デジタルデトックスが生む「余白」と「質」

最近、愛知県豊明市で「スマホ使用は1日2時間まで」という条例が施行されました。
罰則はありませんが、子どもたちの睡眠や生活リズムを守る提案として、全国的に注目されています。

条例は極端に感じるかもしれませんが、とある企業の調査では、スマホの利用時間が
大学生・若年層(18〜24歳)で平均約5〜7時間/日、
社会人(25〜50代)では約3〜4時間/日という結果が出ているそうです。
さらに増加傾向にあることを考えると、もはやこれは子どもだけの問題ではなく、
社会全体が「デジタルとの距離の取り方」を見直す段階に来ているのかもしれません。

仕事中も移動中も、気づけばスマホを手にしています。
通知が鳴るたびに注意が分散し、SNSやメールの確認が習慣になりがちです。
脳は常に情報の処理に追われ、思考の余裕は削られている状態です。

そう考えると、デジタルデトックスは、単にスマホを触らないことではなく、
「思考の余白を取り戻す行為」と言えるかもしれません。
たとえば、スマホを手放して15分だけ散歩する、誰かと雑談する、
そんな「余白のある時間」の中から生まれるひらめきや気づきこそが、
仕事の質を高めることに繋がります。

さらに、「余白をつくる」ということは、
スマホだけでなく、情報、タスク、期待、焦り、
そうしたものから一時的に距離を置くということでもあると思います。
余白をただの「空白」ではなく、「思考の余裕」として活かすことが大切です。

現代の働き方は、効率やスピードが重視されがちです。
しかし、質を高めるには、あえて立ち止まる勇気も必要なのかもしれません。
余白を意識的につくることで、思考を再起動させ、仕事の質を高めて行きたい。

今週は、スマホを手放す勇気と、焦りから一歩引いて余白をつくる意識を持ってみようと思います。
その先に思いがけない発見があるかもしれません。

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