働き方の提案をする職場

私が弊社に入社してから数年経った。自分の遅々とした歩みに焦りを覚える日々。
「数年後こうなっていたい」と当初思っていた姿に対し、
到底まだまだではあるが、その中で、認識が変わった部分はいくつもある。

例えば、職場に入って間もない頃、
「なぜここまで膨大な量の勉強をしなければいけないのだろう?」と
思ったことが何度もあった。

身内を褒めるようで恐縮だが、弊社は、皆の意識が非常に高い。
毎週、一回、午前中、三時間の勉強会があり、年に一度は、泊まり込みの集中研修もある。
先輩方から、厳しく教えられる一方、温かく見守られていると強く感じることができる。

そんな中、若手が積極的に発言し、年齢や職位を問わず、活発な意見交換がなされている。
勿論、ベースとなる知識がなければ、芯のある意見を考え、アウトプットすることも出来ないため、
必要となる学習量は多くなる。

改めて感じることだが、人様のキャリアに関わり、ご本人とご家族の人生を変える、
そういったことを通じて、サービスを展開するという行為には、言い表しがたい重みがある。
そのため、必要とされる知識は多岐にわたり、求められる能力の水準は高くなるので、
必然的に、人一倍の努力が求められる。社外の同期の話を聴いてみても、今の時代、
ここまで徹底的に研鑚を積ませてもらえる環境も、そう無いかもしれない。

キャリアコンサルタントという響きに魅かれて、この業界の門を叩く人もいる。
しかし、この仕事は、職務経歴書の読み込み、求人票の作成、スカウティング等、
どの業務を取っても神経が張り詰め、気が抜けない、本当に裏方の仕事である。

自分が出来ているかどうかは別として、求められる水準は非常に高い。
人様に「働き方を提案する」という高い目標を掲げている以上、
自らが働き方を体現していなければならない。ハードルが高くなるのは当然の話だ。

いろいろと小難しいことばかり書いてしまったが、それを上回るやりがいがあるからこそ、
皆、この仕事を続けているのだと思う。求職者様が、意中の会社様に入社されたとき。
その後、その方が活躍されていると求人企業様から伺ったとき。
ご面談の後、「働き方に対する考え方が変わった」と求職者様に仰っていただいたとき・・・

弊社は、上記のようなお客様の喜びを、我が事のように喜ぶメンバーばかりだ。
「あのお客様は○○と仰っていて、自分は△△と思った」等々、話に花が咲き、話題は尽きない。
一方で、業務に臨むときは、空気が張り詰めるほど真剣である。
働き方の提案をする身として、そのような職場で働けることは幸せであり、
その喜びを原動力として、今日もお客様に少しでもプラスとなる働きかけをしていきたい。

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