2019-12

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一年を振り返って

今年ももうすぐ終わろうとしている。いろいろなことがあったが、大きな出来事といえば何だろうか。イチローの引退、消費税10%の導入、ラグビーのワールドカップ……。人それぞれだろうが、今年日本で起こった大きな出来事を挙げるとしたら、令和が始まったことも重要な出来事の一つではないだろうか。平成と令和で、一秒や一日の速さが違うわけではないが、それでもたしかに違う時代を私たちは生きている。自然から見たらいつも変わらない時の流れを区切り、意味を持たせる。人に固有の営みと言っていいだろう。時を表す言葉の一つに「刻」があるが、元々、この漢字は、刀で印を付けることを表しているという。物事に区切りをつけ、そこに意味を持たせていると言ってもいいだろう。転職も人生において大きな区切りだ。仕事が変わる前と後では、同じ一日、同じ一年でも、違う意味を持つ。これも人に固有の営みといえる。平成を振り返ると、バブル崩壊に始まり、金融恐慌、リーマンショックを経て、採用する側の視線がどんどん厳しくなっていった。仕事で結果を出しさえすれば評価されたのは昔の話。今は、実積を作るだけでなく、その結果をどう出したのかという業務プロセス...
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努力の方向性

努力をしたら必ず報われるのか。向かうべき方向に努力を積み重ねていかなければ、努力は報われません。今年、弊社ではメタ認知という言葉をテーマとして、各社員が他人から見た自分を知り、長所伸展、短所克服に努めています。(メタ認知とは・・・メタ認知の「メタ」とは「高次の」という意味です。つまり、認知(知覚、記憶、学習、言語、思考など)することを、多次元、他の視点から認知するということです。メタ認知は何かを実行している自分に頭の中で働く「もう一人の自分」と言われていたり、認知についての認知といわれることがあります。)日常生活をしているうちに、いつの日からか惰性となり、もともと設定した目標を見失います。(皆様もご経験はないでしょうか。)惰性から戻すのには負荷がかかります。人は好きなことだけを選び、楽な道を選びます。好きなことだけを伸ばすのは良いことなのですが、全方位をカバーすることができません。 好きなことだけを伸ばすことにはリスクがあり、好調の時は良いですが、成績に波がでます。(良い時も悪い時も運次第)また好きたなことだけを伸ばす人の場合、成績不振時からの立ち直りが遅いことも特徴にあります。本当の...
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やらせとプロセス

最近、立て続けに「やらせ」が明るみになって、二つのテレビ番組が打ち切りに追い込まれた。いわゆるドキュメント形式の番組において、本物のように見せかけて放送していた箇所があり、視聴者からの強い反感を買ったらしい。確かに、それが「真実ですよ」とうたっていたからこそ、興味を持ち、観たいと思い、心が動かされる人も多いわけで、詐欺と言われても仕方のない事例だと思う。裏を返せば作為的でない「モノ」や「コト」にはそれだけの価値があるとも言える。それは、「過程」に対するリスペクトの様なものだろうか。さぼらず、ズルせずに地道に歩んできた事だったり、本人の努力や運不運もひっくるめて、一つの結果に至る道のりに人は強い興味関心を持っている。実際、世の中における評価と本人の努力は比例していない事も多く、それだけ現実世界というのはシビアで不公平なものだと皆が知っている。だからこそ、過程に尊さを感じるのかもしれない。仕事に置き換えると非常に分かりやすいが、目的思考をもって取り組まないと単なる作業となり、そこにプロセスの尊さは存在しない。また、どんな世界でも常に結果は求められるわけだが、結果だけを早くインスタントに求め...