2017-06

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エセ顧客思考

高級店でもB級グルメでも、とにかく外食するのが好きな私だが、二度と行くことのないお店の特徴として、基本姿勢がなっていない所である。たとえ料理がおいしくても、見ていて不快に思う行為や状態を平気で許している(と思われる)所には二度いくことがない。「ごゆっくりどうぞ」と言ったのに無言で荒く食器を下げる。素材にこだわっていると言いながら中身の説明ができない、など。エセ顧客思考とでも言うのか、とても胡散臭さを感じる部分だ。できる事なのにしていない、そこに店側の本心が透けて見える。私自身も若い時は、たとえ身だしなみがダメでも顧客の気持ちを握れる営業マンならOKとか、大事なのはオンタイムでありオフの時は関係ない、そんな風に思っていた。しかし、実際には人間はそこまで器用ではない。超アナログな生き物だ。昨日の夜の暴飲暴食が今日の仕事の効率を下げる事もあるし、昔見た映画のワンシーンから突然新しい企画のアイデアが出てくるかもしれない。過去から現在、積み重ねてきたもので頭からつま先まで全部つながっている。要するに、良くも悪くも隠し通すことはできないという事だ。最終的に何がどうつながるかは完全にコントロールでき...
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厳しさの中での成長

小学生の娘が、朝から「学校に行きたくない」と主張する事がある。前夜から、泣きべそをかいてアピールしてくることすらある。例えば、原因は嫌いな食べ物が給食のメニューにある場合などだ。その食べ物を担任の先生に半ば強制的に食べるように指導を受けるのが嫌らしい。最近のニュースにあるような口に無理やり食べ物を入れられるというものではないが、学校から、帰ってきて、思い出して泣くくらい彼女にとってはその指導が苦痛のようだ。ある意味、前日からメニューをチェックしている彼女の拒否反応の強さにも驚かされる。モンスターペアレントと言われるかも知れないが、娘が嫌なことを強いられているのは・・・と思い学校側に相談しようとも考えた。ふと、我が家の食卓を振り返ってみた。「嫌いな食べ物」を無理やり食べさせることは殆どないため、娘は基本的には好きなものしか食べない。そんな娘を見て、私も妻も「ちゃんと好き嫌いしないで食べなさい」と若干強い口調で言うくらいだ。当然、娘はそんな言葉はお構い無しに食べられる物だけを食べている。娘を一人の人間として考え、将来的に社会適応できる素養を教育していく先生の立場で考えれば、この「指導」は間...
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日本には熱意ある社員が少ない?!

少し前のニュースになりますが、ギャラップという世論調査などに強いアメリカの調査会社が世界各国の企業を対象に実施した従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査で、日本は「熱意ある社員」の割合が6%しかなく、世界では132位と最下位クラスだったという調査結果を目にしました。「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」が24%を占め、「やる気のない社員」が70%にも達するということですから、残念な結果です。実際は、「熱意がないわけじゃないけど、熱意があるってほどじゃないしなぁ」と思う傾向にある日本人の気質も大きく反映されているように思いますが、そのことは今回の主題ではないので横に置いておきます。熱意・意欲を持てない人は何故持てないのか、を考えてみるためにTwitterで調べてみると、「残業が多くてやる気が出ない・気力がない」「給与が少ないからやる気が出ない」「就きたい仕事に就けていない」等々、それって・・・熱意があったら逆にもなり得るのになぁ、と思ってしまいました。熱意がないからなのか、それとは無関係なのか、人材紹介として「働く人」に向き合う仕事をしている中で、“会社から何を求められてい...
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選択と集中

出版業界が不況と言われるようになってから、かなり経つが、そのような状況下でも、何十年続く長寿雑誌についての記事を読んだ。ターゲットとなる購買者層を絞り、構成や流れを変えずにやり続けてきたのが勝因だと言う。これは非常にもっともで、日本の人口が1億2千万人強だとして、全員に読んでもらうのは無理なことで、その必要もないだろう。いつも安定した数の読者がいれば、成り立つ雑誌は多いのではないか。そのためには、ターゲットとなる読者にどうやって読んでもらうか、というアプローチの工夫が必要となる。ビジネス界やスポーツ界においても、成功している人を見ると、明確な目的から、すべきことを逆算して行動し、計画的に行動する人が多い。結果に向けて短期間で為すべきことをやり遂げる。そこに無駄な作業や動きはない。意味も無く、長く会社にいたりして残業代を会社からもらったりする会社員とかグラウンドにいることで練習しているつもりになるアスリート。結局は、ベース給与の向上や必要な筋力や体力をつけることは出来ないのである。転職時の面接では、「結果を出すためにどう動いたか」といったストーリーをいかに効果的に伝えるかがポイントの一つ...