一年を振り返って

今年ももうすぐ終わろうとしている。
いろいろなことがあったが、大きな出来事といえば何だろうか。
イチローの引退、消費税10%の導入、ラグビーのワールドカップ……。
人それぞれだろうが、今年日本で起こった大きな出来事を挙げるとしたら、
令和が始まったことも重要な出来事の一つではないだろうか。

平成と令和で、一秒や一日の速さが違うわけではないが、
それでもたしかに違う時代を私たちは生きている。
自然から見たらいつも変わらない時の流れを区切り、意味を持たせる。
人に固有の営みと言っていいだろう。
時を表す言葉の一つに「刻」があるが、
元々、この漢字は、刀で印を付けることを表しているという。
物事に区切りをつけ、そこに意味を持たせていると言ってもいいだろう。

転職も人生において大きな区切りだ。
仕事が変わる前と後では、同じ一日、同じ一年でも、違う意味を持つ。
これも人に固有の営みといえる。

平成を振り返ると、バブル崩壊に始まり、金融恐慌、リーマンショックを経て、
採用する側の視線がどんどん厳しくなっていった。
仕事で結果を出しさえすれば評価されたのは昔の話。
今は、実積を作るだけでなく、その結果をどう出したのかという
業務プロセスを語れる人が、転職市場で高く評価されるようになった。
令和においてもこの流れは続くだろう。

転職市場で高く評価されるために効果的なのが、職務経歴書のブラッシュアップ。
業務プロセスをしっかりと見つめて職務経歴書を書かれた方は、
結果的に転職しなくても、キャリアの振り返りを通じて、
もっと活躍できるようになったという話をよく聞く。
弊社のご登録者の中には、ご自身の仕事を振り返って、次の目標を立てるために、
一年に一度くらいのペースで、職務経歴書を書き直して送ってこられる方も少なくない。

何を考え、何にこだわってどう仕事に取り組んできたのか。
シンプルなことではあるが、表現の仕方にコツと呼べるものもある。
弊社のキャリアコンサルティングでは、
そういった部分もお伝えできるように努めている。

本年も大変お世話になりました。
引き続き、皆様にとって意味のあるご提案ができます様、
来年も精進してまいります。

良いお年をお迎えください。

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