未分類 自己主張より先に来るもの
テニスプレイヤーの大坂なおみ選手が、日本人選手として初めて、四大大会のシングルスで優勝した。二重国籍という点に異論を持つ人もいるようだが、快挙であることに間違いないだろう。プレーも素晴らしいが、彼女が注目を集めたのが、優勝後のスピーチだった。試合は、大坂選手の対戦相手、セリーナのお膝元である米国で行われた。表彰式が始まると、結果に満足しない観客から、大ブーイングが巻き起こった。その後、表彰台のインタビューで、司会者の質問に対し、目に涙を浮かべながら、「質問の趣旨とは違うのですが、ごめんなさい。皆さん、彼女(セリーナ)を応援していたと思うのですが、こんな結果になってしまってごめんなさい。試合を見てくれて、ありがとう」と言い、小さく頭を下げた。同じ状況で、同じように振る舞える人が、どれだけいるだろう。実際は、大坂選手は申し訳ないことをしたわけではない。だが、自分が頭を下げることで、事態が良くなった。しかも、このエピソードが素晴らしいのは、大坂選手が効果を狙ってやったものでなく、自然な思いからやったと言われている点だ。ビジネスパーソンや企業様から仕事・業務に関する悩みを聞くと、人間関係や、部...