未分類 負けても器は磨かれる
先日、世紀の一戦とされた格闘技の試合があり、団体のエース同士が戦い、勝敗が決した。まさしく命を懸けた死闘であり見ごたえがあったが、同時に、負けた方が失うモノの大きさは計り知れなかった。積み上げてきたもの、時間、プライドを全て賭けた勝負だった。一般の人が、これほど世間の注目を集める勝負に身を投じる事はまずないだろうが、我々の生活は日々、小さな勝負の積み重ねだと言える。コンペのプレゼンや昇進試験などは当然ながら、例えば「あの嫌味な上司にどうやって承認を得たらよいのか…」「時間を守る事の大切さを子供にわかってもらうにはどうするか…」「ダイエットすると言いながら既に2か月経過した…」など、これら日常の小さな(でも意味がある)勝負事に対して、どれくらい自分の頭を使って真剣に挑み続けているかが結局、人の強さや魅力の違いを生み出している気がする。凄まじい努力をして臨んだとしても、勝負事である以上、敗者になる可能性はある。そして、目的達成のために努力した過程が自分に刻まれているからこそ、「勝負に負けた」という強烈な感情が自分の中に入り込んでくる。ここに、とにかく価値があると思う。自己否定を含むので、も...