれで、体験したことがなくとも類似案件から起こりそうなことを仮定していたか、していないかの差である。日常で起こる体験や経験の中に、解決のヒントになる様な共通点も多く存在しているのだが、一つ一つの事象を全くの別物と捉えているために、いくら新しい良い体験をしたところで過去の体験と結び付つくことがないために、本当...
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ペーパードライバー

今年も緊急事態宣言下でのGWとなった。連休中のレジャーは今年もお預けになってしまったが、密を避けられるという意味でドライブを計画していた人も多いだろう。普段運転していない人も、少し張り切るのがこの時期だ。翻って、政府の行き当たりばったりの対応ぶりは、ペーパードライバーを見ているかのような不安感を募らせる。明らかに不注意でぎこちないハンドリングなのに、熟練のドライバーであるかのように振舞っていて、事故を起こすかもという危機感もほとんど感じられない。一方で、同乗者である国民は国や自治体が求める規制に対し、「どうやってそれをすり抜けるか?」という部分に強く意識を向けてしまっている気がする。未熟なドライバーのアクセルとブレーキのたびに激しく車体が揺らされているわけだから、本来は緊張感を高めるべきと思うのだが、この3度目の宣言を重くとらえている人はとても少なさそうだ。経営者と従業員の関係性も同じ感じかもしれない。社会人スタート時を「免許取り立て」と例えるならば、10年目くらいで仕事の運転技術はそれなりだと思われていた。しかし、ほんの少し違うルートになったり、車高が変わっただけで驚くほどスピードが...
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3C理論

3C理論というものがある。3Cというとマーケティングの3C分析を連想する方が多いかもしれないが、この3Cは自分自身の継続的な行動改善手法のようなものだ。3Cの内訳は何かが上手く行かなかったら、やり方をチェンジ(Change)する。チェンジしたら必ずチャレンジ(Challenge)する。そうするとチャンス(Chance)がやって来る。これは、一般的なビジネスパーソンであれば日々の業務でも実践されている方も多いだろう。PDCAの簡易バージョンとでも言えば良いだろうか。この理論は出だしが変わると意味も変わってくる。例えばChanceから始まると、Chanceを得るには周りからの信用が必要になる。Chanceを得るために、自分の行動や考え方をChangeする。自分優先ではなく、相手優先の考え方になる。そこで始めてチャレンジする土俵に立てる。つまり周りから信頼される働き方をしなさいということとも受け取れる。最近よく耳にする「心理的安全性」にも通ずるところがある。Chance,Challenge,Changeの順番であれば、『時は得難くして,失いやすい』という司馬遷の言葉にもなる。これは「人生の中...
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STOP AISAN HATE

今、米国を中心にアジア人へのヘイトクライムが急増しているのをご存知だろうか?原因はいくつかあるのだろうが、まず、コロナによって日常生活が奪われ、これまでにないストレスフルな状態にある事が事件急増の背景にあるのは間違いないだろう。また、トランプ前大統領がコロナウィルスを「チャイナ・ウィルス」と呼んだ影響も大きい。先月の米アトランタの銃乱射事件をきっかけに、アジア人差別に対する抗議運動や意識の高まりが世界各地で広がっているが、その深刻さに比して日本ではあまり報道されておらず、そこまで強い関心事になっていない様に感じる。アジアの中のまさしく当事者である日本なのに、あまり報道されない事は素朴に疑問に感じるが、基本的に視聴者の関心を集めにくい「ネタ」だと考えられているからだろう。おそらく日本人の多くは、人種差別についてあまり真剣に考えたことがない、意識したことがない、自分とは関係ない、と思っている人がほとんどだと認識されているので、当事者意識を持つ事が難しいという事なのだと思う。もちろん、だからと言って安易に世界のトレンドに乗っかるように、SNSで#(ハッシュタグ)を付けて抗議に賛同すれば良いと...
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新年度

四月になった。日本では官庁や学校以外にも、多くの会社で四月の年度始まりを採用している。新年度になり、新しい部署に配属された方もいるだろう。昨年度を振り返ると、過去に例のない一年だった。4月に入って早々に、緊急事態宣言が7都道府県に発令され、その後、対象が全国に拡大された。弊社のある東京の恵比寿は歓楽街という一面もあり、普段、休日は多くの人で賑わうが、昨年のゴールデンウィークは、ゴーストタウンのように町がガラガラだった。昨年度は、日本が、世界が、コロナに振り回された一年と言えるだろう。前向きな話題としては、ワクチンも開発されているし、今年は、事態収束とまではいかなくても、事態が沈静化することを期待したい。今年度は、どんな一年になるだろうか。経済的には、もっと激動の一年になるかもしれない。昨年は、コロナで職を失う人、収入が減った人、職が変わった人、倒産する企業が多く出た。その中で、前例がないほど多くの助成金・補助金が発動した一年でもあった。政府の経済出動が不十分だという声があることは重々承知しているし、その見方を否定するつもりはないが、結局、上記のような助成金や補助金の多くは借金である国債...