ルール化 頑固親父とAKB
三重県津市という町に面白い時計屋さんが存在する。創業120年以上の老舗時計屋である。店主の頑固親父は80年代のクォーツ全盛時代、当時のトレンドに逆行し機械式時計のみを専門に扱う時計屋に舵を切った変わり者である。何故、クォーツ時計の取り扱いを止めたのか?当時のことを考えると利益を度外視した行動である。頑固親父曰く「自分の信用を失う可能性のある時計は売りたくない」とのこと。例えば結婚記念に買われた時計の部品が、7年間しかメーカーの保管義務がないことを幸いにメーカーサイドが修理を断るという事態が何度も発生したかららしい。かなり思い切った決断だったはずなのだが、本人は当たり前のことのようにサラッと話す。そんな頑固親父には日本だけではなく海外からもお客さんが訪ねてくる。わざわざ時計を探しに・・・である。時計には大して興味は無いが頑固親父に興味があるというお客??も多いらしい。実にクチコミで紹介者が増える仕組みが出来上がっているのである。頑固親父のサービス精神と私の先輩のコンサルタントはある意味一緒なのではないかと思う。転職においても、色々な理由で満足していない転職希望者に対し、すぐに転職を勧める...