2019-06

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不易流行(ふえきりゅうこう)

不易流行とは、松尾芭蕉が提唱した俳諧の理念で、いつまでも変化しない本質的なものを忘れないなかにも、新しい変化を取り入れていくことを意味しています。様々な状況において、古くからあるものを大切にしつつ、変化することも恐れない姿勢が私たちの時代にも求められていると、最近、感じさせられることがよくあります。そもそも人は変化を恐れる生き物だと言われています。特に日本人は、何かを変えることによって、それまで維持されてきた状況が崩れてしまうことを恐れる傾向にあるそうです。旧態依然とした組織の中ではよくみられる光景だと思いますが、「前例がないから」「今まではそうやってきたから」「波風立てられたら困る」という理由で、提案した内容が通らなかったことがありませんか。また、自分自身も気づかないうちに、現状を良しとしている自分がいることに気が付くときがあります。例えば、やろうやろうと思っていても、始められないダイエット。仕事や気の置けない仲間達との時間を優先して、変えられない生活の一つかもしれません。一方で、今は、AIやIoTなどのテクノロジーをはじめ、常に変化し続けており、その変化のスピードも、昔と比べたら驚...
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いい努力

南海キャンディーズの山里さんが女優の蒼井優さんと結婚し、話題になった。このニュースが多くの人を驚かせた理由は、二ヶ月間という交際期間の短さもさることながら、「非モテ」キャラの男性と、恋多き女優と言われる美貌の女性とのマッチングだった。しかし、山里さんの非モテは戦略としてのキャラ作りであり、裏には業界で生き残るための徹底した努力がある。結婚発表会見で、蒼井優さんは「山里さんの仕事に対する姿勢を本当に尊敬しています」とコメント。山里さんの相方しずちゃんは、結婚の報告を受けたとき、「真面目に頑張っていたら、 いいことあんねんな」と言ったという。このことだけでも、山里さんが真摯に仕事に向き合ってきたことがうかがえる。山里さんは、幼少期から、自分は大した人間ではないという強いコンプレックスを抱えていたという(実際は優秀なようだが)。普通にがんばるだけでは、他の人に勝てない。だから、念入りに作戦を立てて、それに沿って努力を重ねてきたそうだ。マッキンゼーのコンサルタントが書いた「いい努力」という本がある。この本の題名が表すように、努力には、いい努力とそうでない努力がある。山里さんは、他の人と自分の差...
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相手の心を理解した言葉選びのセンスを磨くには

どれだけ正直に気持ちを相手に伝えようとしていたとしても、伝わる言葉で伝えられていなかったとしたら、、、意図したこととは違うことが伝わってしまうかもしれません。心の底から相手のことを傷つけてやろうと思ってコミュニケーションをとる人は相当な悪人でない限りいないと思います。もし相手と同じ考え・思いがあったとしても、それぞれに伝わらない言葉で言葉をぶつけ合っていては、伝わる思いも伝わりません。それは非常に残念なことです。どうしたら相手に伝わる言葉を選びながらコミュニケーションをとっていくことが出来るようになるのでしょうか。それにはインプットしかないようです。そしてアウトプット。このインプットとアウトプットをセットにして、繰り返し継続して自己表現(発信)をしていくことが重要となります。自分の考えていること、感じていること、イメージしていること等自分自身の内側で起こっている様子を”なんとなく”という曖昧な表現ではなく相手も一緒にイメージができるぐらいまで具体的に言葉を使って表現できるようになることが第一ステップです。自分のことを言葉に落とし込めるレベルで明確に理解している範囲のものでなければ、相手...
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keep in touchならお断り

ヨーロッパの北、バルト三国の一つエストニア。IT技術で注目されている国で、近年は日本人もよく行くらしいが、彼らからの日本人評は芳しくない。「Keep in touch(連絡を取り合いましょう)だけなら、いらない!」と敬遠されているそうだ。目的なく来訪して本気で取り組む気もなく、視察のための視察、という日本人ビジネスマンが非常に多い事が原因らしい。「Keep in touch」は相手に興味がある事を何となく匂わせながらも、判断は先送りにできる非常に便利な言葉だ。何かある様で実は何も起こらない。やられた方は最終的に裏切られた気持ちになる。思うにこれは、かなり自己本位に「損か得か」の軸で判断してしまう場合に起こる現象だと思う。目の前の第三者が自分にとって有用か不確定だから、とりあえず関係を維持しておく。基本的に、ギブよりもテイクを中心にした考え方であり、裏を返せば自分もそう扱われるかもしれない事を意味する。「人脈作りとは何か?」という議論にも近いが、キープ状態の第三者がいくら多くても、いざという時にテイクにつながらない。もしくは裏切られるのが関の山という極めて薄い関係性である。そんな関係ばか...