2022-07

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Z世代と変わらない価値

嗜好が多様化しているZ世代においては、メガヒットは生まれにくいらしい。そもそも嗜好が多様化しているため、Z世代向けのマーケティングをしてもそれが必ずしもすべてのZ世代に受け入れられる訳ではないとのことだが、Z世代を象徴するインサイトは、主に下記の4つになるということだった。<Z世代の4大インサイト>① 「透明性・プロセス」重視② サステナブルな「イミ消費」③ コスパから「タイパ(タイムパフォーマンス)」へ④ 正解より「納得解」(参照:日経トレンディ7月号 )世代の違いとは言えないかもしれないが、「みんなが持っているからとりあえず欲しい」「コスパが良いから買いだ」と思って無駄な買い物をしてきた昭和生まれの私とは大きな違いだ。自分がそれを選ぶ理由や意味、自分らしいって何かを考えている彼らはすごいと思う。一方で、「失敗したくない」という心理が働くのか、何かを選ぶにも慎重であり、常に「自分らしさ」のアイデンティティーを追い求めているようにも感じる。「何とかなる」と根拠のない希望を抱くことができた時代と、先が見えず正解がない時代において、自分らしさ(納得解)を追求せざるを得なかった時代背景の違い...
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背負うもの

東京ドームで開催された格闘技イベントの後日談となるが、残念ながら敗者となってしまった武尊選手が記者会見を開き、無期限休養を発表した。那須川天心選手との対戦を世間から熱望されてからの約7年間、体を酷使し続けた結果、試合前から、膝や腰に大怪我を抱え、SNSでも心無い中傷を浴びせられ続けたことで精神も追い込まれていた。格闘家にとって怪我やバッシングは避けられないとは言え、想像以上だった。まず、この状態でリングに上がり、多くの人に感動を与える試合をしただけでも普通では考えられないことである。そして1R終了間際、左のパンチを浴びせられダウンを喫してしまったが、全体重を乗せたパンチにカウンターを合わせられたので、そこで試合が終わってもおかしくなかった。それでも立ち上がり、最後まで前に出続けた。色んな想いがあったとはいえ、根本に団体を背負う意識があったからこそ、心身共にボロボロの状態でも戦えたのであろう。「格闘技をサッカー・野球のようにメジャーにして、地上波で放送されるようにしたい」と武尊選手は色んなメディアに出演して常々言っていた。強豪と戦って勝ち続ければ団体の価値も上がる。負ければ、所属ジムや団...