2015-12

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脱-確証バイアス

自分の認識していることの範囲でしか、物事を考えることができない方が多くなった。社内外でビジネスマンとして、しっかりとしたコミュニケーションが取れているのかと不安に思うことがある。誰もが少なからず、「自分が正しい」という考えを持っていると思うし、それは大事なことのように思う。しかしながら、自分自身の知る道でしかない範疇で『自分の考えは絶対正しい』と思ってしまう方が増えていて、これはある意味で、経験豊富な人、素晴らしい実績を残されてきた人でも陥る、思考上の大きな罠ではないだろうか?そもそも、人それぞれが「正しさ」という価値観に対し、独自の異なる考えを持っているからではないだろうか。人はそれぞれの「正しさ」の中で生きているのである。ビジネスにおいて、重要なことは相手との関係性の中で、「相手と自分の間では何が正しいのか?」を共通認知することだと思う。それはお客様との関係だけではなく、社内の知っているメンバー間でも言えることだ。100%の納得感のある理解は出来なくても、理解しようとする姿勢を相手に見せることは、人と人とのコミュニケーションにおいて、非常に大事なことのように思う。その謙虚な姿勢は相...
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働き方の提案をする職場

私が弊社に入社してから数年経った。自分の遅々とした歩みに焦りを覚える日々。「数年後こうなっていたい」と当初思っていた姿に対し、到底まだまだではあるが、その中で、認識が変わった部分はいくつもある。例えば、職場に入って間もない頃、「なぜここまで膨大な量の勉強をしなければいけないのだろう?」と思ったことが何度もあった。身内を褒めるようで恐縮だが、弊社は、皆の意識が非常に高い。毎週、一回、午前中、三時間の勉強会があり、年に一度は、泊まり込みの集中研修もある。先輩方から、厳しく教えられる一方、温かく見守られていると強く感じることができる。そんな中、若手が積極的に発言し、年齢や職位を問わず、活発な意見交換がなされている。勿論、ベースとなる知識がなければ、芯のある意見を考え、アウトプットすることも出来ないため、必要となる学習量は多くなる。改めて感じることだが、人様のキャリアに関わり、ご本人とご家族の人生を変える、そういったことを通じて、サービスを展開するという行為には、言い表しがたい重みがある。そのため、必要とされる知識は多岐にわたり、求められる能力の水準は高くなるので、必然的に、人一倍の努力が求め...
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「下流老人」が増える現代。「下流中年」が増える未来。

先日、DIAMOND onlineに掲載されていた記事だが、現在、高齢者の貧困化が進んでおり、さらに現役である中年世代にもすでに起き始めている現象との事だった。その背景として、かつての高齢者は、年金に加えて子供世代のサポートや夫婦で助け合うなどで老後の生計を立てていた実態があり、現代では家族機能の低下やワーキングプアの増加により子供世代の助けが得られなくなったり、未婚者が増加したりすることで老後の経済的支援が受けられなくなっていることがあるという。この現実に対して、もちろん一個人として今後の経済状況に一抹の不安を覚えるとともに、やはりキャリアコンサルタントとして、皆様のご転職を支援することへの責任を改めて感じさせられた。それは、その方の希望や考えに沿って良かれと思って行った転職支援が、様々な要因、長期的な視点で見た時には、実は下流老人と呼ばれる原因を作ってしまう、ということもあり得るからだ。いま30代後半~40代の方々が、転職を希望されることが特に増えている。これまでの豊富な経験や知識を活かし、新たなことに挑戦することは良いことだと思うし、そのような方々を必要としている企業様も非常に多...