Well-beingとキャリアパーパス(ToBe)

近年、「Well-being」という言葉をよく耳にするようになりました。
会社でも社員の幸福、Well-beingを経営の重要な指針としているところも多いそうです。
会社が社員の健康や幸福を考えてくれるのは、本当にありがたいことです。
でも、少し立ち止まってこの「Well-being」について考えてみたいなと思います。

会社がどんなに素晴らしい制度や環境を用意してくれていたとしても、
なんだか「やらされ感」があったり、満たされないと感じている人もいるのではないでしょうか。
実は、Well-beingを実現するためには、会社側の取り組みと同じくらい、
いや、もしかしたらそれ以上に私たち「働く側」の意識が大切なのだと考えます。

■環境だけでは満たされない「心の幸福感」
働く環境が整うことは、心身の健康にとって非常に重要です。
しかし、仕事における喜びや幸せといった、内面から湧き上がる幸福感は、
もっと根源的なところにあるのではないでしょうか。
会社や社会のレールに乗るのではなく、「仕事を通してどうありたいか」という明確な目標、
いわば「ToBe」を持つことこそが、真の幸福感に繋がるのではないでしょうか。

■「ToBe」を持つことの重要性
「ToBe」が明確になれば、そこに近づくための具体的な行動「ToDo」も自然と見えてきます。
そして、自ら考え、行動することで、仕事の生産性も向上していく。
つまり、Well-beingと生産性は、決して切り離されたものではなく、
お互いに影響し合う関係にあると言えます。
だからこそ、企業がWell-beingを語る時、働く私たち一人ひとりが「ToBe」、
すなわちキャリアパーパスを持つことが不可欠なのだと、改めて強く感じます。

■自分だけの「羅針盤」を見つけよう
4月から新年度がスタートしたという方も多いと思いますが、変化のあるこの時期は、
今後の働き方や生き方について深く考える時期でもあります。
会社が提供してくれるWell-beingの機会を最大限に活かしながら、
立ち止まって「自分は何を大切にしたいのか」「仕事を通してどんな価値を提供したいのか」を
改めて考えてみませんか?
自分自身のキャリアパーパスという羅針盤を持つことで、
変化の激しい現代社会においても迷うことなく、充実したキャリアを築いていけるはずです。

Well-beingの主役は、会社ではなく、私たち自身です。
自分の「ToBe」を見つけ、主体的に働く。
それが、これからの時代の新しいスタンダードになっていくと思います。

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