2015-03

ルール化

「グローバル化」の解釈

先日、ある総合商社OBの方と話をする機会があった。世界を飛び回り、ビジネスをされてこられた方の言う事は面白く、話す内容が豊かである。話の途中に、「英語は出来ますか?」という質問を頂き、私は「いいえ」と答えた、さらに突っ込まれて「何で出来ないのですか?」と聞かれ、私は「苦手な上に勉強していないので」と少し笑いながら回答した。すると今度は「日本人は何で英語が出来ないのか?」と意見を求められた。それに対して、「日本語を勉強しているからではないですか?」と質問で返した。少し興味を持って頂いたようで、話が盛り上がった。私自身の考えは、日本人の英語習得人口率が他国より低いのは「日本が優秀だから」と考えている。植民地化もされず、他国の文化の真似をすることもなく、日本独自のカラーを発色し、在り続けてきた。日本人は英語よりも何よりも守るべき「日本語と日本文化」があるからこそ、英語を後回しにしてきたと考えている。昨今のグローバルというものに関して、少し違和感を覚えているのは自分だけではないであろう。最近では、グローバル化に影響され、英語のレベルを日本全体で高めようという機運も高まっており、小学校(幼稚園か...
出来事

子供から学ぶこと

最近、我が子の成長に伴い考えを巡らせることや思いがけない気付きを得ることが増えているように思われます。多くの大人は自分の知らない物事や世界に対し、少なからず不安感を持つことが多くなるのではないでしょうか。それは知ること、学ぶことが増える程、知らないこと、未経験の領域に対しての不安を感じる傾向にあるからなのかもしれません。未知の領域に対し、自分がイメージする世界観は、実際に起こりうる現実と一致していないケースがあり、そのイメージが、自分が積み上げてきた経験とリンクする世界観を崩してしまうことを恐れているからではないでしょうか。反対に子供は知らないこと、経験していないことが数多くあることもあり、大人が持つ失敗のイメージ、社会人の場合は会社からの評価、自分が仕事として取り組んできたことの成果等とは無関係であることからも、結果や成果はさほど重要ではなく、純粋にプロセスを楽しんでいるように感じられる。我が家でも娘が、至るところに動物シールを貼ってみたり、ぬいぐるみに自身の洋服を着せてみたり、手を伸ばしてギリギリ届くかどうかのものを無理に取ろうとしてみたり、ソファーから飛び降りようとしてみたり中に...
ルール化

選挙権と少年法

先日、公職選挙法改正案によって選挙権を18歳以上に引き下げる法案が成立する見込みであるとニュースになっていました。改正案では、飲食・喫煙などは20歳以上とする民法と、少年法の年齢にかい離がある為、合わせて議論すべきであると指摘されていました。おりしも、その翌週に川崎市の中学生が17歳・18歳の少年たちに殺されるという残虐な事件が起こり、少年法の適用年齢の引き下げについてあちこちで議論が飛び交っています。そもそも少年法の目的は「少年の健全な育成を期す」「非行のある少年に対して性格の矯正及び環境の調整に関する保護処分を行う」となっており、もともとは刑罰を科すことではなく、少年の更生なのです。人間味のある法律だと思いますが、先に述べた川崎の少年刺殺事件や昨今の名大生事件等現代の残虐な事件を見たときに、果たして、この少年法が理想とする効果があるものなのだろうかと疑問を持たずにはいられません。一方、少年法に守られ本当に立ち直り、その後の人生を真っ当に歩んでいる若者も多くいるに違いないと思うと、非常に難しい問題であると思います。しかし、あくまで個人的な考えではありますが、取り戻すことが出来ない大切...