未分類 記憶の宮殿
先日、世界記憶力大会のチャンピオンがプレゼンターとしてTVに出ていた。内容としては、もともと記憶の天才たちを取材する側だったのに、いつの間にか記憶術をマスターしてチャンピオンになってしまった経緯、いわゆる普通の人である自分が、そのメソッドをマスターして驚くべき記憶力を発揮できたのだから、だれでも記憶の天才になれるという話だった。最後に、チャンピオンはスマホと一日中対話している現代人に対して下記の様な警鐘を鳴らしプレゼンを終えていた。「記憶は私たちが何者であるかの証となるものだ。目の前の出来事や人に集中せずにスマホに夢中になり失うものは大きい。それは、自分自身の存在意義を薄くしている事に他ならない。思い出深い人生にするためには記憶が大切だと、ぜひ記憶しておいてほしい。」このチャンピオンが紹介していた記憶術は「記憶の宮殿」と呼ばれるもので、数ある記憶術の中でもかなり歴史が古いものだ。まず、頭の中で大きな建物を想像(自宅など慣れ親しんだ場所がいい)して、各部屋や廊下などに覚えたいもののイメージを配置する。配置する時のイメージは異常で、不気味で、卑猥で、不快なものであるほど忘れにくくなるらしい...