光陰矢のごとし

あけましておめでとうございます。

つい先日、年賀状の「龍」をどの絵柄にしようかと悩んでいたと思ったら、
「巳」のハガキがポストに来て新年が始まっておりました。
年を重ねるごとに、時が経つのは早いと感じているのは、
私だけではないと思います。

これは「ジャネーの法則」と呼ばれ、
50歳の人にとっての1年の長さは人生の50分の1程度ですが、
5歳の人間にとっては5分の1に相当するそうです。
つまり50歳にとっての10年間は5歳にとっての1年間にあたる理屈だそうです。

また、人は経験したことがないことをやっているときは強く意識に残り
時間を長く感じさせますが、慣れてしまうと、時間の長さが気にならなくなり、
あっという間に時間が過ぎたように感じるそうです。
大人になればなるほど、経験を積めば積むほど、新しい経験をする機会が減り、
同じ事の繰り返しをしているうちに、時間が過ぎてしまうという事のようです。

残りの人生を、「経験した事、知っている事、見たこと聞いたことがある事」
と無意識に過ごしてしまうと、これまでよりも、さらに速いスピードで過ぎ去り、
気付けば多くの歳を重ねてしまっているかもしれません。

ではこの「ジャネーの法則」に立ち向かうにはどうすればいいのでしょうか?
それは、思考する事なのではないかと思っています。
同じ出来事に直面したときに、「これを人に伝える為にはどう言うか?」とか、
「この出来事がもし、AではなくBだったらどうなるのだろう?」と、
仮説推論を巡らすことだと思います。
思考をすればその出来事は新たな体験として脳に記憶され、その体験は、
体感速度を遅くする。つまり充実した日々を送れるのではないでしょうか。

「海外旅行に行った時の興奮や、営業として初めて物が売れた時の感動」のような
インパクトのある出来事というのは、そうそう起こるわけではありません。

たとえ日々のありきたりな些細な出来事であっても、
そこに新たな小さな感動や喜びを見つけたり、
平和で健康に暮らせる事に感謝の気持ちを持って生活することで、
一日一日が満たされていくのではないでしょうか。

来年の「午」の絵柄を考える頃には、充実した一年を過ごす事が出来た
と思えるように、小さな感動や興奮、大きな喜びや悲しみを
じっくりと味わいながら生活を送っていきたいと思いました。

今年もよろしくお願いいたします。

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