2018-04

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遅すぎるということはない

日本代表監督のハリルさんを解任したことで、サッカー協会は強い批判にさらされている。確かに場当たり的だと感じるけれども、個人的には「まあ、仕方ないかも」という印象だ。「これはいける!」と期待できる要素は皆無だったし、何せワールドカップは4年に一度開かれる世界規模のお祭だ。「にわか」も含めてたくさんの人が注目して盛り上がるもの、ファン(顧客)あってのものだと思うからだ。期待薄の代表チームでは盛り上がりに欠けるし、スポンサーとしてもお金を出し続ける事を疑問に思うはず。ファンがワクワクするようなチームを作る事も重要だった。もちろん、競技である以上「勝つ事」は何よりも重要な事だし、問題があっても強いチームには周りもなかなか文句は言えないもの。勝ち続ける事で周囲を黙らせるというのも一つの手ではある。ファンが求める形を追求するか。仮に面白くなくても勝利にこだわり実績をあげ続けるか。本当はどちらも大事だけど、両立するのはとても難しい。これは、我々の普段の仕事においても共通している部分がある。そういえば、カルビーの代表を退任した松本さんが昔のインタビュー記事で、「就任時に、カルビーは既に顧客志向は超一流...
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良い質問  悪い質問

ビートたけしさんが、こんなことをおっしゃっていました。リポーターから取材を受ける時、『頭が良いか悪いかは質問の内容ですぐわかる』というものです。たけしさんの意図としては、ある程度考えれば解るものを敢えて聞く必要ないだろうというものです。私も業務で、ある程度考えれば質問しなくて良いものを、上司に質問してしまい、『解っていないじゃないか』とご指摘を受ける場面があります。そんな時はつい恥ずかしい気持ちになりますし、思考が浅い自分に気持ちが沈んでしまうことがあるのも事実です。そんな恥ずかしい自分を上司に見られたくないと言う気持ちと、弱い自分を自分で見たくない保身から、つい『知らない事を質問しない』をしがちです。そうすると、ひとつの『知らない』から、話の全体が理解出来なくなってしまいます。その時に聞けば自分の知識になるものを、無知な人間と思われたくないという気持ちから聞くことを躊躇うことで大きな損をしてしまいます。また、話が終わりかけた時に聞こうものなら、相手に『今頃聞くの?』と思われ、これはこれで、自分に対する不信感を持たれてしまい、結局、損をしてしまいます。では、解らなければ何でも質問すれば...
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縁故採用

中途採用における人材獲得手法として、社員紹介による縁故採用が増えているようだ。背景には歴史的な流れが関係している。中途採用市場では、多くの場合、即戦力者を求めるケースが多く、新卒採用と比較すると、急ぎである事が多い為、景気変動に敏感だ。一方で、新卒採用は、時間を掛けて育成するという位置付けである為、景気変動に影響されにくい。ところが、景気の悪化で、新卒採用が激減した時代がある。それが、1990年代中盤から2000年代初頭にかけて続いた金融危機だった。この時期は、戦後最大の就職氷河期と呼ばれる。学校基本調査によれば、大学生の就職率は、1991年の81.3%をピークに低下を続け、2003年には55.1%と最低を記録。企業に入社する新入社員が激減する時期が続いた。中には、例年100名の新卒採用をする会社が、ゼロ採用を5年続けた事もあった。その後、景気が回復し、中途採用も回復したが、長年新卒採用を減らした結果、中堅層が大幅に足りない事態になっていたこともあり、各企業は母集団を確保する方法を模索した。就職氷河期を経験したビジネスパーソンが、求人広告ではあまり動かなかった為、人材紹介の活用が一気に...
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忖度(そんたく)

現在、どのニュース番組を見ても必ず特集されている、森友学園問題。そしてこの問題で一躍注目された言葉が、皆さんもご存じのとおり「忖度」という言葉です。メディアに取り上げられるまでは使うことなんてなかった言葉ですが、様々なメディアで繰り返し流されることで、昨年の流行語大賞にもなりました。森友学園問題の一件もあり、一般的な「忖度」のイメージとして、立場が上の人の心情を推測して配慮し行動する、という何か悪いことのようなイメージがあります。しかし、もともとの「忖度」という言葉の意味として、「人の気持ちを推測する」ということのため、忖度に良いも悪いもないものなのだそうです。そう捉えてみると、日常生活のあらゆる場面で「忖度」していることに気づかされます。忖度して話をしているときに起こりえる状態として、自分としては相手の気持ちを推し測って相手に良かれと思って行動したつもりが、相手が望むことではなかったということもあり得ます。実際に忖度しあったことによって、「こんなはずでは・・」という事態になったことがあり、自分の勝手な思い込みではなく、相手を正しく理解することも重要なのだと考えさせられました。先日、最...