最近は、暑さもあるが休んでも疲れが取れないと感じている人が多いのではないだろうか。
働き方改革により、休むための制度は整ってきたものの、
「疲れている」と感じている日本人の割合が他国と比較すると多いという調査結果もある。
日本人は仕事に没頭しすぎている事の表れだろうか。
私自身、自宅に持ち帰って仕事をすることもあり、仕事に追われている感覚が抜けない時もある。
メリハリのある仕事が出来ているとは言えないのかも知れない。
日本人は以前から他国のビジネスマンと比べても、仕事をしすぎる傾向がある。
しかし、最近では働きすぎるということ以上に、「正しい休み方」を知らないことが、
慢性的な疲労に繋がっているという指摘も出ている。
近年、「休養学」という考え方が注目されているようだ。
一般的に認知されている「活動⇒疲労⇒休養」のサイクルでは十分な“活力”が
回復しないと言われている。
本来、理想的なサイクルは「活動⇒疲労⇒休養⇒活力」であり、このサイクルを
意識しないと、いくら睡眠時間をとっても疲れが取れず、結果的にパフォーマンスの
低下を招くそうだ。
長年、休養に一番必要なことは睡眠だと信じられていた。
しかし、長時間睡眠を取っても翌朝に疲労感が残ることもある。
一方で、平日に残業続きで疲れていても、休日に趣味や家族と楽しい時間を過ごすと
爽快感に満ち溢れた朝を迎えられることがあったりする。
これは、心身の活力をチャージすることが、次の活動に向けたエネルギーになる、
という働きがあるからだと考えられている。
人によっては、運動をする事や、おいしいものを食べる事で精神的な満足を得ることとなり、
活力を生み出すこともあるようだ。
例えば、大リーガーの大谷選手も、シーズン中に野球にだけ打ち込んでいるわけではなく、
チームメイトやコーチと「バスケットボール」や「ビリヤード」を楽しむことでリフレッシュしているそうだ。
彼は、趣味を通じて新たな活力を見出し、次の試合に向けて高いパフォーマンスを発揮している。
私たちも同様に、単なる休息にとどまらず、自分にとっての「活力」をチャージする方法を
見出すことが重要なのだと思う。理想的な休養とは、体や脳を休めるだけでなく、
翌日に向けた「活力」をチャージすることを目指すものだと思う。
そして、この活力の「充電」時間をしっかりと確保することで、次の活動への準備が整うのだ。
仕事で疲れているときこそ、ただ休むだけでなく、自分の好きなことに没頭することで、
次の仕事にスッキリとリフレッシュした状態で臨むことができるではないだろうか。
私もこの猛暑を理由に、のんびりしながら異国の地で戦う日本選手たちを応援・・・にとどまらず、
自分なりのリフレッシュ時間を大切にしようと思う。

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