未分類 瞳を閉じれば
卒業のシーズンですね。硬く閉じた桜の蕾も冷たい雨と温かな日差しの合間で、ゆっくりと花開きピンク色の綺麗な色によって、卒業シーズンのキャンバスを彩ってくれています。卒業シーズンに流れる曲というのは不思議なもので、何年経って聞いても、あの時代にフラッシュバックすることができる。私達の世代だと、尾崎豊さん、斉藤由貴さんの「卒業」や松田聖子さんの、「制服」などのイントロを聴くだけで、あの頃に戻ることができる。歌詞の中に、「春、別れ、出会い、桜、卒業」という「ザ・卒業ワード」が散りばめられた曲が多くあった事を記憶しています。しかしどうやら近頃の卒業ソングは、少し様子が違うらしい。直接的な言葉ではなく、聴く側が情緒的な表現から卒業を連想して、その歌を卒業ソングとして位置付けしているらしい。例えば、リリースされてから20年経った今でも卒業ソングを代表する曲でレミオロメンの「3月9日」という曲があるのですが、この歌の中には、一切卒業という言葉は出て来ないのです。この歌の由来は、3月9日に結婚式を挙げるメンバー共通の友人に捧げるために作られた歌で、卒業の為に作られた歌ではありませんでした。「春の風、桜の...