出来事 意識が働かせる出あい、お別れの大切さ
人は、いとも簡単に新しく人と出会う。仕事でもプライベートでも、携帯やメールの交換をすることで容易にコンタクトが取れるようになる。便利である反面、「別れ」というイベントが軽んじられる傾向になってきていることを感じている。人と出会った本当の意味は、別れる時にわかることになる。もしきちんと別れていなければ、出会いの目的は達成されていないといっても過言ではないだろう。SNSを通して、昔の「つながり」と連絡を取る人が多いというのも、きちんとした別れを終えてなかったからではないだろうか。人と別れるのは、何らかの概念との別れを意味する。~であった自分との別れ、~という価値観との別れではないだろうか。「別れ」は、より自分を新しい自分に導くための道具であり、それが新しい価値観を形成し、新しい人生が始まる。換言すれば、「別れ」なしに次の自分は永遠にやってこないのではなかろうか?先日、ちょっと時間ができたので、メールアドレスや住所録の整理をしていた。そう、恐らくこの先連絡を取らない人とのお別れである。もちろん昔の知人、取引先、元同僚も含まれる。昔の会社、というのは、以前自分が良かれと思っていた価値観を代表す...