未分類 暗闇の象
外国に、こんな例え話があるそうだ。暗闇の中で、ある人が象の鼻を触り、「象とはざらざらして柔らかいものだ」と言う。また、ある人が象の牙を触り、「象とは硬くてすべすべしたものだ」と言う。他のある人が象の別の部分を触り、違うことを言う。どれも象の一部だが、象の全体を表したものではない――。この話は、いろんな解釈の仕方があるが、私は、人間にとって、物事を認識することがどれ程難しいか、「解ったつもり」を戒める話だと捉えている。弊社にお越しになる方と、フェイス・トゥー・フェイスでのご面談をする際、「求められる働き方」のようなお話をする機会が多いが、実に様々な説明が可能である。組織に貢献する。全体の中における自分の部署や自らの役割を踏まえて行動する。まず義務を果たす。多角的な視点で物事を見る。経営の観点を持つ。効率、効果、生産性を高める。独自の取り組みをする。他部署と密に連携する。突き詰めれば、どれも同じモノに達するが、表面上は違う。ご面談にお越しになった方に、職務経歴書の修正を通じて、ご自身の歩みを振り返って頂くと、「こういったことを大事にして働いてきたのか」と、感慨深いご様子で、ご自分を再確認な...