勝利のルーティン

7月26日からパリでオリンピックが開催される。
柔道やスケートボードなど日本のメダル獲得が期待されている種目も多い。
新種目として加わるダンススポーツ競技の「ブレイキン」も楽しみだ。

アスリートにとってオリンピックは、小さい頃から目指してきた人生の大舞台だ。
その状況下で一流のアスリートの心境とはどのようなものなのか。
夢の舞台に立ち、とてつもない緊張にどのように向き合っているのだろうか?

柔道の阿部一二三選手は試合前に自らの顔を叩いて気合を入れる。
妹の阿部詩選手は試合場に入る前に飛び跳ねるなどのルーティーンがある。
他にも、アスリートの中には「ルーティン」を重んじる人は多い。
最近ではメジャーリーガーの大谷翔平選手が打席に立つときのルーティンが
新しくなったことが話題になった。
ラグビーの五郎丸選手の祈りのポーズも有名だ。
これらのルーティンは、平常時の状態にリセットするための行為だとのこと。

スポーツ心理学によると、自ら感情をコントロールするための切り替え術には、
「抑制」「ディストラクション」「再評価」という3つの方法があるらしい。

「抑制」は高ぶった感情を、自分の中に抑え込む内省的な方法。
⇒アンガーマネジメントも抑制の1つだろう。
「ディストラクション」は感情や捉え方の切り替えが難しい時、
何らかの行動を起こすことで別の事象に注意を向ける方法。
⇒これがルーティンと言われる行為。
そして、「再評価」とは日々反省などを繰り返しながら、
一つの事象を多角的に見られるよう根本的な考え方を調整する方法。

これらのアプローチを状況に合わせて使い分けることができれば、
自らの気持ちを整えることができるとのことだ。

アスリートであってもそうでなくても、自分の一番の敵は自分であり、味方も自分である。
ここ一番の勝負の舞台に立ったときに、自分自身に負けないように、
成功をイメージできる「ルーティン」を作ってみてはどうだろうか。
また、「再評価」も習得できると良いと思う。
例えば、事象に対してリスクやネガティブな面のみを捉えるのではなく、
プラスになるポジティブなこととして捉えることができたら、気持ちと共に行動が変わるはずだ。

オリンピックでは、アスリートのルーティンにも注目して見たい。
寝不足の日々が続きそうなので、出社時のディストラクションとなるルーティーンを
考え中である。

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