未分類 ゼレンスキー大統領のスピーチ
ロシアによるウクライナ侵攻についての報道がない日はない。2月や3月の頃と比べると、報道される時間は短くなっているとは言え、彼らの「恐怖」や「どうにか助けてほしい、力を貸してほしい」という切実な訴えが今でも鮮明に思い出されるほどの光景・言葉をたくさん目や耳にしてきた。それは他の紛争地帯の「とある国の戦争」という報じられ方ではなく、当事者意識をもって欲しいと、オンラインなども駆使して世界に支援を訴え続けているゼレンスキー大統領の必死の発信があるからこそだと思う。各国の議会や国際機関にて演説をしていた姿もまだ記憶に新しい。当然スピーチライターがいるだろうが、見事に各国の国民に合わせた内容・言葉選びが印象的で、心に訴えかけるスピーチだったのではないかと思う。アメリカの議会では、「自由」や「独立」などアメリカ人が共通して大切にしている言葉や、「911」を思い起こさせるなどで訴え、日本の国会でも原爆にはあえて触れず、「原発」や「サリン」、ロシアの侵略を「Tsunami」と表現するなど日本人にとって身近な恐怖に触れ、当事者意識へと導いた。巧みなスピーチテクニックももちろん必要とされるが、演技などでも...