2017-08

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おもいやり週間

先日、ホームで電車を持つ列に加わり、やっと来た電車に皆が乗り込もうとした瞬間、横からベビーカーを押した3人家族が我先にと入り込み、誰よりも先に乗車している光景を目にしました。その列に並んでいた人たちは皆、唖然としており、怒っている人さえいました。別の列に並んでいた私は、客観的にその様子を見ていたこともあり、それぞれがどんな気持ち/考えだったのだろう、と電車に乗りながら考えていました。恐らくその家族は、ベビーカーを押しているから乗車が遅くなると危ないという考えがあり、それに「赤ちゃんが乗っているから、周囲が譲るのが当たり前」だと思っていたのかもしれない。一方、その他の乗車客は一般常識として「順番を守る」というのは当たり前だし、その時の家族連れの自分勝手な行動にイラッときたはずである。一人ひとりに聞いて確認するわけにもいかないので、実際のところはどう思っていたのかは分かりませんが、お互いが、己の持つ正義を主張している事に間違いはなさそうです。このような「とらえ方の違い」って、日々の生活の中でも夫婦や恋人同士の間にもよくありませんか?「意見が異なる」ということだけではなく、相手の真意も確かめ...
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マニュアル

夏休みに、子供を連れてリゾート施設に二泊三日で泊まりに行った。掃除が行き届いた部屋や、スタッフのきびきびとした対応が気持ちよく、家族で快適に過ごす事が出来た。その中で、特に印象に残った事があった。一日目、ホテルのビュッフェレストランで夕食を摂った時、未就学のまだ小さい子が、体調が優れず、何も口にしなかった。その事について、こちらからは何も言わなかったのだが、最終日にチェックアウトした際、フロントで言われた金額が計算と合わなかった(言われた金額が私の計算より少なかった)ので聞いてみたところ、「お子様が何も召し上がらなかった日がありましたので、その分のお会計は結構です」と、フロントの方が、当たり前の事のように笑顔で言ってくれたのだった。また、別のスタッフの方が、「またのお越しを心よりお待ちしております」と言ってくれて、その時の心のこもった言葉や微笑みも印象的だった。上記を帰り道に思い出して、素敵な人達だったなあ、また泊まりに行こう……と感じた。丁度、ある高級ホテルチェーンに関する「マニュアルを超える接客」という記事にたまたま触れ、上記の出来事を振り返って、きっと、あの対応はマニュアルにはな...
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大人になっても能力開発/好きなことをやろう

子どもの能力を伸ばしたい場合、能力を高めるのに好きなことをやらせるという親も多いと思います。能力とは「脳力」とイコールになっていて、その脳力の内訳は「記憶力・判断力・独創力」と定義されるそうです。また、その中の独創力は想像力・創造力に分けて考えられるそうですが、脳力全般を伸ばすためにどういう方法があるかというと、まず挙げられるのが「内発的動機づけ」というものになるそうです。自分自身が心の底からやりたいと思うこと、ある物事をやっていること自体が楽しいという状態を指しています。「自分自身がやりたいこと・自発的にやっていること」=「遊び」は楽しむためにやる活動だと思います。その遊びは生きがいと連動しており、これが非常に重要で、愛や安全、奉仕や名声、お金などの生きる上での価値観を形成する基盤になるとされています。例えば、上記の様な価値観を子どもの中にもきちんと形付けていくのにどういう方法があるかと言うと「児童文化活動」の質を高めるというのがあります。できるだけ子供に「良い」思えるものを、たくさん与えることが脳力向上に役立つそうです。おとぎ話などの児童文化をたくさん聞く事は子ども達にとって、理解...
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負けの価値

破竹の勢いだった将棋の藤井四段の連勝がストップした時、少し残念ではあったが、これで良かったという気持ちにもなった。いかに天才とはいえまだ14歳の中学生。背負える許容量はとっくに超えており、過度な負荷は今後の成長にプラスにならない気がしたからだ。人生はよく、細かい選択の積み重ねであると言われる。そして、選択にはたいていの場合競争が伴うし、競争となれば、必ず勝者と敗者が決する。将棋でも受験でも恋愛でも出世でも、全てにそれが当てはまる。当然だが、誰しも負けたくはないので勝つために反省や努力が生まれ、また負けて努力して…を繰り返し成長していく。多分これが、誰しも思い描く真っ当な思考・行動パターンだろう。しかし、負けることがあまりにも大きな苦痛や代償を伴う場合、チャレンジする事自体を避ける、というパターンに陥りかねない。人材紹介の仕事をしていて様々な職種の方と接するが、多くの場数を踏み、勝負にこだわってきた人の方が実は負けることに対して寛容であるように思う。正しい負け方、次につなげる負け方を知っているからだと思う。勝負する機会がなければ負けもないが、同時に、自分の限界がどこにあるかを知る事も出来...