いい努力

南海キャンディーズの山里さんが女優の蒼井優さんと結婚し、話題になった。
このニュースが多くの人を驚かせた理由は、
二ヶ月間という交際期間の短さもさることながら、
「非モテ」キャラの男性と、恋多き女優と言われる美貌の女性とのマッチングだった。

しかし、山里さんの非モテは戦略としてのキャラ作りであり、
裏には業界で生き残るための徹底した努力がある。
結婚発表会見で、蒼井優さんは
「山里さんの仕事に対する姿勢を本当に尊敬しています」とコメント。
山里さんの相方しずちゃんは、結婚の報告を受けたとき、
「真面目に頑張っていたら、 いいことあんねんな」と言ったという。
このことだけでも、山里さんが真摯に仕事に向き合ってきたことがうかがえる。

山里さんは、幼少期から、自分は大した人間ではないという
強いコンプレックスを抱えていたという(実際は優秀なようだが)。
普通にがんばるだけでは、他の人に勝てない。
だから、念入りに作戦を立てて、それに沿って努力を重ねてきたそうだ。

マッキンゼーのコンサルタントが書いた「いい努力」という本がある。
この本の題名が表すように、努力には、いい努力とそうでない努力がある。

山里さんは、他の人と自分の差が大きいと思ったからこそ、
いい努力、つまり効果的な努力をしないと人に勝てないと考え、
戦略を立てた上での自己研鑽を重ねてきたといえるだろう。

転職においても同じようなことが言える。
転職を希望される方と会うと、非常に魅力的なのだが、
ご本人が職務経歴書や面接でアピールしている点を見たり聞いたりすると、
採用企業が注目する点とのギャップが大きく、驚くことが珍しくない。
一方で、ご自身が望む企業の内定を勝ち取っている人は、
仕事でもいい努力を重ねた上で、
転職活動で企業が見るポイントに対して的確に自己PRを行っている。

限りある時間と労力を使って転職活動するのだから、報われた方が良いに決まっている。
弊社のキャリアコンサルティングでは、
意中の企業を射止め、マッチングするための「いい努力」の仕方もお伝えしている。

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