2017-10

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戦略+生き様

先日の衆院選投票は台風と重なり大変でしたね。何より、今回の選挙は希望の党のゴタゴタがとても印象に残りました。小池さんは「自己マーケティングの達人」と称されているそうですが、商品価値を下げるお粗末な発言が何発か続き、完全に自滅状態でした。また、パッケージ変更の商品リニューアルを図るような感覚で、民進党から希望の党へ「俺も私も」と鞍替えした方が複数いらっしゃいました。人格や筋道も重要な判断軸として国民に見られている立場の方々にしては、あまりに利己的で短絡的な行動だった様に思えます。およそマーケティング的でない、利己的、短絡的な思考や行動は身近にもあふれています。例えば、転職活動に置き換えてみても、同様な事例は多く見られます。大手企業の不祥事が明るみになり、世間に衝撃を与える事件が今年も多々ありました。これだけ、大手神話が崩れている中でも大多数の感覚に「大手は安心」という先入観がいまだに根強く残っています。悪いとは言いませんが、転職先を選ぶ判断基準としてはあくまでもサブ要因とすべきであり、とりあえず環境を変えることが主目的になると希望の党へ移った民進党の議員の方と大差はありません。転職活動の...
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時間の価値

私は片道1時間かけて電車で遠距離通勤をしている。遠距離通勤と聞いてどのようなイメージが浮かぶだろうか。つり革を持ちながら外の変わりゆく景色を眺めているようなイメージなのか。満員電車に揺られて狭く、暑苦しいイメージなのだろうか。その環境下でそれぞれの乗客がしていることも様々だ。睡眠。読書。スマホ。考え事。通勤電車内で日々、目にする光景である。同じ車両内で立っている人、座っている人、皆それぞれ異なることを行っている。しかし、その雑然とした環境の中に共通点が一つだけある。それは、時間と言う名の共通の資源を使っていることだ。ふと、考えてみた。私の資源はあとどれくらい残されているのだろうか。人生に真剣に打ち込んでいる方々であれば、実は思っている以上に残されていない事に気付いているはずだ。同時にそれを効果的に使う事がとても重要である点も理解しているのだと思う。この点、私はビジネスにおいて、特に再認識する必要があると考えている。何故ならば、自分以外の人の限りある資源を使わせてもらっている場面が多くあるからだ。人によっては自分の資源と人様の資源を同価値だと思い込んでいる人がいる。これは考え直す必要があ...
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「バランス」

4歳になる娘の成長を見守っていると、両親とは異なる個性に驚くことがある。例えば、食べ物でいうと、彼女は魚の皮や目玉等、独特な苦みのある部位が好きだったりして、まだ小さいのにまるで酒豪が好む肴のようなものを好む。私と妻が苦手とする部位を娘が片付けてくれるので、バランスが良い。これは食べ物の好みの話だが、キャリアの趣向も、人それぞれ驚くほど様々で、千差万別だ。転職希望者の生まれ持った性格、育った環境、両親の仕事観、学生時代の経験、新卒時の仕事等が現在のキャリアに大きな影響を及ぼしている。この仕事を始めて十年以上経つが、毎日のように新しい人に会っていて、当然ではあるが、ひとりとして同じ人はなく、毎日、異なるパターンのアドバイスを要する。私はキャリアコンサルティングの手法として、基本的には、その人の強み、出来る事、得意としていることを更に伸ばす方向でのご提案をモットーとしている。定量的なイメージでいうと、8割以上は即戦力性の高い仕事内容のご提案であり、2割程度がチャレンジ領域のご提案という感じとなる。結婚や出産等のライフイベントで家族が増えたり、最近のように女性の社会進出が目覚ましくなるとパー...
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豊かな人生をおくるために

『定年後』(楠木新著/中央公論社)という本が発売から2か月で14万部のヒットになっているそうです。このご時世ですから、年金保障問題などのため老後の生活の不安や、定年までに何をどうしたらいいのかと何年後・何十年後かの将来に漠然とした不安を抱いている人が多いということなのでしょう。著者いわく、収入も肩書も居場所も失う中で、イキイキと老後を過ごしている人は2%にも満たないそうです。一方、50歳前後の会社員で定年後を明確に意識している人は極めて少ないとのことですが、定年後を意識して昨今の「働き方改革」で残業が減った分、趣味を見つけることに時間を費やせば豊かな老後になるのかというと、違うように私は思いました。スポーツ選手は選手生命が短いため、否応なく第2の人生を早くから意識して考えていなければなりません。引退後の人生が豊かになるためには、選手としての活躍が必要となり、さらに活躍する選手になるためには・・と遡った明確な目標が必要です。有名な話では、イチロー選手は中高では全国大会に出る、高校卒業後はプロに入団し、ドラフトで1億円以上の契約金が目標、と小学生の頃から明確な目標をもっていたそうです。なり...
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人材サービスの仕事に携わっていると、書類を作成する機会が多い。その中でも、求人票の作成は、メイン業務の一つと言える。求人票は、本当に様々な種類のものがあり、世の中には、シンプルな記載のモノも少なくないが、内容が詳しいにこしたことはない。正確さが最も大事であり、分量が多ければ良いというものではないが、求人票の主要部分の一つを為す「仕事内容」の欄は、以下の点で重要だ。●企業様のニーズを正確にお伝えする●マッチングの手掛かりとなる(コンサルタントが求人票を見て、その仕事にどんな人が合っているかイメージする)●候補者様が業務内容のイメージを付ける手掛かりになる(エントリー等に当たって判断材料にもなる)この仕事を始めて駆け出しの頃は、「求人票が薄い!」と先輩からよく指摘されて、悪戦苦闘しながら加筆したものだ。最初から、企業様から詳しい内容の求人票をお預かり出来る場合もあるが、多くの場合は、ヒアリングを基に作成・加筆する。場合によっては、ヒアリング前に、最初から、こちらの方でドラフト(草案)を作成することもある。先程の新人時代の話に戻ると、「仕事内容を映像でイメージするんだよ」と先輩から指導された...